BONES - 骨は語る - シーズン4

Sep. 10, 2008
第3話 浮気の代償 Man in the Outhouse

脚本／Mark Lisson
監督／Steven DePaul
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長距離トラックドライバーのドワイトの元に妻のシャーリーか
ら電話が鳴る。妻は夫の浮気を疑い何処に居るのかと問い詰め
るが、現在パンクサトーニーまでの仕事が入ったので走行中だ
と語る。トイレで用を足すので電話を切ると、ドワイトはタバコ
に火をつけようとしながらトイレに入る。するとライターの火
がきっかけでトイレは爆発する。

ブースはブレナンの自宅へ事件の現場に一緒に行こうと誘いに
くる。ブレナンは朝6時半から一体何なのかと文句を言うが
ちゃんとコーヒーは持ってきたぞと渡す。ブースはブレナンの
寝癖が良い感じだと微笑むが、ブレナンの家には裸の男性・
マーク・ギャラニーの姿が有った。ブレナンは先に電話すべき
だとして非難する中、彼とは純粋に体だけの関係だとし、胸板
の厚さと筋肉が凄いと告げる。彼は海の溶接作業員で、一度
仕事に出ると長い期間戻れない為に、戻って来たときにはHだけ
を楽しむのだという。

現場に到着するとトイレが爆発して汚物まみれだった。
メタンガス濃度が5%有れば、ちょっとした火花で爆発するのだ
という。ブースが糞便を嫌がるのを見て、3/4は水分なのよと
語る。便器の中に骨が入っている事を告げる。

骨を調べると前頭葉に達する銃創が有ることに気がつく。
骨に付着する未燃焼火薬から至近距離で撃たれたものだとろうと
いう。死後約72時間経っているものだというカミール。
スイーツはそんな短期間で骨になるものなのかと問うと、ジャック
は糞便性大腸菌、連鎖球菌、ウジ虫の影響で分解されるのだと
語る。スイーツは排泄物には自己否定・自己嫌悪の象徴だという。
ブレナンは前歯が折れていることを告げると、顔を殴り頭を撃ち
そこに遺体を入れたことには意味が有る事を告げる。
そんな中喉に何か詰まっている事が分かる。恐らく写真だが
現状では何が写っているのか分からなかった。

ラボにはインターンのデイジー・ウィックがやってくる。
6樽分の糞に驚く。糞の中から被害者の尾骨が有る事を告げる
と、更に毛髪が見つかり、変色している事が分かる。
ジャックは黄色人種の毛だとすると、ブレナンの見立てでは
遺体は白人の男性被害者だと言っていたと指摘。恐らくカツラ
を身につけていたのだろうとし、ジャックは汚物の中から
証拠を捜せとデイジーに告げる。

アンジェラは頭蓋骨から年齢と体格の復元作業を行う。
復元された男の顔を見てジャックとカミールはすぐに誰だか
気がつく。被害者はビル・オーロークだという。彼はBUSTED
BY BILLという浮気調査番組の進行者で、チェリーリッジに家
があるという。

ブースとブレナンは彼の自宅へと向かう中で、浮気について
語り合う。粗野で冷説な倫理感を永遠に残したショーの為
にターゲットにされたのかという。ブースは浮気について理解
出来ない事だとすると、社会集団の83%は複婚なのだと語るブレ
ナン。フランス人じゃあるまいし、貞操を守れるかどうかが
人と猿の違いだろうというブースに、遺伝子の問題だという
彼女。モーセの十戒にも、"汝姦淫するなかれ"と書かれており
ブレナンの好きな"汝殺す無かれ"の次の戒めだという。
ブレナンはモーセの十戒なんて信じているのか?と問うと、最高裁
にも彫られているだろうと告げる。

二人は被害者ビルの妻・アマンダに逢う。
5日後には結婚20周年だったので何か祝おうとしていた事を語る。
娘の大学がローリーに有るので逢いに行って居た事を告げ、私は
あんな番組に夫が出る事は反対だったと語る。プロデューサー
のアーサーに唆されたのだという。主人を憎んでいる人は多い
だろうと。

