人気漫画「めぞん一刻」の実写版。

ドラマは、時計坂という町にある古いアパート「一刻館」に
新しい管理人になる音無響子が来るところから始まり、そんな
女性に一目惚れする浪人生の五代裕作が大学合格するまでを描いた
話し。

ドラマで印象的なクリスマスのエピソード、そして大晦日のエピ
ソードなどを盛り込んだ形となっている。

私は普段漫画は読まないけれど、この原作本には思いっきりハマり
単行本を一気に購入した記憶があります。
高橋留美子さんの原作でハマったのはこれだけ。

原秀則さんの「部屋においでよ」とか大好きだったし、
昔ドラマで放映された「予備校ブギ」(「女王の教室」の遊川和彦
さん脚本)とか好きだったので基本的に苦学生を扱うドラマが
好きなのかも。

ドラマではキャストはハマっていたと思う。
ただ世界観がやや狭すぎるかな。
どうも時計坂の町並みがよくも悪くも表現できて居らず、
オマケに一刻館の縮尺も小さいような印象があるので、ドラマ全体
が小粒に見えてしまう。
一刻館内だけの出来事って事ならば有る意味成功しているのかなと
も思うし、こういう時原作を知って全体像が描けていると、不利な
感じがする。

響子さん=伊東美咲は本当に適役。
あまりの可愛さに驚いた。
浪人生・五代君役の中村大樹も新人さんのようで、あまりスレて
いない感じがよく出ていたかな。

原作ならではの住民との間の殺伐とした感じだったり、ちょっと
したやりとりの違いやニュアンスの違いは目立ったけど、取りあえず
及第点かな。
個人的に大晦日のエピソードは、もうちょっと男女を意識する様な
あの怪しい雰囲気が好きだったので、この部分を抽出して欲しかった
けどね。
どう考えても連ドラ化を画策しているような榮倉奈々＆沢村一樹
の登場の仕方が気になるね。

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)