GTO完結編さらば鬼塚!卒業スペシャル
(フジテレビ 2013年・4月2日(火))

原作・構成協力 藤沢とおる
脚本・田中真一
演出・白木啓一郎
音楽・羽岡佳
プロデューサー・河西秀幸、山本喜彦
主題歌 EXILE TRIBE「24karats TRIBE OF GOLD」






裏口!?クラス分裂!?進路悩む生徒を救え!鬼塚涙…最後の授業
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生徒達のセンター試験や就職に向けてのプレッシャーがかかる
時期に、鬼塚は朝からバスで通勤し、受験のストレスを感じ
ているという女子生徒から痴漢扱いされる。

一方名門大に合格を目指す生徒の保護者たちは戦略セミナーに
出席すると、久瀬利明という人物から裏から手を手を回して
確実に合格させる事が出来るとの説明が有る。

鬼塚達は試験前最後の面談を行う。
雅は父親の意思を継いで医大へ進学を希望していたが、その裏で
自分にはなりたいファッションデザイナーの夢がある。
美姫は志望校がC判定になり焦りを感じ、村井は家庭の事情から
浪人は出来ないだけでなく、それなりの大学に進学したいと
希望を出していた。

勅使河原のクラスは名門校への進学が殺到するが、鬼塚のクラス
は就職希望が多いとして、教頭は進学校なのに由々しき事態だと
される。

鬼塚はどこの大学に行ったたかではなく、何をしたいのかが大切
なのではないかと文句を言う中で、理事長に相談すると、理事長
としては良い大学に入って欲しいことは確かだとし、未来への
選択肢が広がるのも事実だと聞かされる。

そんな中焦った村井が模試でカンニングが発覚。
安心する為にも良い点が取りたかったのだと告げるが、鬼塚は
良い所に就職したり金を稼ぐことが良い人生だとは限られない
事を告げる。しかし村井は貧乏は嫌だとし、負け組にだけはなり
たくないのだという。

クラスに戻った村井は就職組から模試でカンニングした事を
冷やかされ、就職組は気楽で良い事を告げると、試験組との
間で溝が出来てしまう。
冬月は生徒たちを止めようとするが、どうせ冬月先生も教師
免許を取ったのは就職できなかった時の保険だろうと指摘され
何も言えない状態だった。

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スペシャル版の第三弾。
まさか第三弾まで放送されるとは思わなかったけど、4月に
第三弾が放送される事は第二弾放送した時に既に予告はして
いた気がするので、どんな形の卒業式が行われるのかなという
感じ。

この忙しい時期の中で夢と現実とを比較してみるのが前半部の
構成で、それぞれに言いたい事を言い合った感じの流れだった。
特に冬月先生が、自分も彼らの年齢の際には何をして良いのか
分からなかったとのことで、自分で何かやりたい事を見つける
事の難しさを説いて、複雑な思いにさせた感じ。

それぞれに本当になりたいのは何なのかという事を考えさせる
機会を与えて、その種を植え付けた感じで、後半にその種が
芽生えていくという段取りである。

受験や社会に出る子供たちに対して、親がすべきこととは何なの
かを今一度鬼塚によって説かれる辺りは悪くは無かった
けど、詐欺の流れは相当安っぽく、未だにこんなレベルの低い
エピソード構成をしているのかと思うとゲンナリする。

何より大切なのは信念だとするのが、とりあえず現状では精一杯
の主張なのだろう。
詐欺の件で、麗美や菊池を使う必要性が皆無だったという辺り
の衝撃さが何とも言えなかった。

第二部は鬼塚の指導に対して、卒業を控えた今、そろそろこれまで
に鬼塚が伝えた信念を使って生徒本人に戦わせるべき必要性を
訴えるモノで、庇うことだけが生徒にとって良い事なのかを
問う流れが有った。

理想に向かうも当然挫折はつきもので、挫折するからこそ見えて
くるものが有るという事で、何でも教師がフォローするのは
行きすぎではないかとするものが有るけど、結局鬼塚は信念と
して自分の出来るべきことをするという所に繋がっていった。

高校生の論文を盗むとか、そういう安っぽさも感じたし、
バイクで会場に突っ込み辺りは、AKIRAズ・プロモーションって
感じの流れ。
今の世の中、論文に関しても簡単に盗作である事を主張できる
メディアが有りそうだけど。

