BONES - 骨は語る -
シーズン5





11 Feb. 2011
第16話 二人の絆 The Parts in the Sum of the Whole

脚本/Hart Hanson
監督/David Boreanaz
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ブレナンとブースはスイーツが二人の関係を題材にした書籍
を出版前にチェックしたことに関して、二人はスイーツに問題
点を指摘しにいくことになっていた。ブースはスイーツには
やんわりと伝えようと告げ、いきなり火事だと言ったらアイツ
はパニクって壁に衝突するだろうという。誤りではなく解釈の
違いだと言えば良いとするが、ブレナンは明らかに誤りだと
語る。31ページの二人が初めて出会ったのはスイーツの本に
書かれているインターンのクリオ・エラー殺人事件ではない
とし、その前の事件だと語る。ブースはブレナンとの恋愛の事
を誤りだと語ろうとしていたが、ブレナンはその件はさほど
気にしていない様子だった。
スイーツに逢う二人に対して、スイーツは二人が愛し合う
という結論に反対しに来たのでしょうと問う。愛情を転化した
エネルギーが殺人事件の捜査への活力になっているということ。
ブレナンは恋愛感情の解釈する権利自体は認めるとしても、
的外れな解釈をするのが心理学者だと語る。そもそもスイーツ
の本に書かれている私たちの出会いは、初めての出会いでは
ないと語る。僕の本では最初の出会いが二人の関係に及ぼす
重要な役割りを果たしているのだとして、それが誤りだと
すると全ての根幹が崩れるという。
最初の出会いは、少女・ジェマ・アーリントンが殺害された事件
だという。二人はスイーツの為にその時の事を語り始める。

ジェマ事件の捜査は難航し、当時のブースはギャンブル依存症
の毛が有ったという。そのせいで仕事にも集中出来ない部分が
有ったという。そんな中、ブースの元に被害者の母・ジョセリン
がやってきて、ニューヨークの検視局から遺体が返されたとして
埋葬しろと言われたという。事件の捜査は二つの管轄にまたがって
いたので状況としては複雑で、最後の目撃情報はワシントンで
あり、遺体はニューヨークから見つかったのだという。
ニューヨークの検死官と逢ったが、その検死官がカミールだった
という。カミールから改めて捜査資料を受け取る中、彼女は
捜査に違う視点を取り入れたらどうかと言われたという。
その際、ジェファソニアンに面白い法人類学者がいると言われた
とし、石器時代のハンターの死因を突き止めた人だとして紹介さ
れたという。

ブレナンは当時アメリカン大学で軟部組織の除去法の講義をして
いたところだった。ブースはその講義の前に現れ、ブレナンに
対して遺体から肉を取り去ったら証拠はなくならないのかと
質問したのが最初の出会いだった。寧ろ逆であり、重要な証拠
は全て骨に刻まれているのだという。私はその世界でトップの
ものだったと。ブースはブレナンに運命というものを信じるかと
質問したら、もちろん信じないと言われ、馬鹿げていると一蹴さ
れたという。ブレナンは今でも運命なんて信用していないとの
事だった。

ブースは最初は身元を教えず自力でブレナンが何処まで調べられ
るか腕試しの為にジェマの遺体をジェファソニアンに渡した
いう。助手をしていたザックに対してブレナンは身元の特定しろ
とFBI捜査官から言われた事を語る。ザックは骨盤から女性で
あり出産歴はなく、第三臼歯から青年期であり爪の状態から
マニキュアの跡が見られるという。第二頸椎の怪我、額の怪我
などが見られるという。
そこにホッジンズが現れる。当時のホッジンズは横柄であり、
突然遺体の服を寄越せと語ったという。植物学者、鉱物学者、
昆虫学者の資格を持っていたとのこと。ザックは古生物学者の
ナオミによると彼が不機嫌な理由は"ヤッていない"からだと
いう。

ブレナンは路上で似顔絵描きをしているアンジェラに会うと
骨から似顔絵を書いてみないかと声を掛けてきたという。
目の前に頭蓋骨を見せるブレナンはここから顔を復元出来るか
と問うたとのこと。ミイラとか石器時代の人を担当するブレナン
が10代の子のいたいを担当することに驚いたアンジェラだった
が、FBIから身元を知りたいとの依頼が来たことを語る。
アンジェラはブレナンと知り合ってまだ一ヶ月なのに、何故
依頼してきたのかと問うと、あなたの個展で話しかけたのは、
モデルの外見の下にある骨を見抜くその力に感心したから
あり、仕事をすれば報酬を払うというブレナン。パリに戻る為
の金を貯めているのでアンジェラは仕事を引き受けたとの事
だった。
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スイーツは長い間ブースとブレナンとの関係を分析していた
結果を本として出版するということで、最終原稿を二人に
見せたところ間違っているところを指摘しにいく。
そもそもの出会いからして本の内容が誤っていると言われて
スイーツは困惑する。

