BONES ―骨は語る―
シーズン2


第17話 神の庭の犯罪者
THE PRIEST IN THE CHURCHYARD

脚本/Lyla Oliver
監督/Scott Lautanen
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教会の墓地が給水管の破裂によって散乱してしまう。
古くは200年前埋葬されている様々な遺骨が入り交じってしまっ
たという事で、教会の神父はブレナンに鑑定を依頼。
教会に来て3年というマット・サンズが依頼したものであるが、
古参で教区長のドーラン神父は勝手に埋葬記録を見せるのは許
さないと激怒。この墓地には51年前に埋葬されたのを最後に
遺体は埋められていない事を聞かされるが、5年以内に埋めら
れたとされる骨を見つける。遺体は30歳から40歳。前頭部に
血腫が見られる事から頭部を鈍器で殴られ殺害された事を意味
していた。

給水管が破裂したのはシャベルによるもの。墓泥棒が遺体の
装飾品を盗んだものだろうという。
ジャックは付着している虫から、遺体は3年前に埋められたもの
だと突きとめる。
白骨を元にアンジェラは似顔絵を作成。それをドーラン神父や
教会役員のロレインに見せるが知らないという。
マットにも話しを聞く。彼は教会を建て直すためにやってきた
事を告げる。ロレインは12歳の時に母親が亡くなって以来ここ
でお世話になっているとの事。マットは会話途中にもしきりに
胃の調子が悪いことを語っていた。
マットも似顔絵の人物は知らない事を告げると、日曜日のミサ
で信者から話しを聞いてみると良いと告げられる。
会話する中で、ブレナンは信教を馬鹿にするような発言が度々
目立つことに嫌気の差したブースは、事件を解決する為には
教会関係者の信頼と協力が不可欠だとしてブレナンに自制する
様告げる。それを踏まえてブースは帰りの道中で、一緒に
セラピストのワイアットの元に行かないかと彼女を誘う。

ジャックは頭部の外傷した部分から、凶器は銀の合金である
事を突きとめる。ジャックは一緒に働いていたアンジェラに
同棲しようと告げる。自宅のクローゼットにはアンジェラの
荷物が半分を占めているので実質的に同棲しているようなもの
だと告げるが、彼女は好きだと良いながらも同棲には尻込み
してしまう。

そんな中、墓の土から真菌のコクシジオが検出される。

ブースとブレナンは二人でワイアットに面会する。
諍いの原因を探るワイアット。ブースは彼女の宗教観を馬鹿に
する態度が問題だとするが、それはきっかけに過ぎず問題は別
に有るという。宇宙の陰陽のバランスを取り戻すことを約束
するワイアット。

ミサにはブースとアンジェラが行くことになる。
静かに神に祈るブースに対して止めどなく語りかけるアンジェ
ラ。その話題の中心はブースとブレナンの関係に付いてだった。
ミサが終わった後にマットから説明があり、アンジェラの作成
した似顔絵を診てもらう。信者のエンゾは知らないというが、
ジェームズはこれはマコート神父に似ているという。マットが
来る前の前任者で3年前に突然辞めたという。ドーラン神父は
彼から告白を聞いたが守秘義務を理由に話せないことを告げら
れ、ロレインは隠し事の多い人で、突如辞職を出した事を
聞かされる。

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被害者はマコート神父。

マコート神父には怪しい噂が付きまとう。
ロレインの証言ではかなり怪しい人物という感じだが、エンゾ
によると彼は小児性愛だという噂があったという。
ジェームズという可愛い青年がその被害に有っていたのではない
かとされるが、彼自身はそれを否定する。

この教会には問題のある神父が送られて来ている。

教会について調べていくと、辞めている人が多いこと。
理由を尋ねるとドーラン神父は問題の有る人物が送り込まれて
いる為のものであり、ドーラン自信がそんな神父を厳格な態度
で矯正しているようにも感じる。
古い時代の神父の役割と新しい時代の神父のやり方で何らかの
葛藤を抱えていそうな感じだった。

カウンセラー・ゴードンは本当はどう分析したのか。

心理学嫌いのブレナンを説き伏せたゴードン。
ブレナンがサリーと一緒に旅立たなかったのは、ブースとの相棒
関係に有るのではないかという疑いに対して、そうではなく
ブレナン自信の性格にあるという。彼女は目的のない人生を
送ることに躊躇いがあるのだと。これはこれで納得するもの
が有るのだが、やはりアンジェラが言うように問題はブース
との関係性だという気がする。
ゴードンはFBIに雇われたカンウセラーなので、ブースを円滑に
捜査させるためにブレナンと関係を修復させたのではないかと
の事。

アンジェラは何故ジャックとの同棲を拒むのか。

ちょっとアンジェラの件は分析に時間がなかったようにも感じ
る。同棲のきっかけはクローゼットのパーセンテージだが、
もっと複雑な心理が有りそうだけどね。
最後に彼のことをモンティという程に気さくな関係になって
しまった所が凄い。

ブースとブレナンの宗教観の違い。

今回は教会が舞台と言うことで凄い争いになっていたな。
ブレナンが吐き捨てるように、どうせ(貴方に言わせると)私は
地獄で焼かれるんでしょうと、無信教で神をぞんざいに扱う
事に皮肉で言い返すところが笑えたけど。
アンジェラもまた教会でブースが祈る所をしきりに邪魔して
いるところが笑えた。

アンジェラとジャック

あのクレオパトラの部屋でHしていたけど、あれって博物館内
の倉庫なのか?
今回はこの二人の熱々っぷりをたっぷりと目にしていたのが
サローヤン。
二人が惚気ているところに居合わせた彼女は、私にも惚気に
付き合えと言うのか?とか、二人が惚気て仕事をしない時には、
水でもぶっかける必要があるかしらと皮肉っていたところが
笑える。

まともに仕事をしているのはザックだけじゃないか!

まともに仕事をしている人ほど画面に映る回数が少ないのが
悲しい。

墓泥棒を見つける。

真菌の症状繋がりでエンゾが犯人だった。麻薬中毒の彼が
金欲しさにやっていたとのこと。

凶器は銀の聖杯。

祭壇に有ったものだけど、ブレナンが無造作に神聖な場所に
入り込もうとするのをブースが必死に止める姿が滑稽だ。
神様にも令状が必要なのか?と相変わらず毒づく彼女。

犯人は・・・

ドーラン神父、マット神父共に怪しげな行動は有ることには
有った。
ドーランは冒頭で庭で毒系の野草を育てていた感じだし、
マットは亡くなったマコートと同じ神学校に通っていた。
しかし結果としてはロレインだった。
ただ殺意はなく、小児性愛を抑えるために性欲減退の為に
イチイの葉を煎じて飲ませていたという。

テンペランス・ブレナン…エミリー・デシャネル
シーリー・ブース…デイビッド・ボレアナズ
アンジェラ・モンテネグロ…ミカエラ・コンリン
ザック・アディ…エリック・ミレガン
ジャック・ホッジンズ…T・J・サイン
ダニエル・グッドマン…ジョナサン・アダムズ
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士

ゴードン・ワイアット (Stephen Fry) 心理学者
ウィリアム・ドーラン (George Coe) 神父
マット・サンズ (David Burke) 神父
ロレイン・バーギン (Wendy Braun) 教会役員
エンゾ・ファルシネラ (Johnny Lewis) 信者
ジェームズ・リーバイ (Soren Fulton) 信者
トニー (William Jonathan Georges) レスリング・生徒
--- (Wendy Way) 小教区民
--- (Kelly Lohman) 小教区民


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