BONES - 骨は語る - シーズン4

Nov. 19, 2008
第10話 殺人フライト The Passenger in the Oven

脚本／Carla Kettner
監督／Steven DePaul
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ブースとブレナンは中国行きの飛行機・PAN OCEANICに搭乗して
いた。ブレナンはファーストクラスでアイマスクをして眠る
中、ブースはエコノミークラスの席で、ミステリー好きの
老人二人、ネイディンとシャーロットに挟まれて座っていた。
トイレに行きたいが、ネイディンがブースの肩に寄りかかって
寝ていることも有りなかなかそのタイミングが訪れない。
シャーロットは私たちはミステリー好きで、普段から完全犯罪
について考えているのだという。

ブースはなんとか座席から抜け出すとファーストクラスへと
向かう。青年のイーライが酒瓶に手を出して居るのを見て
止めるブース。
ブレナンの隣の席に行くと、彼女を起こす。13時間のフライト
中8時間も監獄で耐えた事を告げ、俺たちはチームなのに、
なんで俺だけエコノミーなのかと不満を告げる。そんな中
F.Aのケイトがやってくると、席に戻るよう告げる。ブースは
俺たちは相棒で何時も一緒なのだとするが、例え寝ている間柄
でも関係は無いという。ブレナンは何で私たちが寝ている関係
だと思うの?と不思議な感じる。ブースはケイトに対して、
俺たちは中国政府の依頼で大昔の遺体を鑑定に来た事を告げる。
クーハン洞窟で発見された4万年前に人骨であり、第18編第1831
条の規定により、ブレナン博士かしようとする我か国の技術を
守るのが俺の仕事であり護衛しなければならない事を告げる。
ブレナンは先史時代の人類的発見を本来やりたかったのだとし
今回その機会が恵まれたことを喜んでいた。それを聞いた
ブースは自分が捜査に振り回してブレナンを巻き込んでいるの
ではないかと思いそれを問い詰めようとするが、ケイトからは
席から退席するよう言われる。

ジェファソニアンのスタッフたちは花の金曜日の仕事を終え
帰宅しようとしていた。スイーツはお目付役も居ないし良い
週末だとすると、カミールは私がお目付役だと語る。スイーツ
はデイシーと僕とでカラオケ大会に出場するがみんなも一緒に
行かないか?と誘う。僕は「ココナッツ」を歌う予定だと
いうと、ジャックはクリーパートレイルでサイクリングを
するという。アンジェラはロキシーと共にポンドビューのアト
リエ別荘に行くのだという。カミールは予定は無かったが
スイーツと行きたくないのかアンジェラを駅まで送っていくの
だと語る。

ブースは再び席を立つとシャーロットからは前立腺を調べて
もらったら?と問う。ブースはブレナンの元にやってくると
先ほどの話の続きをする。俺と組むのが嫌だったのか?と。
私は元々古代の遺骨を鑑定する為に法人類学者になろうとした
のだとすると、ブースは俺との関係が飽きたのだろう?と問う。
ブレナンは科学が一番なだけだと告げる。

そんな中、ギャレーに居たF.Aのケイトの悲鳴が聞こえてくる。
すぐに駆け付けるとなんとオーブンに遺体が入っていたので
ある。大ショックを受けているケイトに対してブレナンは
ロースポークの臭いだわと告げる。
現場にはブレイク機長もやってくると、ブースとブレナン
は現場を保全しつつ、乗客やスタッフの中で居なくなった人
は居ないか?と問う。ブースは急いで飛行機をアメリカにUターン
飛行するよう告げるが、既にUターン可能な地点は過ぎたとして
このまま上海にいくと語る。着陸の瞬間まではアメリカの領域
だというブース。

ブレナンはジェファソニンにすぐに連絡を入れると全員を
急遽呼び戻す。

F.Aの一人、テレサから話を聞く。
このギャレーにはスタッフならばだけでも入れた事を告げ、
みんな休憩用に使っているのだという。最後に衛星電話を
使った人は誰なのか?と問うと、ブレイクはすぐに調べられる
という。テレサの恋人はウチの社員であり上海空港で働いて
いる人だとして規則違反だとすると、機長だって乗客とトイレ
で寝ていると暴露合戦に発展する。
テレサは夕食後に電話した際には遺体は無かった事を告げる。

