警視庁捜査一課9係 11
(2016年4月期・テレ朝・水曜21時枠)

脚本/深沢正樹、岡崎由紀子、真部千晶、瀧川晃代
徳永富彦、ハセベバクシンオー
監督/杉村六郎、新村良二、長谷川康、吉田啓一郎
ゼネラルプロデューサー/松本基弘
プロデューサー/峰島あゆみ、金丸哲也、中尾亜由子
音楽/よしかわ きよし
主題歌 V6「Timeless」

http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari_11/





第4話 時間差殺人

監督/長谷川康 脚本/大川俊道
--------------------------------------------------------
レストランを夫婦で過ごした高見沢誠と美咲は屋上で涼む。
もう結婚して3年か・・これからもずっと居てくれという誠。
彼は車を取ってくるとして地下駐車場に行くと銃声が聞こえる。

加納たちは事件現場へとやってくる。
銃殺された男性。左胸と右足を一発ずつ撃たれていること。
被害者は高見沢真琴(38歳)、ハイドニックというベンチャー企業
の社長だという。会社は人材派遣ビジネスだった。目撃者はなく
貴重品などは残されているので物盗りの犯行ではないだろうと。
弾は二発とも貫通していること。遺体を動かしたということは
ないよねという。青柳は9mmのオートマチックが使用されていると
してこれは素人のしわざではなく殺し屋によるものだという。

妻の美咲から話を聞く。レストランで食事をした後に主人が
車を取ってくるのを待っていたら爆竹がなるような音が聞こえた
という。不安で駐車場にいくと逃げていく男の後ろ姿が見えた
とのことだった。動転していたという彼女。
犯人に心当たりはあるのかと問うが無いという。自宅まで
送るというが美咲は泣き崩れる。

カラの薬莢からは指紋は検出されなかったという。
弾丸の線条痕にもマエはないという志保。動機は怨恨なのか。
殺し屋のプロなら動機は単純ではないことを示唆していた。
とにかく情報を集めようとし、青柳達には高見沢の所でトラブル
を調べてくれとし、志保達は美咲から話を聞くという。係長たち
は現場周辺のカメラが無いかを探してくれと語る。
--------------------------------------------------------

駐車場でベンチャー企業の社長・高見沢誠が殺害される。
2発の銃弾を受けた格好だったが、弾道検査からすると矛盾点
が有った。タクシーのドライブレコーダーには音声が録音
されていて、2発の銃弾が発砲されるまでにはタイムラグがある
ことが分かる。一体何をしていたのか。
そんな中、殺された高見沢の過去にはきな臭いウワサが有り、
会社の方にも一ヶ月前から社長に脅迫めいたものが来ていたという。
相手は土橋と名乗っていたことから事情を聞きに行くと、高見沢
は10年に振り込み詐欺をしていた事が分かる。その金で今の地位を
築いたことに怒っていたとのことだった。

ドラマとしてはしっかりとした物証と論理と理詰めで上手いこと
解決していく流れが有った。
登場する人物が少なかったことも有るので、色んな可能性
を考えた場合、妻の犯行も想定出来る一つだったけれど、想像して
いたのは美咲も振り込め詐欺の何らかの被害者なのかなと思った。

ちょっぴり相棒レベルのドラマが展開されて、加納の役割は
まさに右京みたいな鋭い着眼点を持っていたな。

時効によって当時の罪が裁けないというもどかしさと、悪さをして
いた人物はやはり人格に問題が有り、妻に対しても虐待していた
ところがあるなど、多くの疑問点を加納が見つけて、それを上手い
こと犯行の流れと被害者・加害者の心情の組み立てを行った感じ
だね。

マリコさまを殺人犯にするというのも斬新だったかな。


加納倫太郎 …… 渡瀬恒彦 (9係・警部)
浅輪直樹 …… 井ノ原快彦 (9係・巡査部長)
小宮山志保 …… 羽田美智子 (9係・巡査部長)
青柳靖 …… 吹越満 (9係・警部補)
矢沢英明 …… 田口浩正 (9係・巡査部長)
村瀬健吾 …… 津田寛治 (9係・警部補)

早瀬川真澄 …… 原沙知絵 (東京都監察医務院に勤務する監察医)
石川倫子 …… 中越典子 (パティシエ、直樹の彼女)

高見沢誠 …… 金子昇 (人材派遣、ハイトニック社長)
高見沢美咲 …… 篠田麻里子 (誠の妻)
土橋浩平 …… 須田邦裕 (土橋金属工業)
西田昭博 …… 松嶋亮太 (輸入会社)

横山真史、冨永竜



inserted by FC2 system