世にも奇妙な物語 秋の特別編

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ストーリーテラー・タモリ

世にも奇妙な物語 全エピソード



未来同窓会
脚本/ブラジリィー・アン・山田
出演石原さとみ、大高洋夫、大島蓉子、伊藤正之、中村久美
田窪一世、柳下大、竹内友哉、加藤翔平、向井伊奈子、平田薫
佐々木義紀

高校卒業後三年ぶりに同窓会に出席する石原さとみ。
いざ現場に行くと見慣れない中年の男女が集まっていた。
一瞬部屋を間違えたと思う彼女だが、皆彼女のことを知っている
様子だった。

冒頭の会話の中で、3年ぶりに会うと思っている石原さとみと
30年ぶりに会うという同窓生たちのギャップ。更に30年ぶりで
あるならば48歳であるのに、何故か自分たちは50歳であるという。
この辺のロジックを紐解いていくとこのドラマの大方のカラクリが
分かってくるのかも知れない。
既に亡くなっている者から描いた視点という面白い発想。
日本の映画では映画「黄泉がえり」がそうだし、何と言っても
ブルース・ウィリス主演の名作「シックス・センス」はこの
タイプの内容だ。

過去にフラッシュバックされるにつれ、少しずつそれらが明らかに
なっていく段取りは見事だった。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

カウントダウン
脚本/森ハヤシ
出演/阿部サダヲ、MEGUMI、皆川猿時、ト字たかお、東根作寿英
吉高由里子、伊山伸洋、船戸理世、塩田愛実、菅田彩子、日向丈
原田裕子、桜井聖、沼崎悠、恩田括、佐々木一平、丹内秀暢
前島遼太、村上真介

公私共に冴えない教師の阿部サダヲは学校に着くと異変に気が
つく。なんと学校中の机が校庭に並べられていたのである。
初めは誰も気がつかなかったが、その机に描かれているのは
カウントダウンしていく数字。それらがゼロになったとき、
一体どうなってしまうのか。

徐々に高まりつつある緊迫感、そして好奇心を擽るような内容
のドラマだった。オチは日常でもよく使われているネタ。
私の地元では、3・2・1・・・・・0.5、0.4となってなかなか
ゼロにはならない。

内容は馬鹿っぽさが前面に出ているが、阿部サダヲのキャラクター
が上手くその馬鹿さ加減を制御し、時に勢いだけでその場を乗り
切ってしまう。有る意味阿部サダヲにしか出来ない役柄かも。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

自販機男
脚本/加藤公平、植田泰史
出演/城島茂、上原美佐、近江谷太朗、松浦佐知子、飯田孝男
富川一人、滝裕次郎、白井達也、吉原沙貴、大山竜一、遊木康剛
蔀祐太朗、加納利衛子、松山尚子、藤井京子

うだつの上がらないセールスマンの城島茂。
買いたくない物を必要としていない者に売るなんて無理が有る
として投げやり気味の彼の前に立ち憚るのは、公園に佇む
一台の自動販売機。その自販機を見ているとまるで感情が有る
かのような対応をしていた。

自販機になりたいと言った時点で自販機に飲み込まれたりする
オチなのかなと想像してみていた。
自販機に乗り移った父親と娘の心を繋ぐという冷静に考えると
アホ丸出しの内容だが、意外と面白く、自販機が街の不良ども
にボコボコされ壊れていく姿を見ると寂しさを覚える内容だった。

自販機が奏でる結婚行進曲がなんともいえず、その親子関係を
見て元気を貰う城島茂。人間はどんなものから元気を貰うのか
分からないね。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

ゴミ女
脚本/佐藤万里
出演松下由樹、佐々木すみ江、甲本雅裕、菊地均也、板東美佐
大下源一郎、田中明、兼尾瑞穂、大窪凪沙、久本愛実、田村未奈美
須永慶

フリーライターの松下由樹。仕事を選べるほど名声を得ていない
為に、彼女は押しつけられるがままにゴミ屋敷のレポートを
命じられる。いざその家の女主人と対面していると、彼女の
放つ言葉に否定しながらも、真実を見つけ出していた。

世間の人が捨てた物を拾ってきては守っているという女主人。
ゴミはその人間の捨てていった人生だという。

初めはあまりピンと来なかったが、物を秘められたその人にしか
分からない思いを次々と見せられると、そんな言葉の意味も
納得するようになる。
気がついたらゴミばかりでなく、自分のプライドや自分自身さえ
も捨てていたという彼女に良い転機を与える機会を提供している。
そう思うと不要な物だと言ってもなかなか捨てられなくなるね。

ラストはブラックなオチ。
佐々木すみ江の迫力が凄かった。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

48%の恋
脚本/相沢友子
出演/白石美帆、岡田義徳、西村雅彦、山下徹大、山崎勝之
松本若菜、大門賢二、飯田久美子、稲葉大助、竹島正義
茂木和範、高柳葉子

人間から天使になることを希望する岡田義徳は、肝心の所で
躓いていた。最終試験で、有る指定された全くの他人である
男女を結びつけろと言われる。

女性の脚本家さんらしい題材か。
ほんのちょっとのきっかけを作ってあげれば、隣の他人は
友人から恋人になる可能性を秘めている。
しかしそんな必然から生まれる偶然も運命には叶うはずもない。

骨子自体はどこかで見たことがあるものだが、時間差で届く
メールはアイディアものでなかなか感心した。

天使として不合格になった岡田義徳が最後に人間として働いて
いるというのが面白いね。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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