アリー・myラブ Ally McBeal

第11話 銀の鐘 Silver Bells
脚本/David E.Kelley 監督/Joe Napolitano

クリスマスが差し迫る中、一夫多妻制を法的に認めて欲しい
とする依頼人が現れる。

またまたアリーの幼き頃からの結婚観を揺るがす程の、考えら
れない様な主張をするカップルが現れる。
一見するととんでもない主張なのだが、一理あると思わせる
作りが実に巧みである。

ドラマとして面白いのは依頼人の持つ価値観や苦悩は、その
ままビリーとジョージアの前に現れたアリーという構図と
ソックリであり、全ての面に於いて当てはまってしまう所が
有る点だ。

男性と女性の考え方の違いであったり、社会からの圧力などを
上手く取り入れながら、興味深い論争へと発展していく。

アリーはビリーとジョージアにとっての刺激剤であり、彼女の
存在が夫婦関係に於いて新たなる安定をもたらすという。

悲しいことにこういう所でも主導権を握っているのは男性側で
有る点。本来ならば依頼人の最初の妻も、一対一の関係を保ち
たいと思っている。しかし子供のためであり自分の為と言い
聞かせてはこの歪な関係を受け入れなければならない彼女の
悲しさが伝わってくるようで有った。

未婚の男性は独身貴族と持て囃され、女性は売れ残りであると
後ろ指を指される。この差が結婚というものに対して、暗に
プレッシャーを与えているものだとするとちょっと悲しいかな。

それにしてもクリスマスパーティは素敵な演出ですね。
レネやエレイン、リチャードの歌声が披露されたが、どの人も
とんでもなく歌が上手だった。

評価:★★★★★★★★☆☆ (8.0)

レギュラー出演者
Calista Flockhart (アリー・マクビール) 主人公
Courtney Thorne-Smith (ジョージア・トーマス) ビリーの妻
Greg Germann (リチャード・フィッシュ) 弁護士事務所オーナー
Lisa Nicole Carson (レネ・ラドリック) アリーのルームメイト
Jane Krakowski (エレイン・ヴァッセル) アリーの秘書
Gil Bellows (ビリー・アラン・トーマス) アリーの元恋人
Vonda Shepard (ボンダ・シェパード) バーで語り弾き
Peter MacNicol (ジョン・ケイジ) 弁護士 "チビクッキー"

guest
Eric Pierpoint (ジェームズ・ホートン) 夫
Katie Mitchell (パティ・ホートン) 新しい妻
Amanda Carlin (ミンディ・ホートン) 最初の妻
Dyan Cannon (ウィッパー・コーン) リチャードの恋人

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