BONES - 骨は語る - シーズン4

Nov. 5, 2008
第8話 デス・アート The Skull in the Sculpture

脚本／Janet Lin
監督／Allan Kroeker
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自動車解体所でチャンキーとデュアンが父親の為に車の部品を
盗もうとする。デュアンの父はトヨタのFJ40に乗っており、
ミラーを捜すとちょうど良い感じのミラーが有った為に盗もう
とすると、圧縮された車の中から頭蓋骨が有るのを見つける。

アンジェラとスイーツはランチを取る。
アンジェラは話し相手が欲しくて誘っただけだという。
離婚して婚約者と別れたばかりなので関係を持ちたくないのは
分かると言おうとするが、アンジェラは寧ろ性交渉はしたいの
だとし、だからと言ってもジャックに飛びつくのも狡い気がす
るのだという。こんなに長い間彼氏が居なかったことはない
のだとし、もうHをしなくなって6週間だという。こんなに長い
のは初体験をした16歳以来であること。私は決して軽い女では
ないとし、心の繋がりがないとHはしないと語る。すると
スイーツは前に進めないのは、傷つく事を恐れているためで
一歩踏み出さねば快楽・喜び・愛には出会えない事を語る。
それを聞いたアンジェラは納得した様子で私も前に進むときだ
と悟る。

現場にやってくるブースと法医学者たち。
ゲスト法医学者はデイジーだった。カミールはまたミス・ウィ
ックの番に回ってきたのだというと、デイジーは今度は絶対
に後悔はさせないという。デイジーは早速潰れた車の中に
有る遺体を見て、被害者は鼻根の高さから見て白人で、眼窩状
隆起から見て男性だという。血液と体液をとりあえず調べよう
とカミールは語る。ブースは車を持ち込んだ人を現在調べてい
るのだという。ジャックは内視鏡で微粒子を調べると告げる。

アンジェラはジャックの元に行くと、別れた後デートはしたか?
と問う。ジャックは話す義理は無いとするが、スイーツからの
アドバイスでそろそろ私たちは前に進むべき時だという。

ブースは車を持ち込んだのがB&Bエンタープライズだという。
会社を調べると、潰された車が6台、オフィスとも倉庫とも
言えない場所に置かれていた。ブースとブレナンは鍵を勝手に
ピッキングで開けると、ブースは慎重に銃を手にして倉庫を
調べていく。ブレナンはブースが縁起に頼って捜査していることを知って
そんな不確実な物に頼るのならば私も銃を持つべきではないか?
と問う。そんな中、ヘレンという白粉を塗った女性が突然
現れ、倉庫の床には血が流れている事を知る。
ここに有る車(芸術)はジェフリー・ソーンという芸術家が作ったモノ
で、2年間に6つの作品を作ったのだと聞かされる。
ヘレンによると、ジェフリーの作品は消費主義・魂の崩壊を
見事に分析した物だという。FBIの鑑識・ガイアーによると
ルミノール反応が出たという。ヘレンによると、この倉庫に
キコが来たのだとし、キコとはパフォーマンスアーティストで
ブタの血を使うのだと語る。作品を壊したら訴えるという
ヘレンに、これはもう壊れているじゃないのと突っ込む。

ジェフリーのアシスタントをしているロキシー・ライアンも
倉庫にやってくる。潰された車に遺体が入っていた事を告げる
と、ロキシーはヘレンと何やら話をする。何を話していたのか
尋ねると、ジェフリーが最近、自分自身が作品になれないか
と口にしていたとし、鬱状態であった事を語る。アーティスト
としての限界を感じていた様だとのこと。
遺体の写真を見せると、そこには指輪がして有った。それを
見るとロキシーがデザインしたもので、ジェフリーに挙げた
ものだという。ジェフリーが作品になったことを受けて、
"ブラボー"とヘレンは声を上げる。
ジェフリーを憎んでいる相手はいるのかと尋ねると、ジェフの
ライバル・アントン・デルーカが最近金絡みのことで言い争って
いたのだという。

