リーガルハイ スペシャル 2013年4月13日『土曜プレミアム特別企画』 企画 - 成河広明、加藤達也 脚本 - 古沢良太 音楽 - 林ゆうき 演出 - 石川淳一、城宝秀則 主題歌 - PES from RIP SLYME「女神のKISS」 オープニングテーマ - 小野恵令奈「えれぴょん」 http://www.fujitv.co.jp/legal-high/topics/

大人気法廷コメディ完全新作 慰謝料1億円で学校を訴えろ!!
闇の首謀者と微笑の女教師…隠された真実と裁判長の闇
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公立うさぎがおか中学校では藤井みなみ先生は、校舎の中庭で
生徒たちと共に合唱する為に指揮棒を振る中、突然一人の生徒
小暮和彦が屋上から落下してくる。屋上に取り残された4人の
青山瞬、高木健人、佐々岡耕介、金森信がたたずんでいた。

幸い命は取り留めたが意識不明の重体。
藤井や学校長などは、病室にやってくると、和彦の母・秀美に
対して彼らは仲の良い5人組であり、悪ふざけが過ぎたみたい
で、治療費などは学校の保険で下りるので穏便に済ませて欲し
いという。秀美はやはりいじめが有ったのだとして、学校の
姿勢には許せないものを感じていく。

古美門は休暇中の中、事務所では真知子が色々と弁護担当を
していた。今回は不動明王の絵の修復をかって出た田沼という
男性が、原画とはまるで違う絵に勝手に書き換えたとして
訴えられ、真知子は被告側の弁護を担当する。善意の行動だと
するが、被告側に5千万の賠償命令が下される。

その頃古美門は、執事・事務員をしている服部と共にフランス
のアルプス地方でスキーを楽しむ。マッターホルンを前にする
中で服部がスキーで転倒して腰を痛める中、一人の女性・別府
敏子が彼を助ける。服部のことを古美門の元に連れて行くと、
古美門は彼女に是非お礼としてディナーを奢らせて欲しいと
告げる。
そんな中、真知子は何度も古美門と連絡を取ろうとして電話
するが、古美門はついに着信拒否までする始末。

二日後、真知子は連絡が取れないからと言って自らフランス
まで乗り込んでくる中、敏子は古美門が服部を使って体よく
ナンパしたことを知って足を蹴り飛ばしてホテルから立ち去って
いく。真知子は中学のいじめ問題で、原告側から依頼が来てい
る事を告げる。学校側は不慮の事故で済まそうとしていることを
告げ、学校の対応は虐められた側を守らずに虐めた側を守ろう
としていると告げる。真知子は急いで帰国して助けようという
が、古美門はガキと学校が嫌いだとして、真知子が担当すれば
良いという。俺は2千万円以下の依頼は受けないと告げる。
真知子は自分が自腹を払うとするが、古美門は以前の借金も
返していないのに同じことの繰り返しだと告げる。真知子は
近くにカジノがあることを知って服部に頼んでカジノのルール
を教えてもらう。かつてカジノで働いていた服部の指導の中、
真知子はあっさりと1800万円を儲けてきて、これで担当してくれ
という。真知子があっさりと金を稼いできたことを受けて、
お前はその才能を別に活かすべきだと告げる。

帰国後、古美門たちは被害者の和彦が入院している病院にいく
と母の秀美に会う。いじめが有ったと証明できるものはある
のかと問う古美門に対して、それは無いが前々からそんな
感じがしていたのだという。真知子は被害者は幼少期から
高所恐怖症の傾向にあるので自ら屋上のヘリに立つことなど
あり得ないとして、いじめの存在があることを告げる。
古美門は虐めた生徒・家族ではなく、学校側を訴えていこう
と告げる。しかし古美門は被害者が回復しないことには勝訴
が難しい事を告げ、虐め裁判は思って居るよりも難しいこと
を語る。

一方うさぎがおか中学校側は三木法律事務所を訪ねると、
弁護を頼む。我々は厳正な調査をして虐めの存在がなかったこと
は確認している事を告げる。三木はいじめ訴訟では学校側が
まず負けることはないとして、新人を使う事を告げる。
井出孝雄は僕に担当させて欲しいと訴えるが、三木の元に
新しく入った勅使河原勲に担当させる事を告げる。
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録画して置いたのだけど、見る時間が無かったので完全放置
しておいたもの。ただシーズン2がこの秋から放送されるという
ことを聞いて、DVDを掘り起こして見てみました。

このドラマ、「半沢直樹」が終わった後に見てみると、二つの
ドラマに共通する堺雅人さんのキャラクターの七変化が見られて
楽しいところなのだけど、そんな堺雅人さんが演じる古美門と
半沢直樹には共通するものが有って実に興味深い展開になって
ところが笑える。
このドラマの中でも、古美門は100倍返しだと語る姿が有ったし、
広末涼子演じる癖のある判事から土下座を強いられるという
場面まで有って、そんな展開を踏襲して半沢直樹が作られた
のではないかとさえ思ってしまう程だ。

ドラマ内容としてはよくある感じの虐め裁判だった。
誰がリーダーなのか?と問う展開を見て、自分は一瞬にして、
落下した被害者本人がリーダーで、仲間4人と結託して、
命を張ってまで学校側から賠償金を取る為の作戦なのかなと
思って見ていた。落ちた場所が芝生で落下衝撃のクッションに
なっているということを見抜いていくような展開になるのを
想定して見ていたのだけど、残念ながら外れてしまったが、
当たらずも遠からずで、屋上から飛べるのではないかと
言い出した本人は実際には被害者本人であったり、金目当て
ではないとしながらも、賠償金を受け取った後にブランド
バックを購入したり、都心部のマンションを買って引っ越して
いる現実を見ると、学校の虐め問題以前に司法の場を悪用
したり、私物化しているような判事の態度を見るその方が実際
には問題ではないのかと思うところも有って・法曹界の
問題点の方が実は根深いのではないのかと思ったりもする
展開だった。監置なんて展開にはなったけど、単なる法廷侮辱罪
で別に珍しいものではないような感じもする。

虐め問題の証明は難しいとしながらも、意外と身上調査で
解決してしまった感じのするもので、蘭丸くん大活躍、真知子は
主張ばかりがたいそうな物が有って、現実には力がないという
構図がまた面白く描かれていた。
驚くべきは、服部がずいぶん黒い人間と化していることかも。

もう少しいじめ問題に関しては、学校側に非があるとする
先入観を逆手に取っていた原告側という構図を描いた方が
このドラマには似合って居るのかなと思っていたところも有った
けど、よく有る感じの「空気」が人を猟奇的にさせるという
ありがちなもので締めくくられてしまった。

相変わらず真知子の魅力も全快だった。
学園に潜入しようとしてセーラー服姿になるところとか、
真知子がものすごく音痴だったという辺りがなにげによかった
けど、藤井のことをジュリー・アンドリュースに例えたり、教壇に
立つ古美門が金八先生に成り代わって、腐ったミカンの論理と
「人」という文字の意味を別の角度から説いて、展開を打開しよう
としていた展開が印象的だった。

また監置された古美門が凄い勢いで老けていったり、冒頭の展開で
風呂に入っている古美門と真知子が言い合いする中で、興奮した
古美門が思わず風呂から立ち上がる際の金隠しを服部が行うところ
とか楽しいところだったな。