BONES - 骨は語る -
シーズン4




 

Nov. 12, 2008
第9話 過去からの訪問者 The Con Man in the Meth Lab

脚本/Karine Rosenthal
監督/Allison Liddi-Brown
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ウィリアムズは部下の隊員たちに口径40mmのM203グレネードラ
ンチャーの特性について説明する。催涙ガスが入って居るもの
でこれで組織犯罪を取り締まることが出来るが、麻薬製造の
現場で使用すると大変な事になるとして、車目掛けて射撃
の練習をする。すると催涙ガスは突然車にぶつかると爆発
炎上する。すると
車内にあった遺体が吹き飛び落下してくる
を見つける。

スイーツのカウンセリングの時間だった。
先にブレナンは来ていたがブースは遅れてやってくる。
ブレナンはスイーツの心理学曰く、
習慣的遅刻は主導権を握る
為の行動
だと告げる。ブースが機嫌良くしていると、ブレナン
はもしかして
麻薬組織・ビッグ・リコの事件が解決するのか?
と問う。ブースは極秘事項だとしながらも、これで俺の名前が
コインに刻まれFBIでも地位が上がり、誕生日にはハワイで
バカンスが出来るのだという。
そんな中ブースには弟のジャレッドから電話が鳴り、ブレナン
にも事件の連絡が入る。スイーツは二人にカウンセリングの時
には
電話は切って下さいねと語る。

州警察の組織対策の訓練中にに発見された遺体だった。
ブレナンは
遺体を見て男性40歳から50歳だという。胸を打たれ
た後が有り、服の内ポケットには何か入って居るという。
ノートのようなものには設計図らしきものが描かれていた。
被害者はエンジニアかテクニカルアドバイザーだろうという
ブレナンに対して、ブースはまた
スクインツかと呟く。

施設で遺体のノートを調べる。
青写真、配電図のスケッチ、自動トイレ洗浄、加熱装置付き
除雪用シャベルなどの設計図だった。持ち主は発明家なのか。
施設の今回の助っ人はクラーク博士だった。クラークは
職場の恋愛関係に興味は無いのに、ジェファソニアンでは
異性についても性についても開けっぴろげに語る姿に違和感
が有った。私はプロらしく働くのだとして、その決意の表れ
として彼はネクタイをしてくる。これが僕の意思表示だと。

持ち物を調べているとアンジェラは特許庁の申請用紙がある
事を指摘し出願番号が残っているので持ち主を調べるという。
一方ジャックは甲虫類がハエの幼虫を食べている痕跡がある
ので
死後3日ほどだろうと語る。

ブレナンは遺体に射出口がないことを指摘。
カミールは使用された銃は22か25口径だと語る。
死ぬ直前に骨折を負っていることや擦り傷は規則性のある
格子状のものだという。

そんな中カミールたちの前にジャレッドがやってくる。
ジャレッドはブースの弟で現在
海軍の少佐だという。
みんなに紹介する中で、ブレナンはジャレッドの骨格の方が
ブースに比べて左右対称ねと語る。ジャレッドは戦略政策課
とトップに昇進した事を語り、司令候補になった事を語る。
ジャレッドはカミールに頼みがあるとし、今夜のパーティー
には女性を同伴しないと行けないが一緒に行って欲しいと頼む。
美人で聡明な人を探しているのだと。それを聞いたブレナン
は私だって聡明よと語るとブースがそれを止めるのだった。

そんな中特許はポール・ステグマンが申請したものだと判明
する。
アンジェラがやってきてジャレッドを目にすると、良い男だ
と語る。ブレナンはアンジェラに対して同性愛は辞めるのか?
と問うと私は型にハマリたくないだけなのだという。
それを聞いたクラークはまたしてもこの施設の異様な恋愛模様
を聞かされたとして怪訝そうな表情を見せる。

ブースたちはポールと妻のリリーに遺体の事を話す。
被害者は50代でヒゲで180cm、90kgだとすると、父・ジム・ス
テグマン
と容姿は符合するという。青いウィンドブレーカーは
ポールの服であり、彼の服を着ていたから恐らく彼の発明品
のノートが出て来たのだろうとの事だった。

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麻薬捜査を想定とした射撃の演習場で発見された遺体。
殺害されたのは三日前のもので、洋服の中に入って居た特許
申請書から身元が判明する。ポールかと思えば本人は生きてお
り、遺体の特徴から父・ジムだろうという。ポールの幼少期に
ジムは家を出ており、当時アルコール中毒で25年前に自損事故
を起こして骨折したとするが、被害者には骨折した跡が無い事
から、別人だと判明する。ポールにはかつて共同で発明していた
ビジネスパートナーのマイクが居る事を知って話を聞きに行く
と、凶器と符合する格子状のものが作業場に有る事が分かる。


クラーク博士が5度目の登場。
因みに過去に登場したエピソードは以下の通り。

Season 3, Episode 1
Season 3, Episode 13
Season 4, Episode 1
Season 4, Episode 2
Season 4, Episode 8 <-今ここ。

