マルモのおきて スペシャル2014
(2014年9月28日・フジテレビ)

脚本・桜井剛
演出・城宝秀則
プロデュース・橋本芙美、山崎淳子
編成企画・水野綾子





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マルモは親友の双子・薫と友樹と共に生活してきた。
最初はその生活に馴染めなかったが、三人で仲良く暮らすため
のルールとしての"おきて"を決めて生活。好きでも嫌いでも
家族だとする中、双子の前には親友と離婚して親権を持ってい
る本当の母・青木あゆみが現れて引き受けることになるが、
まだ母親としての準備が出来ていないとしてそれまで通りの
マルモと友樹と薫、そしてしゃべれる犬のムックとの生活を
する。ゆっくりママになっていくとしてあゆみとの生活も維持
しつつ、そんな三人も暮らし初めて3年が経過。
二人は10歳に成長し、小学4年生になる。
ムックは犬の癖に声変わり。
学校へいく為に三人は朝から忙しく準備する。
マルモの入ったトイレの臭いを気にして5分待つ薫と、オスカ
マキリに食べられる夢を見たという友樹。
陽介や彩にも挨拶していくが、彩とマルモは3ヶ月前から
"カニカマ"を巡ってケンカしていた。そろそろ仲直りして
欲しいと二人は考えていた。

友樹は昆虫好きでクラスでも昆虫の本ばかりを読んでいた。
薫はほのか、希、亜美たちとダンスに夢中。

担任の森尾先生がやってくると、来月の授業参観までに
「自分物語」を課題として描いてくるよう言われる。
これまで10年生きて来た家族や友達との思い出、そして未来
の夢についての絵日記・作文だった。

一方マルモはあけぼの文具では副室長となっていた。
鮫島や民子と会話する中で、隣に座る真島と凜花は来週に
結婚を控えていた為に浮ついていた。近場で済ませやがって
とマルモはからかう。
マルモは新商品の開発に行き詰まっている中で、鮫島から
日本市場は少子化の影響も有り市場の拡大は見込めない
こともあって、東南アジア・マレーシアに新工場を設立し、
そこでマルモに是非いってくれないかと誘う。しかしマルモ
はウチには二人の子がいるので・・と断るが・・・。
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マルモは子供達が成長する中、5年生になった時に二人の子を
本当の母の元に返そうと考える。その際、自分が近くにいる
となかなか本当の母との距離が縮まらないと考えて、マルモ
は会社が東南アジアに事業展開することを聞いてマレーシア勤務
のことを念頭に置いていく。

2011年4月期・フジテレビ・日曜21時枠で放送したドラマ。
そして一度スペシャル版と称して2011年10月9日に放送されている。
その三年後のマルモを取り巻く人間関係なりそれぞれの生活が
どのようになっているのかが描かれたものだった。

育児ノイローゼだったという母・青木あゆみだけど、そろそろ
安定してきた感じもするし、いつまでもマルモとの共同生活を
見てみたいと思う反面、ホント返した方が良いのではないか
という気がしてならない。

相手の気持ちに立って物事を考えるというのがドラマとしての
テーマだった様子。マモルは子供たちのことを本当に考えて
いるのかどうか。彩との些細なことでのケンカしている姿を見ると
マルモの不器用さがマイナスに働いているのではないかとする
流れも時に存在する。

周りが次々と成長し、家庭を持っていく。
後輩の真島と凛花の結婚。マドンナだったかなさんの妊娠。
子供達の存在によって自分の生活を犠牲にしているのではないか
という悲壮感のようなものはまるで感じ無かったけど、二人が
居なくなることでの不安感というのは十分に感じる流れだった。

そろそろ4年生ということも有って、好きな子が出来たり、
やりたいことも出来てきた。
友樹はさくらという少女との関係。
薫は踊りや演技を通して芸能界への道を目指したいとする流れ
がある。
友樹の流れでは、"あるある"的内容で、この世代の子は積極的な
子がいる反面、恋愛に対してのテレ具合から、からかう生徒がいる
のも事実。

マルモが子供たちにしてあげられることを子供達の為に頑張ること。
それを実践するかのようにして過剰とも思えるほどに感情を
露わにして関係者に対して対応していく様は、寂しさの裏返しで
なんとも切ないものがある。
本当の親でもないのに・・と相変わらず芦田愛菜ちゃん役の子は
大人びている感じがしたけど、そういう年頃になったということ
だろうね。

頑張りが空振りしてしまうというのはお約束だと思うけど、それを
ワンパターンと見るか、誠実なものたちのドラマと見るかで
評価は分かれていきそうだね。

そういえば声が変わった。
元々声はなんだか違和感が有ったので、変わってもそう問題はなかった
かも。やっぱりワンコはマルモの親友が乗り移っていたのか。

児嶋一哉さん演じた警察官もいい味が出ていたね。
VS嵐でつっちーに相当いじられていたけど、いい役だった。


高木護 …… 阿部サダヲ (38歳、大手文具「あけぼの文具」)
笹倉薫 …… 芦田愛菜 (6歳、護が引き取ることになった双子の姉)
笹倉友樹 …… 鈴木福 (6歳、薫の弟)
ムック …… ムック(ミニチュアシュナウザー)
畑中陽介 …… 世良公則 (50歳、居酒屋「クジラ」を営む。アパー
トの大家。)
畑中彩 …… 比嘉愛未 (25歳、陽介の一人娘。バツイチ)
鮫島勇三 …… 伊武雅刀 (55歳、お客様相談室・室長)
牧村かな …… 滝沢沙織 (30歳、お客様相談室所属・広報部)
真島孝則 …… 小柳友 (25歳、お客様相談室所属。譲の後輩)
塩沢民子 …… 千葉雅子 (45歳、お客様相談室所属)
尾崎凛花 …… 外岡えりか (22歳、お客様相談室所属の派遣社員)
安藤祐作 …… 山本啓之 (お客様相談室)
千葉 …… 児嶋一哉 (警察官)
青木あゆみ …… 鶴田真由 (薫と友樹の母)

阪田マサノブ、君嶋麻耶、猫田直、岡亮、入松加奈子、鈴木アキノフ
澁谷晶己、金時むすこ、唯井由美、坂本充広、比佐廉、大塚和彦
中村沙樹、笹岡ひなり、江上凌平、満田伸明、山本啓之
野村将之、古味来夢、松井響希、愛川あおい、内田彩花
佐々木一途、真記子、細野みい、石原絵理、まりえ



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