ジャックはスプレッダーと呼ばれる解体用の大きなハサミを
持ってくる。カミールは遺体の血液検査から、遺体はクロナゼ
パム、ラモトリジン、クエチアピン、ベンラファキン、
ヒドロコドン、オキシコドン、コデインが検出されたという。
抗不安薬、精神安定剤、向精神薬、抗うつ剤、鎮痛剤など
いろんな薬物が検出された為に自殺の可能性が高いという。
彼は精神科に通っており、3月には1週間入院している記録も
有った。しかし長い事服用していれば、耐性が出来ているハズ
で、自殺と薬は関係がないかも知れない事を語る。
ジャックはスプレッダーを使って遺体を取り出そうとする。
巣からヒナを取り出すように優しく扱ってというカミールだが
そこに突然キャロリンがやってきて、それ以上してはダメだと
いう。それは歴史的芸術作品と見なす訴えをヘレンが起こした
為に仮差し止め命令が出ているのだという。捜査は作品を
壊さずに行って欲しいとの事だった。遺体が腐り臭いがして
くれば、手放したくなるだろうとの事だが・・・
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自動車処理場で圧縮された車の鉄くずの中から遺体が発見され
る。被害者は芸術家の男性・ジェフリーであり、自殺願望が
有ったり、鬱の薬を服用していたので自殺ではないかとされる
が、アンジェラは事件の第一容疑者が大学時代の親友であり
恋人だったロキシーだと知って、彼女の潔白を晴らすために
壊れた車の復元シミュレーションを行い、自殺か他殺かを
調べていく。

シーズン4の2話から度々登場しているデイジーが今回もゲスト
研究員。
人間関係の形成に問題が有り、ジャックやカミール相手に
爆弾を投げつけ続けた彼女。
みんなの前で「スターウォーズ」のヨーダの口まねをした際
にはカミールも、若くても許せない事があるのよと眉毛を
引きつらせていたけど、苛立つのも分かるなってキャラだったし、
ジャックに対しては、パーソナルスペースに入り込んできて、
アンジェラと付き合っていた事を知ってか知らずか、アンジェラに
元レズの恋人のDNAと一致するか調べさせたら良いとして彼を
苛つかせていた。

キャラクター同士のやりとりという意味ではいろんなところで
面白さがあった。
特に取り調べのシーンに於いて、ブースが容疑者のロクシーに
事情を聞く際にスイーツがブースにアドバイスするも、まるで
真逆の行動を取るという辺りが一番笑えた。
スイーツの元に次々と研究員たちが相談に来るのも面白いし、
そんなスイーツが寧ろ、僕はバカにされているとして落ち込んで
しまうところもまた面白く機能していた。
カミールはそんな彼に頼られていることを指摘していたけど、
心理学者のスイーツ先生ならばそれくらいの事分かりそうなのに
自分の事になると分からなくなってしまうのね。
因みにスイーツの分析ではブレナンが心理学を見下している
のでそのフィーリングが伝染しているのだとしていた。

アンジェラとブースのやりとりも興味深かった。アンジェラが
同性と付き合っていた事を受けてブースがどんな反応を示す
か気になったけど、ブースは大好きなフラニー叔母さんが
女性と一緒に暮らしていたことがあるとし、後で恋人だと
いう事を知ったのだとして、理解していることを示していた。
ブレナンも女性は男性が思う程に性自認に拘らないとして
いたり、ブースの発言を引用してアンジェラに対して、人は
本音と逆のことを言うものだとして指摘する姿が有った。

事件捜査に於いては・・・
爆裂女性・デイジーが頭蓋骨を破壊。
実験好きのジャックがデカイカッターを使って車を解体する
際には目を輝かせている所など、出来ればブースも立ち会わせて
あげたかった。

事件の解決はアンジェラのシミュレーション再現によって
自殺を証明したかと思えば、89カ所目の頭蓋骨の大きな傷跡を
見つけて他殺だとしていた。あれだけ大きな傷ならば真っ先に
検出されそうだけどね。まぁそこはドラマか。というかあんな
シミュレーションで正確な殺害の証明が出来るのか?って
感じ。

ジャックは相変わらず微細証拠を調べる。
途中でブレナンが虫を使って遺体の肉を食べさせていたけど
ジャックがやりそうな事だよね。
使用された凶器が斧だったこと。そしてそこに付着していた
汗から、メシル酸イマチング、ヒドロキシ尿素、ブスルファン
などが検出され、容疑者が慢性骨髄性白血病患者であることを
特定。副作用として皮膚に異変が出るとの事から、歌舞伎女
が特定された。



■使用された曲

・Pete Murrayの"Happy Ground"
・Edita Malovcicの"Shiver"