BONES ―骨は語る―
シーズン2


第12話 最後の勝者
THE MAN IN THE CELL

脚本/Noah Hawley
監督/Jesus Salvador Trevino
--------------------------------------------------------
連邦刑務所で火災が起こり、ハワード・エップスが収監されて
いた房の中で遺体が見つかる。ハワードは4人の少女を殺害した
罪で先日ブレナンとブースが逮捕した囚人でもある。
遺体を調べに来たブレナンとブース。ブレナンは焼け焦げる遺体
を見て30歳前後の男性で誰かが発火剤を投げ込んだことによる
火災だと告げる。ブレナンが骨折させた跡が手首に見られるが
これは最近折れたものでブレナンが折ったものでは無いことか
ら遺体はハワードではない事を示唆していた。
タトゥーのインクが残っており、それはDC消防士のものである
事から遺体はドナルド・ケントのものであることが分かる。
ブースはすぐに非常線を張り、周囲の道路閉鎖を指示する。

その頃研究所では、研究員達が科学系新聞に掲載されたのを
互いに話し合っていた。

ブースとブレナンはハワードの元妻・キャロラインと逢う。
彼女はあの人を救えると思ったことが間違いだったとして結婚
を後悔する。ブースは彼と関わった女性が殺されていることか
ら、彼女に対しても保護することを告げるが、現在付き合って
いる彼氏のレイモンドに知られたくないとしてそれを拒否する。
ハワードの趣味は若い金髪の女性なので私には関係ないという。
ブースはブレナンにも危険が有ることを語り、彼はブレナンに
打ち負かされた事に劣等感を感じているので、必ずブレナンに
も弱さが有ることを証明したがっているだろう事を推測する。

アンジェラは一連の事件に不安を覚える。ブレナンはそんな彼女
に自分が携帯している大型の拳銃を見せる。
そんな中、ブレナンの携帯にハワードから連絡が入る。
全てこれから起きるのはブレナンのせいだという。頭を使えと
いう彼。逆探知し彼が電話してきた公衆電話を調べると、そこ
には細かく砕いた骨が入っていた。更にアンジェラの元に人間の
心臓が送られてくる。先日新聞に掲載された彼女に対する評価
を皮肉るような贈り物だった。自転車便によって運ばれた事が
分かるがそれ以上の追跡は不可能だった。
骨について調べるとカレーに使う成分が含まれており、ブース
は元妻・キャロラインはかつてインド人街のカレー店の上の階
に住んでいたことが有ると思いだし、現場へと足を運ぶ。
彼女の元部屋には冷蔵庫が有り、その中にはキャロラインの
生首が入っていた。髪の毛には白い粉が付着。彼がブレナンに
頭を使えと言った意味はこの事なのかと考える。
生きたまま首を切っていることが判明。
ブースはハワードの母親を使って彼の心理を揺さぶろうという。
彼女を呼び寄せ拘留所に入れることになる。

キャロラインの耳の中からコインが見つかる。それはヒルサイ
ドパークの物。そこにはブースの息子・パーカーが良く散歩に
いく公園だとして急いで現場に行く。
お手伝いのローズと一緒にメリーゴーランドに居たパーカー。
親切なおじさんからアイスを買ってもらったという。ナプキン
には"答えはパーカーに聞け"と書かれていた。

--------------------------------------------------------

IQ180の宿敵ハワードとの結末。

最初はシーズン1の7話「32時間の命から始まったハワードと
の因縁の対決。シーズン2の4話殺人ゲームで決着が付いた
かと思えば、今回脱獄し三度目の正直という事で、今回決着が
付く。まぁ正直これだけ短時間の間に脱走から始まりブレナン
に対する挑戦の為の工作をするのは無理だと思うけど、ドラマ
としては面白かった。

ブースやアンジェラらが犯人によって狙われる。

今回は犯人によって完全に振り回された。
サローヤンが毒霧を浴びて瀕死の重傷を負うところは衝撃だった
し、ザックに至っては爆弾で死にそうになった。
身内が狙われたために検査の手順を省略したのが原因なんだけど
その辺の心理的な駆け引きは凄い物があったね。
これだけクオリティの高いBONESならば毎回飽きないな。

後手を踏んでいくブレナンたち。

その結果キャロラインは殺され、サローヤンは毒で倒れる。
そしてブースの息子に聞けというメッセージから突きとめた
パーカーという名の革靴の店で爆弾まで仕掛けられた。

先手を打つブレナンたち。

ブースの心理的作戦で犯人の母親を逮捕したのは、相手に優位
性を示すことが出来た。
また革靴の店で爆弾によってザックは死にブースは瀕死の重傷
だとマスコミに流す辺りは完全に相手の裏を付いたところ。
そして極めつけは、ブレナンの家にやってくるハワードを予期
して捕まえたことだ。

サローヤンが吸引した毒の正体。

殺虫剤などに使われる臭化メチルだった。エピネフリン系の
解毒で回復したけど、一時期は肺水腫と腎臓機能が完全に麻痺
させられた。

これ以上引き留めたら殺すぞとブース

相変わらずザックたちに威圧的なブース。
ブースと言えば今回もサローヤンとキスしていたので、もしか
するとそれが最後のキスになるのかと一瞬思わせる展開だった。

テンペランス・ブレナン…エミリー・デシャネル
シーリー・ブース…デイビッド・ボレアナズ
アンジェラ・モンテネグロ…ミカエラ・コンリン
ザック・アディ…エリック・ミレガン
ジャック・ホッジンズ…T・J・サイン
ダニエル・グッドマン…ジョナサン・アダムズ
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士

ハワード・エップス (Heath Freeman) 囚人
キャロライン・エップス (Christie Lynn Smith) ハワード元妻
ウォーデン・エバレット (Mik Scriba) 刑務所所長
ジェイ・ラミレス (Pancho Demmings) FBI、ブレナン警護
マリアンヌ・エップス (Kathy Lamkin) ハワードの母
バーバラ・ヤング (Sandra Purpuro) 医師
J.Cナット (Janet Tamaro) TVレポーター
パーカー・ブース (Ty Panitz) シーリーの息子
ローズ・エリポ (Giovannie Espiritu) パーカーの子守

評価:★★★★★★★☆☆☆ (7.0)

inserted by FC2 system