BONES - 骨は語る -
シーズン5





May 20, 2010
第22話 新たなる旅立ち The Beginning in the End

脚本/Hart Hanson、Stephen Nathan
監督/Ian Toynton
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ディランはベッドの上でハネ飛ぶ。
天井から雪が降ってくるとして大喜びするが、母が部屋にやっ
てくるとこれは雪ではないとし、天井がひび割れていることを
知る。急いで子供を待避させると次の瞬間天井は穴が空いて、
上層階からの荷物が落下してくるのだった。しかしその中には
宿主だと思われる人物の白骨遺体が落ちてくる。

ブースとブレナンは現場で遺体を調べる。
現場の室内はゴミを溜めていた人物が所有者だと分かる。
落ちてきたものの中にブースは80年代のキャピタルズのバッグが
有るとして、懐かしいと呟く。ブレナンは遺体を見て40歳代
の男性だという。ブースはいつものウンチクがないとして
ブレナンの発言がおかしい事を告げると、現在集中出来ない
状況だという。原生人類以前のヒト科の完全な遺骨がインドネシア
のマルク諸島で見つかったのだという。進化の歴史の手がかりに
なる世紀の大発見になりそうなのだという。

ブレナンは死亡前後についた傷があるとし、側頭骨と頭頂骨に
傷があり、輪状縫合にあるという。つまり撲殺なのかという
ブース。死亡前後についた傷だろうとのこと。

アパートの管理人のモーガンによると、上層階の住民には何度
も部屋を片付けるようにクレームを入れた事を語る。
しかしホッジンズはゴミの山こそ証拠の宝庫だと語る。
ホッジンズがこれこそ宝だとするとカムは「あの手」の人ね
と告げる。
あまりの匂いにブースは耐えられないとするが、ホッジンズに
よると人間には生存適応があるという。
ブレナンはカムに対して、ここには人類進化に於ける種間類似性
の解明に繋がる証拠はないとして、今の仕事に疑問に生じる。
心はすっかりマルク島にあった。
今回は初期の原生人類がホモフローレシエンスと後輩してた
可能性が出てきているのだという。

そんな中、ホッジンズはみんなを2階に呼び出すと、床に大量の
血痕が付着している事を告げる。

ラボのインターンのデイジーは骨を拾って元の人体通りに並べる。
被害者は歯の治療痕から、ティモシー・ダニエル・マーフィー
(48歳)だ
と判明。頭部の傷は平行に並んだ裂傷が二組あるという。
刃で傷つけられた跡だろうと。
そんな中デイジーが発狂するような高い声でやってくると、
デイジーはマルク調査団の参加が認められたことを語る。
これもブレナン博士の推薦状のお陰だという。ブレナンは理解も
せず推薦状を書いていた事を知る。今後の科学界に影響を与える
大切な遺骨の研究だとすると、デイジーは文献にも名前が載る
かもしれないとして興奮する。
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いよいよシーズン5のファイナルエピソード。
ブースとブレナンの気持ちがメインとして存在していたシーズン
で、相棒と恋愛感情の間で揺れ動いているそれぞれの心情に
迫ることがより多いシーズンだった。

何よりも恋愛のどの流れに於いても結果的に身内同士がまとまっ
ていくという、ちょっぴりありがちであっけなさを含ませる
ドラマだけど、スクインツたちの行動力を見るとそれはそれで
身内でまとまっていくのが自然な成り行きなのかなと思う所も
有った。

今回は捜査をしつつ近い将来に関して、別の道があるということ
を示唆し、少し二人の距離を離れさせることで改めて相棒なり
相手に対する気持ちの程というものを感じさせる意図があるのか
も。
前回のエピソードの中で、ブースはともかくブレナンは、現場捜査
に於ける疲れを訴えていたので、こういう距離の置き方が
ベストなんだろうなと思わせた。

今回のインターンはデイジーだった。
まさかデイジーの方が先にインドネシア(マルク島)行きが決まるとは
思わなかったけど、ブレナンの方にも最初から話は来ていたの
だろうか?「なんでデイジーが・・・」って方が法人類学者としての
プライドの高いブレナンにとっては思い描かれたのでは
なかろうかと思うけど、そんなデイジーから言いづらそうにして
遺体の死に直結した傷跡に骨修復の跡が見られるとされた辺り
は、ちょっぴり屈辱的な所なのかも知れない。
デイジーがインドネシア行きを決める中で、スイーツとの関係が
どうなるのか気になるものが有ったけど、結局待つという行動
を取らずそれぞれの道を模索する様だ。

アンジェラパパが再び登場。
結婚したことを話していなかったので、どういう形で知られて
その反応は如何にして現れるのかなとは思っていた。
アンジェラと付き合っているというだけで、寝ている間にタトゥー
を彫ってしまうくらいの豪快な人なので、何か有るなとは思って
いた。ホッジンズは彼のことを「黒猫の骨をポッケに入れて
持ち歩くような男」と称していたけどね。
ファミリーとして迎え入れる中で、ある意味では入会儀式
のようなものが有ったのかな。
年代物の車をバイカーたちから取り返す為にホッジンズは行動を
起こした。

ブースはまさかの軍への一時的な復帰。
「ヒーローにはならないで」とするブレナンの言葉は精一杯の
ものだったのかな。

ブースからブレナンに伝えられたことはより多くの形で現れた
のも今回のシーズンだった。
今回だけのエピソードの中でも、
「人間関係をよく見ろって言ったのはあなたでしょ」
「人と話す時は相手の顔を見ろと言ったのはあなたでしょ」
とブレナンがブースに語っていた台詞にも現れている。

「私たちはみんな価値のないものを過大評価しているのかも」
「広い視野で自分の人生を客観敵にみたい」
「細かすぎる感情のアドバイスはその人の愛情の表れ」

だとするブレナンの考えを持つに至ったのも仲間たちとの関わり
合いが大きかったのだろうね。

事件自体はすっかりどうでもよくなっているけど、ゴミ屋敷に
於ける物の価値感を示唆しつつ、そこから無くなったものとは
一体何かということを描いており、それぞれのキャラクターの
持つ価値感と、失うことへの虚無感・恐怖心などを描いたのかも
知れない。結果的に殺害した(事故だったが・・)のは愛して
いた人の変わり果てた姿を見て引き戻そうとしたことがきっかけ
で起きた出来事でも有るので、今後の行く末を占っているのかも
知れない。

昔の陶器にウラン235が塗られていたというのは恐いね。
昔はアスベストなんかも防火剤の為に混入させられていたこと
が有ったよね。

フィエスタのクリスマスノーム人形を見ると、なんとなく
「クローザー」を思い出すのは私だけか。


■使用された曲

・One Eskim0のKandi

■検索用キーワード



テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、"カム"
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士

デイジー・ウィック (Carla Gallo) インターン、スイーツの彼女
ビリー (Billy Gibbons) Angela's Dad
モーガン・フィンリー (Scott Atkinson) アパートの管理人
エレイン・アクスタ (Deidrie Henry) マーフィーの同僚女性
ロッキー・デナイト (Reginald Ballard) フィエスタ陶器収集家
ダン・ペラント (Ned Vaughn) 大佐、ブースをスカウト
パーカー・ブース (Ty Panitz) 息子
ディラン (Skyler James Sandak)
--- (Gina Torrecilla) Mom
--- (Jason E. Barnes) Airport Passenger


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