丸焦げの遺体写真をラボに送る。
すると髪の毛は茶色か赤色、157cmの女性だという。爪を
見るとつけ爪をしていたようなABS樹脂とシアノアクリル酸
エチルの跡が見られるという。
するとケイトは被害者はファーストクラスの3-Bの乗客・エリザベス・
ジョイ・ジョーンズだろうという。近くに座っていたアーサー
ビルブリーに話を聞くと睡眠薬を飲んでいたので分からない
とし、妻のアンは具合が悪いので到着するまで休ませたいの
だという。ブレナンはキャロリンに連絡し、エリザベスの身元
を調べてもらうと、DC旅行マガジンの旅行記者だという事が
分かるのだった。
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中国政府からの要請で、古代の遺骨の鑑定の為の上海行きの飛
行機の中で突然殺人事件に遭遇する。上空での密室殺人事件
故に、捜査権がアメリカに有る内になんとか事件を解決に導き
たいと考えるブース。上海到着までのリミットは5時間。
果たして無事に解決に導く事は出来るのか。

犯人は確実に飛行機内にいるという事で、きちんとした捜査
キッドなどの条件が整えばそう難しく無さそうな案件だった。
ただ当然飛行機内にある道具で捜査しなければならず、
インターネット回線を通してジェファソニアンと連絡こそ
とれるものの、微細証拠などを直接解析することは難しい
状況の中での捜査と言うことで、それをどう処理していくのか
興味深い流れとなった。

飛行機内で事件が起きるというシチュエーションは多いな。
それをどう面白く見せるのかという感じ。
サバイバル状態の中での捜査という感じで、あり合わせの機材
を捜査キッドに仕立てるところは興味深いし、今回はまた
少し違った感じの面白さを供給する流れだった。

ブースとブレナンの扱いの違いというのが面白いものだったけど
元々は二人ともエコノミー扱いだったのかな。吹き替え版だと
その辺の事情は語られなかったけど、ブレナンが自腹で差額を
払ってファーストクラスに座ったみたい。

被害者が女性であり旅行記者であり、職場の男性によると、
アーティーと呼ばれる男性と不倫していたということ。
また容疑者はファーストクラスの人だと早い段階で限定して
いたので、そう難しいものではなかった。

上手い事、F.Aの一人・テレサと機長のブレイクが怪しい人物と
して捜査線上に浮上させたけど(まぁ機長が機内で殺人を犯せる
とも思えないが)、ドラマとしてみればどう見ても、ビルブリー
家の父親か息子しか居ないだろうと思わせるものが有った。
しかしまぁ誰にも気がつかれずに殺害してオーブンに入れる
事など青年一人じゃ現実的には無理だろうね。
父親が不倫していたとの事だけど、病気で衰弱する妻を目の前
にして相談している内に・・・って感じなのかな。

キャロリンが今回捜査員の一人に組み込まれた。
またアンジェラとジャックの関係は相変わらず微妙なものが
有る。ロキシーに同棲を求めたアンジェラだったけど、
思わず早すぎるとして断れる姿が有り、アンジェラとしては
いつもは断る立場だったのに、断られる立場になったことで
ジャックの気持ちにも触れたという所なのだろうか。

生意気な青年が最後にブースとブレナンを見て、酔って居る
せいもあるのか二人は寝るのか?みたいな突っ込みを入れられて
ブレナンとしては何でみんな私たちが寝るっていうのよと
不満を募らせているシーンがブレナンらしくて微笑ましい流れ
だった。

また探偵好きのお節介おばちゃんが機内に存在していて、
鋭い視線を投げかけるところは、FBI捜査官も真っ青だったね。
シャーロットと一緒に搭乗していた老人が亡くなっているの
ではないかと思ってヒヤヒヤしていたけど、生きていて良かっ
た。

機内中に臭うローストビーフの臭いが実は人が焦げた臭いだっ
たと知ったら相当ヤバいことになっただろうね。


■使用された曲

・Jenny Lewisの"Godspeed"