アリー・myラブ Ally McBeal

第2話 愛は妥協から Compromising Positions
脚本/David E.Kelley 監督/James Frawley

ジョン・ケイジの売春事件。ウィッパーの浮気、ビリーの
バチュラパーティでの売春を通して、愛とは何かを考えさせる話。

誰にでも理由無く異性に惹かれてしまう事があるって事で、
人間は欠点だらけの動物であると同時に、愛は妥協の産物である
とするアリーの結論には、納得させられるものがあった。

長年、アメリカ社会で大目に見られてきた事を背景に、
独身最後のパーティならば売春は許されるのか。
一夜限りの女性を求める行為は逆にその人を傷つけるだけのもので
あり、それならば寧ろ割り切ってプロを相手にした方が、誰も傷つか
ないとする結論も、売春に対する必要悪的な見解が見られて
興味深かった。
それより何より、こんなやりとりを弁護士たちが行っているの
だから、有る意味説得力が出てしまうんだよなぁ。

隠し事のない関係の相手に対しても、時として話さなくても良い
ことがあるっていうのも、有る意味ドラマの展開を見ていると
納得するものが有る。

年齢と共に経験が増える反面、愛に対していい加減になったという
アリー。興味深いのは、ウィッパーが語っていた、20年前ならば
誘われることにいちいち相手をしていなかった事が、現在は寧ろ
光栄に思うとした年齢に対して神聖的な愛の形が欠如していく
現象も、人間のリアルで素直な心情を描いていて、このドラマが
受け入れられる理由が分かる。

それにしてもジョンは自分の弁明を弁護士らしく、職業の糧に
繋げてしまうのだからなんとも凄い。

また痴情のもつれは必ずトイレで語り合うというスタイルも
なんだか面白いな。

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

レギュラー出演者
Calista Flockhart (アリー・マクビール) 主人公
Courtney Thorne-Smith (ジョージア・トーマス) ビリーの妻
Greg Germann (リチャード・フィッシュ) 弁護士事務所オーナー
Lisa Nicole Carson (レネ・ラドリック) アリーのルームメイト
Jane Krakowski (エレイン・ヴァッセル) アリーの秘書
Gil Bellows (ビリー・アラン・トーマス) アリーの元恋人
Vonda Shepard (ボンダ・シェパード) バーで語り弾き
Peter MacNicol (ジョン・ケイジ) 弁護士

guest
Tate Donovan (ロベルト・チーニ) 出版会社
Phil Leeds (デニス・ボイル) 判事
Dyan Cannon (ジェニファー'ウィッパー'コー) リチャードの彼女
Robert Lee Jacobs (グレッグ・ストーン) 兄の元ルームメイト

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