BONES - 骨は語る - シーズン4

Sep. 3, 2008
第2話 イギリス事件簿 Yanks in the U.K. Part II

脚本／Hart Hanson、Karine Rosenthal
監督／Ian Toynton
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アンジェラはグレイソンから離婚に同意される。
グレイソンはいつでも尋ねてこいとするが、彼女はジャックが
居る事を告げると、グレイソンもジャックに彼女を大事にする
よう告げて空港へと向かう。カミールが空港まで送ることにな
るが、二人は空港が飛ばない事を知って、空港近くのホテルで
関係を持つ。

ブースとブレナンは帰国する為にホテルからチェックアウト
し、もらったプレゼントをタクシーに詰め込もうとしていた。
ブレナンはイアン博士から電話が無いことを告げる。
ブースはいよいよイギリスから帰国する事に寂しさを覚えつつ、
階級社会のイギリスの姿を見て、自分も国のために働いている
のだから、サー・シーリー・ブースとかナイトの称号を得ても
良いのでは無いかと告げる。ブレナンは肩書きなど無意味だと
するが、ブースはお姫様に憧れたりした事は無いのか?と問う
がまるで無いというブレナン。私は知性や実績によって自分
の価値を十分に見出しているので肩書きは要らないのだと語る。

そんな中ブースの携帯にケイトから電話が鳴る。
すぐにケイトの元に駆け付けると、なんとイアンの家から出火
が有り、ベッドの上からイアンの遺体らしき焼死体が見つかった
のだという。ブレナンに骨の鑑定を依頼し、ブースに対して
銃を渡すと、捜査協力をして欲しいと頼む。
現場を見ると、マーカーはイアンと一致するものがあった。
鑑識はガス爆発が原因ではないかとしているが、遺体の手には
タバコの吸い殻を持って居た。イアンはタバコを吸うのか?と
パートナーであるケイトに尋ねるが吸う姿を見たことは無いと
いう。コンロを見る限りでは火がついた形跡が無いのにヤカン
の水が蒸発していることに目をツケ、殺人の可能性を示唆する。
ブレナンも前頭骨に外傷がある事を告げ、これは火事の前に
ついたものが有る事を指摘する。

スイーツはカミールに呼び出されると、突然グレイソンと成り
行きで関係を持ってしまった事を相談される。アンジェラと
彼は別れたばかりで倫理的には問題がないが話すべきかと相談
される。彼はまだフィジーには帰っていないのだという。
スイーツはカミールの持つ罪悪感や不安感について理解を示す
中で、楽しんだ中にも気が引けているのは、友人の離婚の上で
成り立っている関係だからだと指摘する。彼はすぐにアメリカ
からは居なくなるのでこのまま言わずに過ごした方が良いのか
と問うと、それだとアンジェラと顔を合わす度に罪悪感を持つ
ことになると告げ、アンジェラはサバサバとした性格の持ち主
なので他人から聞かされるよりもカミールから話せば特に
問題にはならないはずだと語る。

ケイトはオックスフォード大学のイアンの授業を受講していた
ものたちにイアンに不幸が有った事を語る。ブレナンはまだ
ハッキリとした訳では無いが午後には結果が出る事を告げ、
何かこの件で知っている人が入れば話して欲しいと呼びかける。
生徒の一人シリルは一昨日の夜に逢った事を告げ、ヴェラも
また飲みに行った事を語る。その際、フランプトンに対して
激怒していたのだという。彼は発掘を辞めさせてビルの建設予定
地にしていたのだという。

アンジェラの元にイギリスに居るブレナンたちから連絡が入り、
イアンが殺害された事を知る。遺留品の持ち出しは禁止されてい
るのでX線の写真とデータなどは全てそちらに送るという。
骨の複製も出来たら送るとし、テレビ会議のような形で、
研究所のメンバーと遺体の情報を送る。前頭葉に陥没痕が有り
丸いハンマーのようなもので殴られたのだろうというクラーク。
ジャックは靴下に土が付着している事を指摘し、粒子を調べたい
事を告げる。組織の毒物検査をすするとのこと。
ブレナンは大腿骨に何らかのプラスチックが溶けているのを
見つける。それはポーカー用のチップでHGCと書かれていた。