今後とも出演するのでこうご期待だ。

クラーク博士は職場の特異な恋愛事情を聞くのが嫌なようで、
そんな彼の前には相変わらず奇抜で異様な雰囲気を醸し出す
キャラクターたちがいろんなネタを持ち込んでくるので、
一人マジメなクラークが滑稽に見えてしまうちょっぴり気の毒
なキャラクターである。ただ本人も語っているようにこの施設
は最新の施設でこの手の分野では権威があるのだろうし、
働きたいところはあるのだろうね。パワハラ・セクハラとは
ちょっと違う、職場の異様な雰囲気はなんと表現すれば良いのか。

今回は何と言ってもブースの弟・ジャレッドが登場。
ジャレッドがブレナンをパーティーに誘い、ブレナンもジャレ
ッドに興味を示していたけど、その流れを止めようとするブース
が切ないし、止められない所が逆に今の二人の関係を示して
いる。

ジャレッドは兄に助けられるのが当たり前だと思っている様で
軍人の割には変な所で人におぶさるところがあるんだなと
感じさせるけど、恋愛に於いてはブースに比べて相当積極性も
有りブレナンの唇を奪う姿も披露された。
クラークがブレナンのドレスアップ姿を見て、見たくないみたい
な表情を見せたけど、職場の仲間の色めき立つ姿を見たくない
というのも全く分からないでも無いかも。
最終的にはブース兄弟はアル中の父親によって暴力を受けていた
事が分かり、親代わりとして守ってくれていた兄離れ出来ない
ジャレッドを含めてブース家の事情を描かれた。もう酒は止めろ
と言ったブースの発言は印象的だった。

ブレナンがジャレッドに興味を持ったのはブースの情報を
引き出す為かと思っていたのだけど、彼女の性格はよく分から
ないな。ただジャレッドが出世しているのをブースが妬んでい
ると感じたブレナンはブースを負け犬として扱ってしまった
ことに相当罪悪感を抱いていたようで、その件でジャレッド
に肘鉄を喰らわせるところはせめてもの行動というところなの
だろう。
アンジェラからは本命ブースと寝るではなく別のブースと
寝るなんてダメだと説かれていたけど、アンジェラのアドバイス
も彼女の恋愛遍歴を考える正しいのかどうか・・・と。

ブースは不正をしない人かと思っていたけど、結局弟の飲酒を
助ける為に州警察の警視総監・ウォルチャックと取引して
しまった。家族を守る姿勢に対してブレナンは非難していたけど
実際にはブレナンも殺人犯の父親を守る為の行動を起こして
いたということで、上手い事ブースの気持ちを察することが
出来る様にシナリオが出来ているんだなと感心させられる。

事件はそう難しいものではなかった。
リリーが持って居た金からボウイ郡保安官本部の金であり、ヤク
の摘発によって押収した金だと判明する。
真犯人がわかって踏み込む際に、ブレナンが肩口を打たれて
ブースは逃げる保安官を射殺した。元々ブースは狙撃手をして
いたということでその辺の腕は間違いないのだろうけど、
相変わらずブレナンが銃を持ちたがるところはコメディ枠として
扱われているしちょっぴり気まずい雰囲気が出てすぐに
関係が戻る辺りは良い相棒っぷりを感じさせる。

よく知っているハズなのに時々見えなくなる。彼は決して
自分には光を当てないから。群れを束ねる実力者の定義は王冠
と色鮮やかな羽根を誇示し、安物の飾りを誰よりも輝かさせる
目立つ人間だと人類学では教えているが間違いだと感じたと
ブレナンはブースの誕生日のパーティーの席で語った。
真の実力者は、静かで目立たず、常に近くに居て友人・家族
を支えている人物こそ実力者だと。
ブースの人間性は誕生日パーティーに集まる人の数でも明らか
だと思うしね。

■ブースの弟・ジャレッド

演じているのはBrendan Fehr。
ニキータシーズン1の13話とシーズン2の21話でディヴィジョンの
工作員・スティーブンとして登場。
ボーンズでは今回初めての登場だけど、今後
Season 4, Episode 13
Season 4, Episode 23
Season 4, Episode 25
Season 5, Episode 13

で登場する。
CSI:マイアミでは、CSIラボで働くダン・クーパー役で登場したけど、
S6で不正を働き逮捕されてしまう役所だった。古くはロズウェル 星の
恋人たち
でマイケル・ゲリン役でエイリアンだった人だ。


■使用された曲


テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
マーカス・ガイアー (David Greenman) FBI捜査官・鑑識

デイジー・ウィック (Carla Gallo) ゲスト法医学者・スイーツの彼女
クラーク・エディソン (Eugene Byrd) 博士
レオナルド・ウィルキンソン (Brian Howe) メリーランド州ボウイ保安官
ライアン・ウォルチュック (Joseph C. Phillips) 州警察、警視総監
リリー・ステグマン (Mandy Freund) 妻
ポール・ステグマン (Eric Ladin) 夫、オモチャの発明家
スティーブ・ジャクソン (Eric Lange) サーカスバーガー勤務、元
ジムと詐欺
マイク・キャンベル (Jon Wellner) ポールの元ビジネスパートナー
--- (Christopher Goodman) State Police Instructor
ジャレッド・ブース (Brendan Fehr) 海軍少佐、ブースの弟
カデット・ウィリアムズ (Daniel Lue) 発砲訓練の教官
ジム・ステグマン (Maxwell Huckabee) 父、殺害される
--- (Joe Davis) Security Guard
アンソニー・ポンジェット ()

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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