ブース役のDavid Boreanazの2度目の監督。
(1度目はS4-15話。)
そしてエピソード全体では100エピソード目に当たるという
ことでスペシャル的内容だった。

視聴者の誰もが感じている様に、ブースとブレナンが何故
結ばれないのか。そして今後結ばれる気はあるのかどうかの
心理的な関係を知る上でも興味深いエピソードだった。

なんと言っても今回のドラマは始まりが描かれたこと。
ブースとブレナンが最初に出会った時の二人はどんな様子
だったのか。それ以外の人物に関しても、どんな立場でいて
どのような流れで今のチームがあるのかを描いた感じ。

一番変わっていないのがキャロリン検事補なのかも。

当然まだザックが居た頃のエピソードということでぽっちゃり
気味のザックが久しぶりの登場だけど、2014年現在、この
エピソードを最後にザックのBONESへの出演は実現していない。

ブースとブレナンを引き合わせたのはカミールだった。
カミールとブース自体は既に周知の仲だったのだろう。
FBI捜査官とニューヨーク市警察の検死官だったカミール。
そして法人類学者としてジェファソニアンで働いていた
ザック、ホッジンズ、ブレナン。アンジェラはちょっとした
ヒッピーって感じで絵のセンスは有るけど、複顔術に関して
は正式に勉強したものではないという辺りはちょっと意外
かも。町中で絵を描いている芸術家ということで、この辺は
まぁ父親譲りなのかな。
ホッジンズはかなり横柄だけど、この時から既に実験という
名の楽しみを覚えているところが有ったのね。

ブレナンとブース。
今のブレナンもさほど変わらないけど、当時のブレナンは
「NCIS:ネイビー犯罪捜査班」のシーズン3でモサドのジヴァ
がチーム内に入ってきた状況と似ている。なんと言っても
言葉の正確な使い方を身につけていないこと。
ジヴァもしょっちゅうトニーに訂正されているけど、今回の
ドラマの中でも一体何度ブースに訂正されていたのかって感じ。

お互い「まさぐり合っていた」->「探り合っていた」
「煮詰めて良いのか」->「問い詰める」だ。

ブースがギャンブル狂だったというのも意外だけど、
ブレナンの手の早さというのもちょっと異常だったかも。
検事を殴ったり、ブースを殴ったり散々。
カミールとブレナンの最初の出会いもエレベーターでぶつかった
際に「伝統的には下りる人が乗る人よりも優先される」と
指摘したこと。研究会でも以前に遭っているようなことは
口にしていたけどいつものようにカムは無視されるというオチ。

ブレナンはFBIのルールに縛られているブースに対して
FBIのことを「軍国主義的な要素を持つ組織は個性を抑圧する
傾向にある」と表現しつつ、異端児・反逆児という言葉を
出してブースは独自性を主張する方法を見つける人だと語って
いた。

意外と当時はザックバランにブースとブレナンが関係を持てた
のではないかと思う所も有ったけど残念ながら舌を入れた
キス止まり。現代に於いてもキスして関係を進めようとした
ブースに対してブレナンは涙しながら私はアナタのように
心を開けないとして、自分が代わる方法を知らないことを告げ
関係を進ませることを拒んでいた。しかしブース自身は今の
自分からは進めたい意思があるようで今後はブレナン以外の
人との付き合いを考えていきそうな感じだね。

■使用された曲

・Laura IziborのMMM...
・Bear LakeのOne Beats Three

■検索用キーワード



テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、"カム"
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
マーカス・ガイアー (David Greenman) FBI捜査官・鑑識

ザック・アディ (Eric Millegan) インターン
マイルズ・ヘイスティ (Seth Isler) 連邦判事・容疑者
タッカー・ヘンリー (Theodore Borders) ジェマの彼氏、野球選手を目指す
--- (Chase Kim) FBI Forensics Tech
--- (Paul Ganus) Lawyer
ジョスリン・アーリントン (Angela Elayne Gibbs) ジェマの母
ジェマ・アーリントン (Laura Izibor) 被害者、歌手


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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