世にも奇妙な物語’１３秋の特別編「圧倒的な戦慄と恐怖の問題作」 ストーリーテラー：タモリ 編成企画：成田一樹、水野綾子、加藤達也 音楽：�`島邦明 アソシエイトプロブューサー：小椋久雄 プロデューサー：齋藤理恵子 少年：山田瑛瑠 少女：山田菜々香 【世にも奇妙な物語 全エピソード】 http://www.fujitv.co.jp/b_hp/kimyo/index.html

◆『0．03フレームの女』
（脚本：北川亜矢子 演出：松木創）
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テレビ局からの映像編集の仕事をしている日暮美和たちは、
仕事の締め切り直前には一日・二日の会社での泊まり作業も
当たり前の日々。もっとまともな仕事に就きたかったと考える
美和だが、あるときデジタル加工された映像の修正作業をしてい
ると、ドラマの雰囲気にそぐわない女性が写り込んでいる事を
知り、しかもとても不気味な感じがするとして一緒に作業を
担当していた苅谷は一刻も早く削除すべきだとするが、
美和はこの女性が写り込んでいるシーンは1フレームにも満たず
0.03秒だけ写り込んでいる事を知る。しかもそのシーンだけは
何故かタイムコードもデジタル表示されない事を知る。
美和はいたずらとばかりにそのフレームを残すばかりか、
更に登場を多くしていくが・・・
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ホラーテイストのエピソードは毎回「世にも・・」のスペシャル版の
中でも一話は必ず存在するので、それに該当するもの。

目立ちたがりの幽霊なのか。
幽霊はこれまでにもドラマなどのエキストラとして出演し、シー
ンの削除を強いられて来た俳優の霊なんじゃないかという感じで、
ドラマの主人公を恨んでいて、次々とそのシーンを削除しようと
している関係を死に至らしめているのではないかという感じに
思えた。しかし主人公の美和が4千倍に登場フレームを拡大した
ように、広義で見れば、社会の中で存在感を失っているものたち
が消されることへの恨み節のような感じにも思えて、なんとも
言えないところが有る。


日暮美和 …… 夏菜
苅谷サトシ …… 宮田俊哉＜Kis−My−Ft2＞
三田村 …… 野間口徹
山本 …… 村杉蝉之介
女 …… 李そじん
監督 …… 池田ヒトシ
前田 …… 森桃子
司会者 …… 村田真
受付係 …… 大久保洋子
スタッフ …… 川畑博稔
黒の焦点の男 …… 荒井志郎
アナウンサー …… 内田嶺花奈
嶺川麗子 …… 遠野なぎこ

◆『水を預かる』
（脚本： 演出：石井克人）
原作：淺川継太（「水を預かる」講談社）
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主人公ユノモトナオヤ（香取慎吾）は、売れない脚本家。締め
切りが過ぎていても全く原稿を書けず、焦る一方で筆は一向に
進まない。ある日、そんなユノモトの部屋を隣に住んでいる女
子大生・水野（夏帆）が、大量の水を持って訪ねてきた。「水、
預かってもらっていいですか？」水野から大量の水を預かるユ
ノモト。「水…しかしなぜ、水を他人に預ける？」“預かった
水”を前に、ユノモトはさまざまな推理や妄想を膨らませ、
ドラマは思わぬ方向へと進んでいく。
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ほぼ香取さんの独演だったエピソード。
現実から逃避する為にこのように考えるようになったのか、
それとも元々そういう性格をしていて、深く考えてしまう
ところがあるのか。単純に自分が描いた脚本に感情移入しやすい
性格なのか。
夏帆さんが珍しくセクシーショットを連発していた。
東京砂漠が本当のことなのか、水というアイテムが何か
別のものに例えられているのではないか、現実とは何なのか
よく見ていないと正直どの世界が本当なのか混乱させられる
こと間違いない。
オチはかなりバカっぽかったけど、コロボックルが出てくる辺り
フジテレビの「ゴーイング マイ ホーム」みたいな味付けだった
ね。


