レギュラー放送での特徴やお約束を守りつつ、安藤DVDから
繋がっていく方法は面白いアレンジの形だったな。

ただ申し訳ないけど、現在海外ドラマ「24」を平行して見ている
方としては、やっぱりスケールの小ささが目立ち物足りなさを
感じるのも事実。大儀のために親愛なる人物を撃つことが出来る
かという葛藤は、明らかに「24」の方がスケール的に大きい。

ドラマでは安藤の使い方が上手かった。
未だに引きずる精神的な傷を上手く利用し、彼女の中で幾つもの
葛藤を引き起こさせた。
その中でも外部にも敵を作るほど、捜査に於いては強引で型破り
な彼女の非情な部分が、安藤を殺したことによって影を潜めて
いる点。

再び訪れた安本射撃のチャンスに対しても、彼女は引き金を
引くことが出来なかった辺りは、なんとなく彼女の中で
乗り越え切れていない精神的な面を感じさせると同時に、
弱さを感じて少し呆気ない感じもした。

また何やらよく分からなかった公安のハッキングの件。
そこから出てきた資料があまりにも少なすぎるのが気になった
所だが、Yというイニシャルから繋がる人物から色んな
選択筋を用意していた辺り、とてもよく設定されていたと思う。
最初は雪平のYかとも思った。

ドラマでは不味い点も幾つかある。
最も感じたのはやっぱり公安へのハッキングを蓮見任せにして
しまった点かな。ビジュアル的にハッキングするシーンを
見せて緊迫感の盛り上がりを感じさせて欲しかった。

評価：★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)