警視庁捜査一課9係 11
(2016年4月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本/深沢正樹、岡崎由紀子、真部千晶、瀧川晃代
徳永富彦、ハセベバクシンオー
監督/杉村六郎、新村良二、長谷川康、吉田啓一郎
ゼネラルプロデューサー/松本基弘
プロデューサー/峰島あゆみ、金丸哲也、中尾亜由子
音楽/よしかわ きよし
主題歌 V6「Timeless」

http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari_10/





第1話 最強の宿敵、登場!死んだクマ男の秘密・幻の青いチューリップに宿る殺意!

監督/杉村六郎 脚本/深沢正樹、岡崎由紀子
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●ケースA
直樹は加納の元にやってくる。
倫子ちゃんが母・登紀子の墓参りにいけなくて残念がっていた
ので、自分がここに来たとし、係長には会える気がしたという。
15年間命日には一人で毎年来ていたことを聞いているという。
パリで倫子とは連絡を取り合っているが最近忙しいみたいで
返事が遅れたりしているとのこと。コンテスト2位なんて大健闘
だという。しかしその頃倫子は一人涙を流していた。
次回の優勝に向けて倫子も頑張っていると言うと、加納は昇進
試験を受けたのもそのせいなのかとして、直樹は巡査部長に
昇格していた。指輪を渡してプロポーズする時に改めてその事は
彼女に話すという。
墓には誰かが来ていた跡が有った。

その頃クマの着ぐるみを着た人物が刺されているという通報を
受けて加納たちは現場入りする。矢沢によるとこの着ぐるみ
の名前は"くまいるちゃん"で子供に人気のキャラクターだという。
被害者は南之蛍団地の住民で仮装パーティーやイベントで着て
いたのではないかとされるが、志保は団地の住民ならば今頃
関係者が名乗り出てきているハズだという。加納は車の鍵が
入っている事を告げる。直樹は何処か見た事が有る顔だと
感じ、被害者の車を調べると、中から免許証と名刺が見つかる。
被害者は"ジュエリーハマナカ"の浜中勇次(37歳)だった。
浜中と言えば通販会社で年商100億のイケメン社長だろうという。
その裏でプレイボーイの大金持ちという噂も有った。
車の中に着替えがあったことから自分の意思で団地に来て何か
の理由で着ぐるみに着替えたのだろうと。目撃者捜し、そして
被害者の関係者探し、そして団地の管理者変わりの自治会長の
早乙女静香と遭うことになる。


●ケースB
浜中勇次の事件が解決し、加納は早乙女に報告に行く中、更に
別の事件が発生する。
大田区稲代町・高齢者施設"清空園"で里中洸が花壇で遺体を発見。
職員の柳瀬香はそれを知り警察に通報する。
加納が遅れて合流する中、被害者は原田悟(44歳)。朝7時頃
里中が発見したとのこと。後頭部を鈍器で殴られているという
青柳。里中さんが育てていた花壇だとすると話を聞く。しかし
里中は認知症が進んでいて、チューリップはとてもわがままだ
として土いじりのことを語り出す。志保の姿を見て晴美なのか
と問い近づいてくる。柳瀬香によると彼は芸能人で亡くなった
堀晴美の大ファンだという。被害者には窃盗の前歴があり、
現場には被害者の荷物が置いてあった。入居者全員の関係者
指紋の採取を行う。

真澄は検視の結果、後頭部の陥没骨折が死因で、死亡推定時刻
は午後22時から24時。背後から右の後頭部を殴られていること
から犯人は左利きの可能性に言及する。爪からは土が検出され
ているが、日常的に土をいじっている事だろうという。
原田のアパートを調べると、彼の名刺にはプラントハンターという
肩書きが書かれていた。17世紀から20世紀のヨーロッパで
は食材、香料、薬などに使われる植物、観賞用に使われる植物
の新種を求めて探検・冒険したもののことだという。原田の
窃盗は高山植物とか高級な盆栽など植物泥棒とのことだった。
しかし夕べは何かの花を盗もうとしていたのか・・高齢者施設に
そんな盗むべきものが遭ったのかと問う。
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いいよいよ始まりました。
実は前回のシーズンでこのシリーズ終わりなのかなと思っていた
のだけど、まだまだ続くって感じですね。

