お正月特別企画　ラッキーセブンスペシャル (2013年1月3日・フジ・スペシャル番組) 脚本・井上由美子 演出・松山博昭 音楽：ティム・ウィン プロデューサー：重岡由美子、関口大輔 http://www.fujitv.co.jp/lucky-seven/index.html

「空前の豪華キャスト奇跡の再集結！〜魔性の女の甘美な誘惑天才教
授に仕掛けられた巧妙なワナに探偵社最後で最大の危機！」

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昨年放送した連続ドラマ「ラッキーセブン」のスペシャル版。
探偵の時多駿太郎（松本潤）が仲間や上司と共に、チームワークを生
かして案件を解決していく。駿太郎（松本）らラッキー探偵社に、経
済学者の秘書みづき（石原さとみ）の正体を暴く、というミッション
が課せられる。
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2012年度1月期の月9ドラマのスペシャル版。
脚本を担当したのが井上由美子さんだというのが意外にも思えた。

ドラマとしては人間としての正義と探偵の職業倫理との間で揺れ
動く心情を描いた物。
探偵としての正義、そして使命は何なのか。

比較的早い段階から瞳子さんが駿太郎に対して、依頼人に感情移入
し過ぎるなと語っていたので、その後の展開がそうなるであろう
事は明らかなものがあった。

最近フジテレビでも「レバレッジ」が放送したり、テレビ東京
でも年末に「華麗なるペテン師たち」が放送したけど、探偵業務
ではなく、寧ろ「クロサギ」っぽい詐欺師による報復的ドラマに
なってドラマの意味合いとしても全く変わっている。
もちろん探偵業務をする上で一度は考えられる職業倫理を通して
どうすべきなのかを考える事は決して悪くないけどね。

冒頭からチャラさ爆発。
そして新田と駿太郎が必要以上にウザったらしくケンカし合う
姿を見て、正直それだけで見る気を失うものが有ったけど、
相変わらず格闘に於けるアクションシーンだけは気合いの入り方
が違いすぎる。日本のドラマの殆どのドラマの格闘シーンが
及第点以下の出来なだけに、何故このドラマだけがジャッキー・
チェンの映画のアクションの様に突出しているのかよく分から
ない。

正直金を取り戻したいのであれば、面倒なことをしなくても
いつものように事務所に潜入して、銀行に預けられない金と
やらを盗み取った方が早かっただろうと思うものが有ったし、
新田の駿太郎への憤る理由付けとしては、自分自身にあるとする
流れはイマイチ機能していない感じもする。

みづきと幸一の関係も中途半端で、幸一は如何にも自分と似たよ
うな境遇にある二代目経営者に対して、憤りを感じていたけど、
如何にもな境遇だった。

最後の詐欺の立証に関しても、正直警察と連携しているので有れば
まだしも、正直物証が無いので、犯人にしか知り得ない情報を
語ったとしたも、形として存在しない限り、起訴したとしても
本当に立件出来るのか?という感じにしか見えない。

井上由美子さんの作品の悪いにはイマイチだったな。

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