二人はテレビ局に行くとプロデューサのアーサー、ヴェロニカ・
カランドー、そしてピートからそれぞれ話を聞く。
アーサーは金曜日の夜9時18分に逢ったのが最後だという。
翌朝ピートがビルを迎えに行ったが留守だった為に撮影は中止
になったのだという。アーサーは金曜日の夜にビルが娘に逢いに
行きたいと言った事で揉めた事を認める。ビルは番組から降りる
と言っていた事を告げ、てっきり娘に逢いに行って居るものと
ばかり思っていたと語る。ブースは、人気司会者の彼が番組から
降りたら大損害だとし、更に彼が亡くなればテレビ局には多額の
保険金が入ることになっていたのではないか?と告げ、容疑の
目を向けていく。
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トイレで爆発事故が起きる。
メタンガスの発生した場所でのライターの火に引火した格好
だったが、そのお陰で便器の中に有った遺体も発見される。
被害者は浮気調査のリアリティショーの司会進行役を演じてい
たビルだと分かるが・・・

ブレナンが急に男性と二股デートという辺りが相当違和感が
有った。今回の浮気ネタ、再婚ネタ、姦淫ネタにかぶせる形で
ブレナンやブースのその辺りの倫理感を引き出すためのもの
だったのだろうけど、ブレナンらしいのか・らしくないのか
微妙だった。

奇しくも同じ日に見た「Dr.ハウス」のs3 #14では、ハウス
がデートするカッディ先生を止めようとして、わざわざ足を
運んで邪魔をするというシーンが描かれたけど、偶然にしては
笑えるほど男性陣が同じ行動を取っていた。

そんなに割り切った行動を取れるのならばブースとブレナン
思い切って寝てしまえってことで、ブレナンの知的好奇心と
性的好奇心の双方を十分満たしてくれるキャラだと思うんだけど
ね。

やたらとおしゃべりなインターンの法医学学生のデイジーが職場
にやってきた。一人孤独のスイーツ博士の寂しさを癒して
くれるのか。
容疑者は女性で被害者男性のような80kgある人間を持ち上げて
逆さでトイレに入れることが出来るのかと問う際に、デイジー
がスイーツを持ち上げようとするのを額に手を当てて止める
スイーツ先生との絡みは笑えた。
ブレナン医師にアピール姿がやたらとウザくて
カミールは相当嫌がっていたけど、ブレナンが私は認めた人しか
名前を覚えないとか、ブレナンの事を英雄崇拝している彼女に
対して独創的かつ知的な考察力不足の現れだとしてバッサリ
切っていたところがスッキリだったけど、最新シーズンまで
デイジーがクレジットされているのでどういう関わり方をして
いくのか。

いつもブースと食事するROYAL DINERでブレナンとジェイソン博士
がデートする姿。ブレナンはロッセリーニ監督のイタリア映画
「無防備都市」が好きなようで、ジェイソンはビル・マーレイの
「ミートボール」(1979年/Meatballs)こそ無秩序さへの賛歌
だとして絶賛。
コールドプレイが好きだというだけでゲイレーダーに反応して
しまう所はアメリカンっぽいやりとり。二度の頬へのキス、
タイトなスーツ、ミントティにフルーツタルトを注文している
ヤツだとしてブースはブレナンと彼を引きはがそうとしていた。

ホルムアルデヒドの臭いが良い香りだと言っていたけどそんな
ものなのか。

捜査に於いては大腿部の傷の組織検査した結果、琺瑯鉄器
と銀メッキと唾液が検出。口腔カンジタ症状を患っている人物
からの傷だとして当初はヴェロニカかと思うが背中のタトゥーと
符合せず、舌にピアスをしていたホリーだと判明。
しかし殺害は否定。
頭蓋骨の骨折から微粒子が検出され、塩素系ポリエチレン(マイ
クに使うゴム)と、コーヒーの中に塩酸テトロヒドロゾリンが
入っていた事から迎えに言ったピートの仕業だと判明。
塩酸テトロヒドロゾリンはいわゆる目薬の成分で大量に飲むと
意識朦朧とするようだ。序でに被害者からクエン酸シルデナフィ
ル(バイアグラ)も検出されていた。

ブレナンの職場に二人の男が押しかけてしまった際にマークと
ジェイソンに対してそれぞれに不足する部分を説明していた。
ホルモン反応が不本位だとし、ニュートロフィンやステトロステ
ロンの増加が足りないような事をマークに語っていたのは
知的な説明で肉体派を寄せ付けないようにするブレナン先生ら
しいところ。肉体派のブースはこういう視点の会話にも自然
に溶け込める所が凄いんだよな。


■使用された曲

・Peasantの"Raise Today"
・Rancho Deluxeの"Ghost Town"