ドラマ「今日は渋谷で6時」

脚本/熊谷純
出演/塩谷瞬、安田美沙子、伊藤正之、木村了、谷原章介
菅野篤海、戸谷公人、坂田直貴、豊永利行、星野真里
野波麻帆

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/shiburoku/index.html

ニート歴6年の良平はネットゲーム上で知り合った“暴走天使”
というハンドルネームを持つ由香里と実際に会う約束を取り
付ける。待ち合わせ場所は渋谷。目印に赤いネクタイをして
いくと言うが...。

第19回フジテレビヤングシナリオ大賞作品をドラマ化。
脚本は23歳の熊谷純さん。

これでもかという位に現代文化、若者文化を取り入れた作品。

特に現代のコミュニケーションツールとして欠かすことが出来
ない、インターネットと携帯電話を使い、見ず知らずの人間
との出会いを演出していく。

やはりドラマとしては、ニートや引きこもり、窓際族(死語?)
に対して、言いたいことは口に出して言わないことには他人
には伝わらないという事を言いたいのだろう。

ドラマとして面白いのは、このドラマの中でも散々強調している
様に出会いは偶然から始まる。そして比較的に社会的に人間関係
の希薄な人物達が他人の事を心配するという一見するとナンセン
スな事をやらせる内容だという点だ。

現代を逆行しているような人間の中から、人間本来が持つ感情を
上手く発掘していくことで、何処か人間の温かさを引き出して
いる様な内容である。

ドラマとしてのサプライズもしっかりと用意してある。
出会いの機会はインターネット掲示板、オンラインゲーム、
携帯の出会い系サイトの三カ所・三組であるが、登場してくる
人間は男性2名、女性2名である事。その足りない人員が後々
分かってくるという仕組みだ。また渋谷の若者グループ
“パープルウルフ”の伝説の初代リーダーの存在なんかも
途中で前振りしていて最後にそれが分かる作り。

シナリオの構成として雑な面も多いが、取りあえずヤング
シナリオ大賞作品という事も有り、これらに携わったヤングな
人たちの今後の活躍に期待しましょう。

それと個人的に安田美沙子さんにはグラビアは卒業して、もっと
ドラマの中で活躍して欲しいです。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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