BONES - 骨は語る -
シーズン4




 

Apr. 30, 2009
第24話 マスコット殺人事件 The Beaver in the Otter

脚本/Scott Williams
監督/Brad Turner
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ミドルセックス大学では、ミドルセックス・アーチャーズと
フォレストレイク・オッターズ!との戦いの前の壮行会として
グレッグ・ハーマラード主催で、イベントをしていた。
相手大学のマスコットキャラであるカワウソのヌイグルミ
をクレーンでつり上げ、火あぶりをするだけでなく、その
ヌスグルミめがけて観衆たちは色んなものをぶつける。
ヌイグルミは燃える中、中から遺体が落ちてくる。

バーノン・ワーナー学生部長は、現場捜査官のマリンズ
ブース、ブレナンに説明する。軽率な社交クラブ"ベータデルタ
シグマ"が解剖用の遺体を持ち出して、大砲で撃ったのだという。
ブースは大学時代に自分も医学部の遺体にシーザーの格好を
させて馬の銅像に乗っけたことがあるという。バーノンは
もしも社交クラブによる仕業であるならばクラブの認可を取り消す
という。盗まれた遺体は73歳の男性でスノーモービル事故で
亡くなった人のものだという。しかしブレナンは遺体はまだ
親知らずが完全ではない事から25歳以下の男性死体だという。
大砲で撃たれる前に死んだのかと問われるが、ブレナンはラボ
で調べないと詳しいことは分からないと語る。盗まれた遺体は
目の前の観客席で寝ている警備員の格好をした人ではないかと
告げ全く先ほどから動いていないという。

運ばれてきた遺体を見てビックフットに火炎放射器でも当てた
のかと問う。ヌイグルミを着せられた遺体であること。
今回の研修員のバジリはX線で遺体を調べた結果、遺体の体内に
は異物だけだという。まるで99セント店で買い物をしている
中で核爆発に有ったみたいだという。彼はラッパ銃で撃たれて
滅多打ちにされた挙げ句燃やされた遺体だという。それを聞いた
カムは、これぞチームワークの勝利ね!と告げ、私はブラック
ジョークセンスの有る検死官だと語る。

ブースは弟のジャレッドに逢う。
ジャレッドは不名誉除隊になった事を告げ、職権乱用と国有財産
の盗犯で有罪になったという。ブースはウチの家系で不名誉除隊
になった人はいないと告げると、誘拐した人から兄弟を救った
人もいなかっただろうという。ジャレッドはお陰でゴミためから
抜け出せたと語る。
そんな中、アンジェラは身元を特定したとブースに電話が鳴る。
ブースはジャレッドに仕事を世話することを約束して茶店から
出て行く。

遺体は大学の歯の治療記録からジェームズ・ブービエ(通称:ビー
バー)だという。23歳男性でベータブルタシグマの生徒だという。
ブースとブレナンは30分後大学で落ち合うことに。

ミドルセックス大学へ。
ブースはブレナンに対してこれから逢う人物はみんな犯人候補
なのでビーバーの話はしないよう釘を刺す。
当時現場に居たものたちに話を聞く。
集会の主催をしたのはグレッグとゲイリー・ベーコンであり、
これは伝統的なボンファイアのイベントだという。グレッグは
自分とゲイリーで敵のマスコットキャラを焼いた事を告げ、
モリーがバンドを集めたのだという。ラッパ中はグレッグの
アイディアで、ゲイリー、グレッグ、デイブの三人で敵の
学校から着ぐるみを盗んできたという。絞首台の前には
ヌイグルミはパレード用山車の下に隠していたのだという。
ヌイグルミの中には残飯などを入れて置いたとし、デイブの父
のトラックに吊して運んだ事を語る。
ブースはビーバーについて尋ねると、彼は祭り好きの遊び人だ
ったという。

ホッジンズは遺体を調べる。
北京五輪のピンバッヂ、ベアリング球が入っているという。
バジリはUSBメモリが体の中に入っていたとのこと。
これは爆弾テロだというホッジンズに対して、バジリはムスリム
の僕への当てつけで発言したのかと問う。バジリはティモシー・
マクベイ、セナドア・カジェンスキー、ビル・エアーズ、
ジョージ・メテスキーなど、映画「マッドボンバー」の元になっ
たアメリカ人を引き合いに出して、イスラム教徒を非難するのは
間違っているとアピールする。
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大学の構内で、社交クラブ"ベータデルタシグマ"の生徒の
一人・ビーバーが殺害されて発見される。
話を聞くと、彼は同じ社交クラブ生徒には人気が高かった
がその人気の代償として、成績も大学での素行も悪く、
試験問題をサーバーから抜き出したり、ノミ行為をしている
事が判明する。

アメリカの大学の社交クラブネタ。
最早似たようなエピソードが五万とあり、大抵どの社交クラブ
もクラブ名にギリシャ文字が使われていること。
入会儀式ネタとか、女性と何人寝たとかなど、馬鹿なことの
オンパレードって感じで、時々戦利品まで持ち帰らせる所
を見ると、クレミナル・マインド的には連続殺人犯への
第一歩だなと思わせるけど、ブース的に言えば、男子寮とはそんな
ところで、馬鹿な事をするのが仕事であり、世に出る前の若造の
レーズンサイズの前頭葉を大きくするために必要な通過点である
事を示唆する。「善を知るには悪を知る必要がある」説に対して
今回のブレナンはそんな馬鹿な話はないとして否定するも、善行
しかしてこなかったと自負しているブレナンもそんなブース論に
犯されて、自分の脳もレーズンサイズではないかと最後になって
効果を発揮した。最後にブースが金を払いつつ、食い逃げしよう
としたけど、そんなに食い逃げを喜ぶブレナンの神経がよく分から
ないって感じだった。

