アリー・myラブ Ally McBeal

第10話 無慈悲な天使 Boy to the World
脚本/David E.Kelley 監督/Thomas Schlamme

公選弁護人が出払っていた為、たまたま裁判所にいたアリーが
ウィッパーに任命され変わりに依頼人の弁護を行う。

法律上の性別は男性。しかし心は女性のステファニーの売春を
巡って弁護する話しと同時に、リチャードの叔父であるケビン
が亡くなった為に教会で叔父の意思を尊重し、彼の変わり者の
性格を弔辞で述べようとするのだが、牧師からは反対に合う。

2つのエピソード共に亡くなった人に対する微妙な心情が
渦巻き、信頼関係で結ばれていた人にしか分かりづらい悲しみ
に包まれる話しだった。

偶然にもドラマの中の暦もクリスマスという時期で有った
為に、ヴォンダ・シェパードが歌う沢山のクリスマスソング
が流れて良かったと思う。

ステファニーの件。
心の病として処理すれば懲役刑は免れるとして奔走する話し
ではあるが、結果的に裁判所では勝ち得たモノの、生活を
変えるまでには至らず。
なんとか社会復帰させようとするアリーの努力が無になり、
何よりも互いに信頼感を得始めた頃に彼を失う展開で、
実に切ない話しだった。

ケビン・ハンソンの件。
こちらの調停の話しはなんだか微妙な話しだった。
教会とはそんなに融通の利かない場所なのだろうかという
感じもするし、波風立てるような行いをして欲しくないという
気持ちも分からないでもない。
最大限に小さい人間をこき下ろす歌のハズが、あれだけこき
下ろすと嫌み無く聞こえてくるところは面白いかな。


レギュラー出演者
Calista Flockhart (アリー・マクビール) 主人公
Courtney Thorne-Smith (ジョージア・トーマス) ビリーの妻
Greg Germann (リチャード・フィッシュ) 弁護士事務所オーナー
Lisa Nicole Carson (レネ・ラドリック) アリーのルームメイト
Jane Krakowski (エレイン・ヴァッセル) アリーの秘書
Gil Bellows (ビリー・アラン・トーマス) アリーの元恋人
Vonda Shepard (ボンダ・シェパード) バーで語り弾き
Peter MacNicol (ジョン・ケイジ) 弁護士 "チビクッキー"

guest
Wilson Cruz (ステファニー・グラント) 男性/女性
Amy Aquino (ハーパー) 精神科医
Armin Shimerman (ワルワース) 判事
Harrison Page (マーク・ニューマン) 教会の牧師
Dyan Cannon (ジェニファー・コーン) "ウィッパー"。判事
Ronald Hunter (グリーン) 刑事
Danny Wantland (ダニエル・コーベット) 検事

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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