BONES - 骨は語る -
シーズン5





14 Jan. 2011
第12話 JFKの真実 The Proof in the Pudding

脚本/Bob Harris
監督/Emile Levisetti
--------------------------------------------------------
週末ブースはブレナンの為にオフィスまでピザを差し入れる。
ブースは"キング・オブ・ポップ"マイケル・ジャクソン
真似をするがブレナンの反応は乏しいものだった。

ブレナンのオフィスにカムがやってくると、突然妊娠したか?
と問う。ブレナンはカムが妊娠検査キットを手にしているのを
見て、私が妊娠したら一番の研究員を失うと思って心配して
いるんでしょ?と問うが、この検査キットはトイレにあった
もので、ラボのあのトイレを使用しているのは、私とアンジェ
ラとブレナンとミシェルくらいしかいないのだという。
ブレナンは最近そういう関係を持っていない事を告げると、
カムは出て行く。

スイーツがやってくると、カムに頼んでいたラボ職員に対して
適正テストを取りに来た事を語る。しかしそれどころではない
というカム。
カムはアンジェラのオフィスに付くなり、突然この妊娠検査
キットはあなたのものなのか?と問う。するとオフィスには
ホッジンズも居た為に、思いっきり気まずい雰囲気になる。
ホッジンズは隠す必要はないとして、アンジェラが妊娠した
のであれば祝福すると語る。しかしアンジェラが否定すると、
やはりミシェルが検査したのかと呟く。ミシェルはまだ16歳。

そんな中、スイーツはカムの元にやってくると出入り口で
男たちが施設からは出るなと言っている事を告げる。
ホワイトと名乗る男性が出入り口に立つと、今ラボにいる人
は全員今から外には出られないと語る。
私たちは一般調達局のものだと語り、政府からの要請だという。
ホワイトは白骨遺体を持ってくると、今から朝までにこの人物
の死因を調べて欲しいとし、完了するまでは館内からは誰も
出さないと語る。連邦政府からの依頼で夜明けまでに頼むと
いう。愛国心・プロ意識・科学的好奇心などとにかくどうでも
良いので死因だけを特定して欲しいとのことだった。

スイーツは密かにブースに電話する。
ラボが政府のものだという人物たちに乗っ取られたこと。
ラボの職員の減る週末の前夜を意図的に狙ったのだろうとして
ブースは調べておくという。

ホワイトは遺体に関して、遺体を検査の為でも一切傷つける
ことは禁止するという。死因だけが知りたいので遺体の身元を
特定する必要もないという。サンプルはここに有るのでこれを
使って欲しいという。カムはブレナンにパパっと推測して
死因を発表してくれないかと告げる。

ブースはラボの駐車場にいくと、3人の大男たちに囲まれる。
ホワイトがやってくると、何故同僚を監禁しているのかと問い、
俺がラボから出るのを待って閉鎖したのだろうと問う。

ブースはスイーツに電話する。
恐らく政府関係のエージェントで間違いないという。
ホッジンズは政府の隠蔽工作だとして、陰謀論者らしい発言
アンジェラもその意見に同意する。しかし何故携帯電話だけは
取り上げないのか。ブースは恐らく誰も手が出せないと思って
いるのだろうと語る。

ブレナンは恥骨下角から遺体は男性だという。そして発達が最終
段階にあるので39歳以上だろうとのこと。腰痛が圧壊していること。
脊椎の退行変性か骨粗鬆症だという。骨にはネジ穴があり
修復した形跡が3カ所もあるという。これは何度も矯正手術を
明けたのだろうという。修復痕から身元を特定できるかもという
カム。しかしDNA検査は出来ないというと、サンプルがあることを
告げる。ブレナンは左頭骨が石灰化していることが気になり、
頭蓋骨の損傷から鈍器による傷か、銃弾を受けたのだろうと
語る。カムは大声でホッジンズを呼ぶと、職員を見張りしていた
ジョーンズとスミスはびっくりする。頭蓋骨には金網のような
傷跡が付着していた。ブレナンは骨の年代をどう調べるかと
頭を悩ませる。骨を持ち出して比較すると語る。

ブースは上司のアンドリュー・ハッカーにラボの一件を相談する。
他局とは協調関係を維持する必要が有るとして強攻策はいい案で
はない事を告げる。自分も心当たりを下がると告げる。