100回の壁を引き合いに出して、人間の心理的な弱さを説いた
辺りの流れは上手かったと思う。101回目にプロポーズして成功した
人も居る訳だし。

あんまりこのドラマ、鬼塚が苦悩する姿を見るよりも、次々と
バッサリ問題を解決してしまった方が爽快感がある。
そういう意味では後半はちょっと好みは分かれると思うが、
爽快感を感じず、よく有る形の流れで処理してしまった印象も
有った。

冒頭で鬼塚が安っぽいアイドルを使って励まそうとする辺りは
少々火に油を注ぐ格好で、気持ちは分からないでも無いが、生徒
にとっては何の意味も無さそうだな。

最近台頭し始めた宮崎香蓮ちゃんが、本田望結の10年後みたい
な顔をしているところが気になったかも。

鬼塚英吉 …… AKIRA (25歳、元植木職人)
冬月あずさ …… 瀧本美織 (23歳、副担任)
弾間龍二 …… 城田優 (25歳、NAGISAマスター)
冴島俊行 …… 山本裕典 (24歳、警察官)

明修学苑 教職員
森高尚子 …… 滝沢沙織 (29歳、保健師)
勅使川原優 …… 矢野聖人 (28歳)
白鳥あやめ …… 藤沢あやの (28歳)
片山早紀 …… 長澤奈央 (27歳)
澤田法子 …… 小林優美 (23歳)
山王丸浩子 …… ふせえり (45歳)
内山田ひろし …… 田山涼成 (55歳、教頭、誕生日は12月27日)

相沢雅 …… 川口春奈 (ボスっぽい)
菊池善人 …… 高田翔 (天才)
村井國男 …… 森本慎太郎 (教師になりたい!)
葛城美姫 …… 西内まりや (登校拒否)
神崎麗美 …… 本田翼 (天才児、東大へ)
野村朋子 …… 宮崎香蓮 (アイドル志望)
堂島誠也 …… 白濱亜嵐 (シェフ志望)
吉川昇 …… 中川大志 (杏子の幼なじみ)
藤吉晃二 …… 山田裕貴
草野忠明 …… 鈴木伸之 (ボクサー志望)
石田拓海 …… 佐野岳 (冬月先生にクレーム)
桑江遥 …… 高月彩良
鯨川冬美 …… 高良光莉
上原杏子 …… 新川優愛 (母・教育評論家、父・弁護士)
浅野麻由子 …… 石井杏奈 (杏子の友人)
泉奈緒美 …… 佐山彩香 (杏子の友人)
白井知佳子 …… 坂口莉果子
朝倉恵 …… 三宅ひとみ
中西優美 …… 疋田英美
常盤愛 …… 坂東希
森下鈴香 …… 安田聖愛
太田秀美 …… 夏緒
中川エリカ …… 三橋奈波
大塚真由美 …… 藤井千帆
岩田由紀子 …… 桐嶋美結
宮森勇気 …… 内海啓貴
水原僚一 …… 塩野瑛久
里見圭一 …… 町田宏器
黒川博幸 …… 佐藤王宝
植田馬之助 …… 小森翔太
三島軍人 …… 下山葵
鈴木大輔 …… 矢山博夢
菅原保 …… 永山輝

-- SP版 --

長瀬渚 …… 音月桂 (龍二の恋人。タイムスジャーナル記者。)
久瀬利明 …… 長谷川朝晴 (ニセ入学コンサルタント)
後藤雅司 …… 原慎一 (ニセモノ旺林社社会部記者)
笠原 …… 谷田歩 (鬼塚の後輩、特別養護老人ホーム"泉の森")
船田美佳 …… 岡野真也 (創武大学大学院生。三橋の助手)
三橋しんじ …… 長谷川初範 (創武大学教授)

小柳友貴美、辻しのぶ、安井順平、前里ゆな、後藤祐介
原慎一、小澤雄太、勝信、浅田駿、麻里万里、秋月三佳
加藤忠司、岡野一平、Fine Color、西沢智治、月野帯人
外島孝一、川口悟、荒木奈々、下川真矢、牧野江里
川原康二、折元星也、紫音みづき、一徹、亀谷里子
倉科雄介、村井伶次

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