ユノモトナオヤ …… 香取慎吾
水野 …… 夏帆
ハンサムさん …… 田中要次
ヨシコ …… 松金よね子
ヨシオ …… 森下能幸
キャンプ場の男女 …… 森岡龍、桔花、牧野愛、垣花理乃
新垣こづ枝、福山莉恵、深沢翼、小林勉


◆『人間電子レンジ』
（脚本：加藤公平 演出：植田泰史）
原作：竹本友二
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“勤続30年で平社員”“給料泥棒”そんな陰口をたたかれ、
毎日会社で肩身の狭い思いをしている主人公、久米清（志賀
廣太郎）は、やる気も気力もない疲れ果てた営業マン。
そんな疲れた清を心配する清の娘、朋美（真野恵里菜）は、
ボーナスで人間電子レンジこと、“ハートレンジ”を奮発して
購入した。説明書きには「みなぎる活力！」「あふれる自信！
」の文字。これに入ると、だれでも心が熱くなるというのだ。
そんな“ハートレンジ”に無理矢理押し込まれた清。そこから
出てきた清は…。
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しがない平社員の久米清は、会社でうだつが上がらない
ばかりか、毎日の片道の通勤だけで3時間もかかるような
生活をする毎日が嫌になり無気力な生活を繰り返していた。
娘が買ってくれた人間電子レンジ機を使うと、人々の心の
中で眠っている熱い感情を温め直してもらえるのだが・・・

確かに久米清はうだつも上がらないサラリーマンだったけど、真野
ちゃんみたいな可愛い娘を産んだ事実を考えればそれだけ
で意義深いものが有るかも。真野恵里菜さんは歌ではなく俳優と
してのキャリアを積むべきで、近年はその方向にシフトしている
のかな。

ネタとしては中毒性を帯びて身の破滅を及ぼしていくのかと
思って見ていたけど、意外にも本人を受け入れてくれる妻子が
いるところなどは、家庭は相当恵まれている感じがする。
今時家族で箱根旅行だと言ってあれだけ喜んでくれる娘など
居るのかってくらいなもの。

夫婦同時にチンして赤ちゃんを産むことになったけど、物理的に
よく産めたなという感じがしないでもない。山野海さんは2013年
現在48歳か。

職場になにげにいた篠原真衣さんが可愛いかった。

久米清 …… 志賀廣太郎“勤続30年で平社員”“給料泥棒”
久米朋美 …… 真野恵里菜
久米和江 …… 山野海
西口 …… 須田邦裕
吉岡 …… 篠原真衣
部長 …… 清水伸一
マナーの悪い若者 …… 堂本佳希
ひったくり犯 …… 上野山浩
社員 …… 小川智弘、沼倉計太
得意先の社長 …… 紺野相龍、服部一貴
主婦 …… 保科雅子
老婆 …… 立花訓子

◆『仮婚』
（脚本：和田清人 演出：元村次宏）
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独身OL・盛田成美（石原さとみ）は、彼氏無しの27歳。
友人の結婚式帰り、「そろそろ結婚したいけど、相手がな……」
などと成美が思い巡らせていると、“仮婚相談員”という肩書
の謎の男・並木（北村有起哉）に“仮婚”というシステムを
紹介される。“仮婚”とは、焦っていないと言いつつ実は結婚
に興味がある、という働く女性のために提供されている＜二日
間限定の結婚＞のことで、三つのプランに分けられている結婚
疑似体験“仮婚”を試してみようと決意した成美は、好みの
男性を選び“仮婚生活”をスタートさせていく。
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次々と友人たちが結婚を決めていく中、盛田成美は仕事では
それなりに成功を収め、結婚している女性友達からは、寧ろ
成美の方がうらやましいと言われる。しかし成美は仕事の成功
とは逆に最後に交際したのも一年も前のことだと実感して
焦り出す。そんな中、バーで一人飲んでいた成美の元に
仮婚相談員の並木三郎と名乗るものが現れ、名刺を差し出して
いく。三つのプランが有り、それぞれ年収別に区別された男性
とつきあえるというが・・・