ホッジンズは骨を見てジミー・ホッファーの骨じゃないのかという。
アンジェラはハイジャック犯のD.Bクーパーではないかという。
そんな中ブレナンは遺体は部分的核実験禁止条約の頃・1963年
の骨だという。それを聞いたホッジンズの顔を見てカムは
"何を爆発しそうな顔をしているの"と問う。ホッジンズはこの
骨を見て何か気が付かないかと告げる。肋骨に傷、ジュエ段、繊維
のサンプルのピンクのウール(シャネルのスーツ)が遭ったこと。
腰椎の異常で1963年に死亡・・・即ちジョン・F・ケネディ
大統領
の遺体だと語る。
--------------------------------------------------------
カムはトイレで発見した妊娠検査役の陽性反応が誰のもの
なのか気になる中、突然政府関係者だと名乗るものたちが
施設を閉鎖して遺体の死因を調べるようゴツイ男たちが現れる。
果たして彼らは誰で、遺体は誰なのか。

こういう時、陰謀論者のホッジンズのキャラが引き立つ感じ
だね。シーズン5くらいから明確にホッジンズ=陰謀論者と
いうキャラ付けが行われている感じ。

今回の一件は果たして誰かを特定して試したものだったのか。
スイーツがホワイトに対して疑惑の種を植え付けて、組織
系統を乱そうとしたように、一連の流れは、それぞれの中
で自分に向けられた課題ではないかと考えるようになる。

ブレナン博士の自信に満ちた言葉・台詞がまた笑える。
誰が試されても不合格だったのよという台詞に対して私は
合格よというブレナンの自信は相当なものだったね。

さてこういう時だからこそ、色々と相手に対する気持ちなん
かも伝わってくるところがあった。
特にアンジェラが妊娠(後に擬陽性だと発覚)だと知った後の
ホッジンズの態度はアンジェラが再び彼に気を向かせる
には十分な言葉だったし、今回のアンジェラはそのシーン
以前からホッジンズの陰謀論を支持しているところがあった。

ブースとブレナンの互いの思いやりに関しても微笑ましい
ところが有った。今までのブレナンならば寧ろ1%でも
可能性が有ればこれはJFKの遺体だと話していたような気がする
し、わざわざ骨密度の件で、プリンに浮かべる実験のような
格好で骨髄炎がどうかの判定を行いJFKの骨ではないこと
をブースに知らせていた。

ホッジンズがアメリカ政府に対する陰謀説を唱えるのであれ
ばブースは逆に愛国心は政府に対する信頼感だと感じている
様子。ただそれにも深い事情が隠されていて、政府が嘘を
ついていたと否定されることで、ブースとしてはこれまで
それを信じて暗殺(50人くらい殺したらしい)した件で
折り合いをつけていたこと。

ホッジンズがJFK暗殺に関しては複数人が関与していないと
物理的に無理だと語った際には、ブースも意地になって
ライフルの実験を行っていた。何もこのタイミングでそれを
やる必要も無いんじゃないかってくらいのタイミングの悪さ。
その関連でブースが何故か、リンカーンを暗殺した
ジョン・ウィルクスの子孫だという設定まで飛び出した。
これはちょっと不要な設定のように感じる。

アンジェラが頭蓋骨の骨格から似顔絵を作成した際には、
そのまんまJFKだったけど、
それぞれ
・リッキー・マーチンに見える(スイーツ)
・アレックス・トレベックだろ(ホッジンズ)
・ジェームズ・ガーナーだ(カム)
・私はブースに見える(ブレナン)
と語っていた。

最後にブースの不満を解消するように、ゴイツ人たちを一人
で全員逮捕。「明日に向かって撃て!」みたいだなとつぶやか
れていた。

たまにはこんな週末も有りなのかな。

■使用された曲



■検索用キーワード



テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、"カム"
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
マーカス・ガイアー (David Greenman) FBI捜査官・鑑識

アンドリュー・ハッカー (Diedrich Bader) FBI捜査官
Mr.ホワイト (Richard T. Jones) 謎の一般調達局員
Mr.ジョーンズ (Scott Connors) 謎の一般調達局員
Mr.スミス (Dylan Kenin) 謎の一般調達局員


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


inserted by FC2 system