ハイゲート紳士クラブで一昨日の夜イアンはポーカーをして
来ていた事を知る。店員の話によるとイアンは妙に羽振りが
良かったとし、ツケの金全て現金で支払っていったという。
5000ポンドだとのこと。また店員はカメラでイアンが連れ去ら
れるのを撮影していた。腕にタトゥーをした人物で、止めよう
としたが、本人が大丈夫だとして制したのだという。
イアンの検査結果から血中アルコール濃度は0.18%で、その他の
薬物は検出されず、またニコチンの形跡も無かった。
クラークは新たな骨形成の跡があるとし、激しい動きの繰り返し
が有った事を示す物だという。滑液包炎を患っていたもので、
スカラーの検視の際にみたことがあるが、恐らくレガッタ(ボ
ート)をしていたのだろうと語る。また頭蓋骨の骨折は頭突き
によるものだと分かる。
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イギリスでの仕事を終えて帰国の途に就こうとしていた際に、
ブースの元にロンドン市警察のケイトから電話が鳴る。
なんとこれまで一緒に行動していたオックスフォード大学の
法医学教授のイアンが殺害されたという知らせだった。

dlifeでシーズン4を放送するに辺り、2話連続放送すると書かれ
ていたので、連続的に見ると感想が書きづらいので、1話目は
手元にあった字幕版を先行的に見て、2話目はDlifeの吹き替え
版を見ました。

相変わらずイギリスの階級社会vsアメリカ文化の思想的な対立
を現すエピソードだったけど、最後にはブースがイギリス文化
にも理解を示していくというありがちなエピソード構成では
有った。

しかしそんなに深い関係ではないにせよ、先ほどまで逢っていた
イアンの骨を見なければならないとする難儀な状況だったね。

紳士クラブというとアメリカではそれ程厳格な紳士の定義が無い
のかもしれないけど、イギリスではその辺はきっちりしていた。
ただまぁヘベレケで賭けポーカーをしているし金の受け渡しが
行われている位だから何が紳士だという感じもする。

一番笑えたのは、イアンを殴ったであろう中尉を取り調べする
為にブースが門番をしている中尉とにらめっこしている状態だ
った。睨めっこしていても勝てるハズはないとしながらも、
妹を弄ばれたのかとして挑発にも近い感じで感情を揺さぶるところ
がなんともいえないところ。

正直アンジェラとジャックの結婚話はどうでも良かったかな。
冒頭でグレイソンを空港に送りに行ったカミールに対してジャック
が"いったのか?"という言葉を取り違えようとしている所がマヌケ
で笑えたけど、これ1話目の所で指摘してしまいました。
ただ空港に送るという言葉がグレイソン的流れだけでなく、
イギリスに居た人物たちとの間でも面白い形で利用されていた
のが良かったかな。

ボートのレガッタというと、昔テレ朝で同タイトルのドラマ
が放送が有ったね。
微細物の分析からヘンリー・オン・テムズの場所を特定してい
ったけど、ジェファソニアンには世界中の土壌のデータが有る
のかと小一時間なネタだった。

結果的殺されたイアンは金には弱いし女には弱いし殺されて当然
みたいなところが有るけど、いざという時には信念を貫く人物
だったということなのか。ヴェラが殺人を犯していたけど、
ヴェラは金が欲しかったのか、それとも2年の考古学の成果を
求めたかったのか。

ブレナンとケイトの珍しいツーショットも有り、ブレナンとして
はケイトがイギリス人の割に性欲が強くて社会的道徳観に冒され
ていない性格に好意を寄せていた。ブースとの関係を突っ込まれて
私はブースとは寝ないわと言っていた辺り、二人を応援するもの
にとってはちょっぴり寂しいセリフかも。


■使用された曲

・Social Distortionの"Bad Luck"