2時間で1つのエピソードではなく、無理矢理2つの物語を取り扱
った感じだった。

だから1つのエピソードだけを見るも良しって感じの見方が出来る。

1つの目の事件は、投資グループの詐欺集団のリーダーが他人の金
を使い新事業を立ち上げたところで、大成功を収めているというもの。
結婚直前になって交際していた相手は彼が詐欺師だと知って遭わない
ようにしていた様だけど、彼としては遊び人という割りに一人の
女性に拘っている。

結局詐欺の被害者が殺したものではなく、自分が借金して浜中に金を
借りた上西が犯人だった。どっちも身勝手な人物だけど、互いに
悪い奴らが自爆し合って良かったものの、殺された方も相当悪人だけ
有って、加納の最後のセリフの説得力に影響を与えてしまった。
そこが歯切れの悪さにも繋がったところ。
上西演じた水橋研二さん、こういう役が多いので、想像が出来た・・
というかあの集団の中で字幕で名前が出てきたのが上西だけだったので、
重要な人物だということがそれだけで分かってしまうのよね。


二つ目の事件はなかなか興味深いものが有った。
ただ20年前の出来事ですよ。
20年前のことを知っているものたちがイマイチ20年の月日を感じない
ところが有って違和感を覚えるところ。
子供が認知症気味の父親に対して迷惑をかけられっぱなしだけど、
それでも守ろうとしている姿が印象的。
しかもその父親の失望した気持ちにダメを押した黒木陽一のえげつなさ。
先に登録した方が勝ちだということで世知辛いものを感じた。

しかしようやく倫子が直樹のプロポーズを受けたというところから始ま
ったのは、なかなの衝撃的シーンかも。

一話に二つのエピソードは必ずしも繋がりがない訳ではなく、上手く
植物繋がりで、物語をまとめて、人の感情に触れる流れが
二つの殺人事件を起こしているところがなんとも言えないところが
有ったね。

直樹が昇進試験に受かったので立場的には矢沢と同じになった。
その為か矢沢のことを呼び捨てで呼ぶ直樹のシーンも面白かったし、
直樹のことを青年と呼ぶ志保のシーンはいつもの事だけど、自ら
女優に間違われて浮かれている志保だったけど、実際には違ったという
ところもまたお約束なのかな。


加納倫太郎 …… 渡瀬恒彦 (9係・警部)
浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (9係・巡査部長)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (9係・巡査部長)
青柳靖 …… 吹越満 (9係・警部補)
矢沢英明 …… 田口浩正 (9係・巡査部長)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (9係・警部補)

早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (東京都監察医務院に勤務する監察医)
石川倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)

新貝文規

早乙女静香 …… 野際陽子 (南之蛍団地・自治会長)
浜中勇次 …… 坪倉由幸 (通販会社社長、元投資詐欺イーグルキャピタル)
広木琢也 …… 森下哲夫 (南之蛍団地の住人)
内田好美 …… 南伊 (キャバ嬢、南之蛍団地の住人)
内田隼人 …… (好美の息子)
上西幸正 …… 水橋研二 (株で大損、浜中に借金)
足立芽衣 …… 須田理央 (晶子の娘)
足立晶子 …… 小橋めぐみ (キャバ嬢)
石川登紀子 …… (倫子の母)
広木美佐子 …… (広木の妻、投資詐欺で自殺)

里中洸 …… 山本圭 (清空園)
谷村祥子 …… 西尾まり (クリーニングタニムラ、里中の娘)
原田悟 …… 斉藤陽一郎 (プラントハンター)
黒木陽一 …… 堀内正美 (原田の身元引き受け、植物泥棒)
三沢清志 …… 四方堂亘 (国際農業大学農学部教授)
日高美幸 …… (三沢の助手)
柳瀬香 …… (清空園の職員)
堀晴美 …… (元女優、亡くなっている)
堀省三 …… 難波圭一 (晴美の甥)

村野友美、飛鳥凛、皆本麻帆、井上真聖
岡野友紀、福井弘一、アントン・パーチック、小泉みゆき
井上あかね、藤田清二



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