一方そんなブースもまた弟のジャレットのことで悩む一人。
ブースの弟が初登場したのが、s4 #9の「過去からの訪問者で、
s4 #14の「英雄の過去では、ブースの為に違法なことをして
しまった事でどう処理されるのか気になっていた。
そんな弟は軍から不名誉除隊の処分。
ピッツバーグの戦友のツテで、犯罪情報関係のチーフの仕事を
世話してくれる事になったみたいだけど、ジャレットとしては
今までのしがらみから一気に解放されて、自由を満喫したい様子。
現実的には生活していかねばならないので仕事に就くべきでは
有るけど、除隊して戻ってきたばかりだし、暫くは見守っている
だけで良いんじゃないかって感じもするね。この辺、ブースは
弟に対して甘やかせすぎていたところも有り、またジャレッドも
ブースが居てこその甘えっぷりだったのだろうけど、スイーツ
のアドバイスに従い、ジャレッドを一人でインドの山奥に行かせる
ことにした。
ブレナンは私用で出かけるとしたブースに、私に教えてくれても
良いのに・・とちょっとふてくされる姿。

今回の研究員はバジリだった。
この人のことをブレナンは何故かバジリ君と敬称をつけて呼んだり
するんだよね。そんなバジリ君はs4 #17「母親クラブに続いて
二度目の登場。最新シーズンまで時折出演するキャラなので
その性格を覚えておきたいところ。ホッジンズとの絡みで、バジリ
君はイスラム教徒だった為に、ホッジンズは爆弾テロリストだと
して、彼を暗に否定していたけど、いつもの実験で打ち解け合おうと
していた。残念ながらその意図を読まれてカミールに止められて
しまった。

さて事件としては、生徒の中に最近たまたまDVDが目に入ったので
カイルXYのシーズン3の1話を見たのだけど、このドラマに
出てくるジェシー役のJaimie Alexanderが学生役として登場。
学生部長バーノン役には、ヴェロニカ・マーズのシーズン2
で、目撃証言を偽ったトム・グリフィス役で出演するRick Peters
が出演していたけど、同じ日に見たワンス・アポン・ア・タイム
4話の中で、トム・グリフィスの娘役で出演していたJessy Schram
がシンデレラ役として出演しているのを目にしたので、一体何の
因果かと思い驚いた。

事件捜査のポイントとしては、殺された被害者のビーバーは
学生クラブの男子たちには人気者だが、学校は退学すれすれの
成績だったこと。ノミ行為をして大金を稼いでいたこと。
学校のサーバーから試験を盗み出していたこと。
22口径の銃弾(ベレッタU22ネオスLRから発射されたもの)とUSBメモ
リーが体内から出てきたこと。そんな彼が何故退学にはならず
今まで過ごせてこられたのかということもまた一つのポイントだ
ったのかも。
男性には人気だけど女性には典型的に嫌われているという辺りが
なんとも切ないビーバー。ビーバーがカワウソのかぶりものを
してクーガーと戯れているという動物園状態の学生たちの実態。
被害者が誰と寝ていたのかを突き止めるために、シーツを調べること
になるも、男子寮のシーツとかあんまり想像したくないものが有る
のかも。ブレナンたちの前で包み隠さず正直に話すとしていた生徒
たちが取り巻いたシーツを取って包み隠さず見せる辺り、如何にも
男子大学生のノリって感じだった。
ホッジンズによるとシーツには被害者の7.6cm、幅3.2cmのもの
が・・・との事。ちなみに体重は69.835kgだった様子。

正直骨折箇所を見つけ出したりするのは良いとしても、骨折箇所を
見て当時の状況が分かるというのは出来過ぎかなと。

スイーツ先生の心理学を散々貶しまくっていたブレナン博士。
数ある生徒から犯人は、モリーだとしてピタリと言い当てたスイーツ
に驚きと共にちょっぴりブレナンの価値観を揺るがすことに繋がった
のかも。

■使用された曲



■検索用キーワード

・William SteffeのBattle Hymn of the Republic
・Maria TaylorのTime Lapse Lifeline
・Natalie WalkerのBy & By
・Matthew Perryman JonesのSave You

テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、"カム"
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
マーカス・ガイアー (David Greenman) FBI捜査官・鑑識

マックス・キーナン (Ryan O'Neal) テンピーの父
ジャレッド・ブース (Brendan Fehr) シーリーの弟、海軍

アラストー・バジリ (Pej Vahdat) 研究員
モリー・ブリッグス (Jaimie Alexander) 大学生・ビーバーとHした?
グレッグ・ハーマラード (Nick Ballard) 大学生・イベント主催
ディーン・バーノン・ワーナー (Rick Peters) 学生部長
ロバート・フーパー (Edwin Hodge) 寮長
ティナ・マリンズ (Michael Hyatt) 保安官
マーリーン・トヴォメドッシュ (Lorna Raver) テストを盗まれた教授
ゲイリー・ベーコン (Jonathan Chesner) 大学生
イーライ・ラウンダー (Ryan Pinkston) 社交クラブ生徒・ビーバーの弟子
ジェームズ・ブービエ (Philip Banks) "ビーバー"、被害者、23歳
--- (Joe Davis) Security Guard
ダルトン・アボット (James Ellis) 遺体を盗んだ社交クラブ生徒
--- (Cara Gayle Grippin) Lead College Archer
--- (Jason Lockhart) Pinky
--- (Treasure Mallory) Student
--- (Brett Padelford) Middlesex Band Member
--- (Frankie Ponce) Fraternity Member


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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