夢ヶ丘遊園のイベントは成功に終わり、業績は上昇するかに
思えたが、2008年になり再び横ばいになる。
何かイベントを企画し再び業績を盛り返そうと、園長の長谷部
達也は社員達に企画書の提出を言い渡す。
そんな中、遊園地のメリーゴーランドの馬が盗まれる事件が
発生する。元々古くなったものだし、この機会にここを潰して
新しいアトラクションを導入すべきか検討されるが、人一倍
メリーゴーランドに思い入れのある社員・三浦真由はそれを
否定する。

ドラマは2007年9月に放送された「未来遊園地」のパート2。

2005年の4月期に放送していたテレ朝「雨と夢のあとに」的な
内容だった。

今回の主役は、従業員・三浦真由。
彼女がメリーゴーランドに拘る理由と現在に至るまでの
象徴的なエピソードを断片的に描いた。

ドラマとして上手いのは一つの時の流れに対して、二つの
側面から描いている点だ。
一時は居なくなった父親と決別しようと、遊園地まで辞めようと
していた彼女。
いつも孤独と戦っていた真由の寂しさばかりが抽出される流れ
だったが、最後のメリーゴーランドの場面で、どんな時も
父親に守られていたことを示唆する映像にすり替えられる。

そして最初に遊園地に来たときも実は既に亡くなっていたという
サプライズによって締めくくられる。

一度は成仏してしまった母親の霊も上手く理由付けして登場
させたし、この遊園地に来れば思い出や親愛なる人に出会う
ことが出来るというテーマが上手く描かれていると思う。

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)