現代的価値観が盛り込まれたエピソードで、男性が主夫を求め
女性が外で働くということが背景として描かれる。

金よりも愛が何よりも優先されるということを説いた話で
その辺りの設定には共感するところも多いエピソードだが、
相手に求めるものとは名ばかりの個人の都合の良さ・エゴが見え
隠れする様な流れも同時に感じるところだった。

不思議なことに専業女性たちは家事の大変さを説き年収にしてみれば
1千万以上だとしていたけれど、今時の男性にしてみれば、寧ろ組織の
しがらみや人間関係、そして通勤の煩わしさなどを考慮すれば、主夫
になる方が全然良いと思っているところが有り、世の中の男女の
考え方の違いにも繋がっている感じ。

楽して主夫になるのではなく、有る意味料理学校にも通って
努力して主夫になろうとしているところがこのドラマらしいところ
なのか。

盛田成美 …… 石原さとみ (彼氏無しの27歳。OL)
並木三郎 …… 北村有起哉 (仮婚相談員)
小平雄一 …… 笠原秀幸
中野和義 …… 角田美広
大崎進 …… 山中崇
茜 …… 加賀美セイラ (成美の友達)
目黒 …… 小田桐一 (成美の友達)
典子 …… 川面千晶 (成美の友達)
早苗 …… 涌井とも子 (成美の友達)


◆『ある日、爆弾がおちてきて』
（脚本：和田清人 演出：城宝秀則）
原作：古橋秀之
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ある日、空からボクの上に女の子が落ちてきた。予備校生・
遠山聡（松坂桃李）の上に突如降ってきた女の子・パルカ（
黒木華）は、遠山の高校時代の同級生・永峰はるか（黒木華／
一人二役）とうり二つ。パルカは自分のことを「人型の爆弾」
と主張する。どうやら胸に付いている時計の針が12時を指すと
爆発を起こしてしまうらしく、その針は胸のドキドキで進むと
言って、パルカは遠山を強引にデートに誘い出す。
「爆弾」を抱えた不思議な女の子と、ごく普通の男の子が織り
なすSFファンタジー。突然降ってきた「人型爆弾」パルカと
遠山のデート、そこにはある事実が隠されていて…。
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予備校に通う男性が模試の結果を見て、絶望視する中で、
恋人の女性からは現実を見るべきことを言われる。
彼女からは慰めのキスをおでこにされる中で、オデコが
オヤジっぽいと言われた遠山はかつて似たようなことを
言われた事を思い出す。

展開としては読めるところが有った。
死ぬ直前に霊が逢いに来て当時の思いを馳せるところ。
そのきっかけを思い出すキーワードを現在の彼女が語りだす
ところに何の因果かってところだけど、オヤジっぽい額という
のがピンとこなって感じでもう少し「あるある」っぽいところ
を指摘して欲しかった。

設定にはやや現実離れしたところも有ったけど、高校時代の
淡い思い出話はなかなか切ないところも有って、ストーリー
を盛り上げた。

彼女の命が亡くなろうとしているであろう事は想定出来た
けど、あの時のキスをしていれば多少なりともその後の
二人の関係は変わっていたのだろうか。
僅かな時だけどあの一瞬の時を象徴的に思っていたとするところが
亡くなろうとしているはるかだけでなく、遠山側も同時に感じて
いたところは、ドラマっぽいところで、二人にとっても一番生の実感
を感じていた時でも有り、一方が亡くなることで過去の亡霊を振り
払って前に進んでいこうとするところへと繋がった感じがする。

「リーガルハイ」の検事の元で働いていた本田ジェーン役の
黒木華さんってことで、今後人気が出て行く女優さんなのかも
知れない。パっと見、黒木さんはコン･ヒョジンさんに似ている。


予備校生・遠山聡 …… 松坂桃李
遠山の高校時代の同級生・永峰はるか …… 黒木華／一人二役
パルカ …… 黒木華
久米辰美 …… 大西礼芳
はるかの母 …… 渡辺杉枝
予備校講師 …… 荒木義彰
同級生 …… 樋口翔、椎葉昌紀