BONES - 骨は語る -
シーズン6





January 27, 2011
第11話 復讐と正義 The Bullet in the Brain

脚本/Karyn Usher
監督/David Boreanaz
--------------------------------------------------------
囚人で元検事の殺人鬼ヘザー・タフェット上告の為に裁判所
へと移送される。墓堀人として一件の殺人事件で死刑判決が
出ていたが一連の誘拐事件については判決を免れていた。
ヘザーは移送のカウンセリングの医師としてスイーツを指定
してくる。
ヘザーはスイーツと同じ車に乗り込むと迎い有って座り、
いつも一人独房の中に居るので誰かが居るというのは有りがたい
ものだという。スイーツはヘザーに対して貴方は正気であり、
裁判で精神異常を訴えても無駄だという。ヘザーはスイーツを
見ると父の服を着た少年を思い出すと告げる。

裁判所の前では死刑を指示する遺族などと共に死刑反対論者たち
が集まっていた。
キャロリン検事はいよいよ来た事を告げる中、判決が覆る確率
は低いという。
悪いのは私だけではないということはみんな分かっているハズ
だと語るヘザーは、私は幸運であり、上告が棄却ならば死ぬ
だけで、スイーツに関してはうっ血した愚か者として生き続け
なければならない事を語り、誰も気にかけないような陳腐な
分析を垂れ流しながら生きていくことになるのだと語る。
みんな一番弱いのは誰なのかを知っているとし、貴方が証言
すれば無罪になるのだという。
スイーツはそんな脅しには屈しないと考えつつも、彼女に圧倒
される。しかし法廷へと歩いて行く中、突然目の前に居た
ヘザーの脳みそが吹き飛ぶのだった。

ブレナンが現場へとやってくると、スイーツのことを心配する。
まるで神の一撃だったというキャロリン。
頭部は全てラボに持っていくことになっている事を告げる。
ブースは強力なライフルによって撃たれた事を告げ、ヘザーの
遺体の先にある壁には穴が開いていた。

ウェンデルはブレナンと共に頭蓋骨の復元を試みようとして
いた。弾が早いと風は計算に入れなくても良いこと。
衝撃波によって脳が爆発を起こす、静水圧衝撃という状態だ
った。ホッジンズは弾を回収したとして持ってくるが、潰れた
銃弾では何口径のなのか分からないという。

しかし何故銃声がしなかったのか。
屋上には腕利きのSWATが配置されていた。連中の銃はM24で
銃を調べたが撃った事を示す薬莢はなかったという。
街に設置してある銃撃探知システムは何か音を拾わなかった
のか調べる様告げる。
ブースは現場に被害者の父・ジェームズ・ケントが見て撮影
していた事を告げる。キャロリンはこの件で思いつくのは
ブレナンの父・マックスだと語る。ヘザーが上告すると知って
彼ならば娘を守ろうとするのではないかと告げる。
キャロリンは狙撃手が犯人だということを知ってブースも
容疑者の一人だと語る。

スイーツの様子を見に行くブースは大丈夫かと問う。
俺は脳みそを浴びていないという。スイーツは典型的な解離か
PTSDの兆候かは分からないが、安息を覚えて居るのだという。
ブースはもうヘザーは誰も殺すことはないと告げ安心させる。
スイーツはもしかしたら僕のことを狙っていたのではないか
とし僕は指名されたのだという。しかしブースはそれを否定する
と、標的はヘザーだと語る。
--------------------------------------------------------
世間を賑わせそしてラボの職員たちを危機に追いやった墓堀人
であるヘザー・タフェットの上告の為裁判に移送中に彼女は
スナイパーによって頭を抜き飛ばされて亡くなる。
銃声が聞こえなかったことから相当なキャリからの狙撃だと
判明し、難しい復元作業を経て、弾道検査を行いなんとか
発砲場所を特定していく。
そんな狙撃が出来るのは国内でも指折り数える人物だと
判明する。

ブース役のDavid Boreanazが監督をしたエピソード。
本人が監督した時には、ホント、自分を格好良く見せる為に
キャラクターを掘り下げようとすることが多いよね。
まぁそれだけこのキャラクターに思い入れが強いのだろう
けど、年寄り扱いされたり、未だにスナイパーとしての
腕が世界一みたいな扱いをされているというのは、ちょっと
違和感があり、ブレナンに対抗する為のキャラクター設定では
あるのだろうけど、もう少し年齢なりのキャラに落ち着いて
いった方が良いのかも。

冒頭から脳みそバーンは凄かった。
凶悪犯に対する刑罰・死刑の是非に関しては人それぞれだと
思う。日本では死刑賛成論者が多いけど、アメリカでは
人が人の命を奪うことは例え殺人犯で有ってもいけない
意識が高いようで、堕胎に於いても反対する団体などは
とても多い気がする。
ホッジンズは墓堀人の被害者であるということも有って、
死んでざまぁみろ状態だったけど、その思想はアンジェラ
には受け入れられないようだ。

キャロリンにしてもスイーツにしても今回はある意味彼女
の被害者組の一人に組み込まれてしまった感も有り、
目の前で起きた死に関して、安堵感やら喜びに似た感情と
倫理感・罪悪感の間で揺れ動く心情を描いていた。

暫く立ち直れないと思っていたスイーツだったけど、キャロ
リンの言葉によって上手く立ち直った。

まさかここに来てまたマックスが犯人説として浮上するとは
思わなかった。娘を守る為の行動ということを示す為とは
いえ、ちょっと不自然だった。とはいえ、ブレナンの感情が
蘇ってきた流れは、父親との関係の修復にあるのかも知れないね。
ホラ貝を持って来て「これは海の音なんかじゃない、頭を流れ
る血液の音よ」とか言うんだろ?と父親にまで性格を見抜かれて
いるブレナンの姿。父の言う事に素直に受け止め、ホラ貝に
耳を傾けるブレナンの表情を見つめるブースの表情もまた
何とも言えないものがあった。

犯人はブースの知り合いであるスナイパー仲間のようだ。
逃走してしまったけど、またまたブースが爆風によって吹き飛ば
されるということで、以前の記憶障害のようなことが起きる
のではないかとする心配も有った。

墓堀人が亡くなって安堵するのもつかの間、あれだけの腕の
スナイパー殺人鬼が正義の名の下で活動するとなると相当
リスキーなものがあるなという感じ。
この後のエピソードには、以下の二話に登場するのでシーズン6
を締めくくるエピソードになるのかも。
Season 6, Episode 15
Season 6, Episode 22

ジェイコブ演じるArnold Voslooは
「NCIS ネイビー犯罪捜査班」でモサドの捜査官として登場する。
「24」のシーズン4では、ハビブ役。
そしてなんといっても映画「ハムナプトラ」のイムホテップ役
で暴れたキャラクターだった。

■使用された曲

・Keep on Trying by Poco
・Put the Lime in the Coconut by Harry Nilsson


■検索用キーワード


テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、"カム"
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士

ハンナ・バーリー (Katheryn Winnick) 記者

マックス・キーナン (Ryan O'Neal)
ウェンディ・ブレイ (Michael Grant Terry)
ヘザー・タフェット (Deirdre Lovejoy)
ウィリアム・プレストン (Matthew John Armstrong)
ジェームズ・ケント (James McDonnell)
ジェイコブ・ブロードスキー (Arnold Vosloo)
--- (Adrian Quinonez) FBI Agent
--- (Eric Thomas Wilson) Armed Guard
トレイシー・レベキュー (Meili Cady)



inserted by FC2 system