売れない三流イラストレーターの修一はうだつの上がらない
男で、唯一心の支えとなっているのがアイドルのミーポン
だった。
あるときラーメン屋でご飯を食べていると、ハードロック系
ファッションの女性から財布を落としたから食事代を立て替えて
欲しいと申し出が来る。断る暇もなく彼女のペースに乗せられる
まま何故か彼女に宿まで提供するハメになる。

P&Gドラマスペシャルとして放送されたドラマ。

杏さゆりさん主演だしこのドラマのタイトルも意味深なので
楽しみにしていました。
1時間のドラマゆえに非常に雑な展開ではあるけれど、やりたい
意図は分かるし、なかなか面白い内容だと思う。

女性が突如一人暮らしの男性の元にやってくるという設定は
日本の漫画だと時々見かけるような気がする。
それだけ男性はそういうシチュエーションに憧れているのか。
しかもそこに来るのはただの女性ではない。憧れのアイドル
だというこれ以上にない美味しいシチュエーションだ。
ただしアイドル像とはかけ離れた姿をしており、当の本人も
アイドルは作られた虚像であるとするサバけた感じのする役所で
ある。

ドラマではうだつの上がらないイラストレーターに、プロの
仕事とは何なのかを示し、一皮剥けさせようとするもの。

ハードロック系のノリをした女性がそういった哲学を披露
したり、全く正反対のアイドルという仕事に就いている所を
見せたりして、別の意味で説得力をもたせ、やる気を感化させる
という所は面白い流れ。

やはり何と言ってもこのドラマの究極のサディスティックさは
杏さゆりさんのイメージには無い嫌らしい言葉を語らせるところ
にあるのだろうね。

エンディング後の二人の関係がどうなったのか気になる。

評価：★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)