ようこそ、わが家へ
(2015年4月期・フジTV・月曜21時枠)

原作 - 池井戸潤『ようこそ、わが家へ』(小学館文庫)
脚本 - 黒岩勉
演出 - 中江功
主題歌 - 嵐「青空の下、キミのとなり」
プロデュース - 羽鳥健一





第10話 恐怖の日々が終焉を迎える!全ての謎の答えが明らかに?
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倉田家の壁には再びペンキが塗られ、かつて健太が駅から追い
かけられたヤツに取られた傘が置かれていることに気が付く。
これで名無しの正体がわかるかも知れないとするが防犯カメラ
映像ではまたしても分からなかった。
明日香は傘を置いて行くなんて・・と憤る中、ニット帽の男が
していたネックレスにはMhと書かれていたことを知り、健太は
デザイン画を描いてくる。ネットで調べるとマモンズハートと
いうデザインの会社で作っているネックレスだと判明。

一方太一は出向先から銀行に戻ることが決まり、最後に一旗揚
げるために真瀬と戦うことを誓う。摂子には協力を求めると、
イーグル精密、シータ電気、相模ドリル、新潟半導体について
の関係を調べていくことになる。発注したドリルの行方や金の
流れに関してどういうことになっているのか。

そんな中、七菜から健太に電話がなり、また変なFAXが届いている
とのこと。「楽しいお宅でした。さようなら。何もしなければ
何も起きない」と書かれていた。健太はとにかく警察に知らせて
互いに身の安全に気を付けようと語る。
どうもこっちの動きが読まれているとのことで、円タウン出版社
内を調べるとここにも盗聴器が仕掛けられていたことが判明する。
ここでの会話を聞いていたんだとすると、明日香は家族が
滅茶苦茶にされ犯人は楽しんでいたことに憤り、それ相応の
バツを受けてもらうと告げる。

一方イーグル精密には社長以外にオーナーがいることが分かり、
オーナーには倒産歴があることが分かる。若葉の父のコネを
使って調べてもらったものだった。
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いよいよ倉田家を襲っていた犯人の姿・ニット帽の人物が
明らかにされる。ニット帽の男が妙に事情に精通していること
を知り、出版社内でも盗聴されているのではないかとして
捜索すると案の上盗聴器を仕掛けられていた。
それを逆手に取ってなんとか上手い事自宅を突き止めていく。
一方太一もナカノ電子部品を辞める前に、なんとかして真瀬が
起こしているドリルの案件だけは解き明かそうとして奮闘する。
どのようなロジックが関わっているのか。

なかなか健太のエピソードも太一の会社で起きている事情に関して
も面白い流れが有り、最後まで楽しく見ていられた。
今期のドラマの中でも1・2を争う程の面白さが有った感じがする
し、今期のドラマはどうもどれも見る気が起こらず、その内時間が
ある時にみようと思って録画してあるけど、それがいつになるのか
分からないな。

このドラマは雰囲気も良かったし、会話でのやりとりを通して
見ても面白かった。
普通に生活している家庭に於いても、ちょっとしたことで、誰にでも
恨まれてしまう可能性が有るという恐怖感を描いた格好で、
普通に生活している家族が恨み・妬みの対象になってしまうという
ところは切ない。普通の家庭の形というのが現代の世界では寧ろ
珍しいものになってしまったのだろうか。

犯人役はまたしても「歌舞伎の人」。
私生活でも歌舞伎の人のスキャンダルネタは耐えないし、ドラマ
に於ける悪役に歌舞伎の人が据えられることが多くなったね。
大人の事情なんですかね。

太一の件はもっと簡単に解明出来そうな気がするけど、意外と
難航を極めた感じがするね。正直社長も事情を知って手を
貸しているのだろうとか思っていた。そもそも真瀬ってこの
会社でも稼ぎ頭だと思っているので、やりたい放題なんだろうな
と思っていたけど、最後は結局「半沢直樹」っぽい味付けに
なってしまった感じだね。

健太の流れでは明日香が関係しているとなると切ないことになる
かと思っていたけど、悪い奴ではなく、彼女もまた狙われている
一人だったという辺りがなんとも言えなかった。
仕返ししたことで、その行為自体もまた罪に問うという辺りが
お人好しって感じにも思えるけど、まだまだその関係は続きそう
なので良かったね。

摂子と太一の関係も良かったな。
互いの呼び名が面白く響いてきた。「デカ長」「領収書デカ」。
テレ朝の金23時枠のドラマっぽいぞ。


倉田 健太 …… 相葉雅紀 (29歳、デザイナー)
倉田 七菜 …… 有村架純 (21歳、女子大生)
倉田 珪子 …… 南果歩 (51歳、陶芸、ガーデニング好き)
倉田 太一 …… 寺尾聰 (57歳、ナカノ電子部品)

神取 明日香 …… 沢尻エリカ (円タウン出版社)
蟹江 秀太朗 …… 佐藤二朗 (円タウン出版社・編集長)
西沢 摂子 …… 山口紗弥加 (ナカノ電子部品・総務部契約社員)
真瀬 博樹 …… 竹中直人 (ナカノ電子部品・営業部長)
持川 徹 …… 近藤芳正 (ナカノ電子部品・社長(2代目))
森藤 若葉 …… 田中美麗 (ナカノ電子部品・新人)
高橋重成 …… 橋本稜 (ナカノ電子部品)
波戸 清治 …… 眞島秀和 (陶芸教室の講師)
下村 民子 …… 堀内敬子 (陶芸教室仲間・セレブ)
保原 万里江 …… 足立梨花 (大学生)
辻本 正輝 …… 藤井流星 (大学生・七菜の元カレ)
木下 …… 夙川アトム (警察官)
中嶋 …… 歌川椎子 (陶芸教室)
松原 …… 村松恭子 (陶芸教室)

平井光雄 …… 戸田昌宏 (ナカノ電子部品)
牧方 …… 乃木亮介 (捜査官)
尾村 …… 俵山峻 (捜査官)

赤崎信士 …… 市川猿之助 (週刊誌"青嵐社"、副編集長)
八木 通春 …… 高田純次 (青葉銀行・人事部長代理)
五十嵐 …… 阪田マサノブ
ショップ店長 …… 中野裕太

中丸新将

三宅正治(アナ)、加藤綾子(アナ)、岩田丸、野仲イサオ、岐部公好
若林秀樹、中原康雄、山本啓之、河合恭嗣、小川智弘、沼倉計太
石田亮介



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