ブラザーズ & シスターズ
Brothers & Sisters (ABC 2006年)

製作総指揮/ケン・オリン (「エイリアス」シリーズ)

http://www.tv-tokyo.co.jp/brosis/


第20話 残酷な現実
Bad News

脚本/Monica Breen、Alison Schapker
監督/Jason Moore

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サラの夫・ジョーがレベッカにキスをした。
レベッカがジャスティンに相談したことから、騒動が起こる。
レベッカはウォーカー家は私を非難するために失敗しているの
を待っている様だから誰にも言わないでと告げるが、ジャス
ティンは父親の件が頭を過ぎり、嘘を突き通された家族の苦し
みを二度と味わいたくは無いと思っていた。ジャスティンは
ジョーの元に行き、サラに事実を告げなければ自分が彼女に
話すと詰め寄る。
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なんだか凄いドラマが待ち受けていましたね。

まずはキティ周りのエピソード。
ロバートは支持者と資金集めの為のキャンペーン回り。
スタッフとの連携が合わない為なのか、どうもイライラが募り
スタッフたちに当たり散らす。中でもロースクールに通いなが
らもロバートに共感して選挙を手伝っているスティーブには
スピーチ原稿を褒めることなく何度も作り直せと追い返すばか
り。
そんな彼が乗ったヘリコプターが墜落するという悲劇が起こる。
悲劇が起こったことで改めてキティの中で今しなければならない
事を実感したのだろうか。
ナーバスになり、より一層口数が多くなる彼女から逆プロポー
ズの形で思わず申し込んでしまう所がなんだか彼女らしくて
笑えた。

ノラは相変わらずマークとの関係を模索中。
マークがノラに不合格を与えたのは、本当に出席の関係だけの
為だったのだろうか。補習を名目にデートに誘う可愛らしい姿。
ノラもなんだかんだ言ってその話に乗るものの、マークの完璧
な食事周りの演出は、これまでにも何度も女性を誘ったが故の
一つの結果に過ぎないと感じたのだろうか。
ちょっとノラは神経質すぎる様な気がするが。
今度はノラのペースで食事に行くことになった。

さて問題なのはサラとジョーとレベッカとウォーカー家。
キャンプに誘い改めてサラはジョーの事を見直し、その逆も然り
でとても良い雰囲気になって家庭に戻ってきた。その雰囲気に
圧せられてサラには本当の主旨を伝えることが出来ず、
絶対に今後この様なことは起こらないからと言ってジャスティン
にも説き伏せた形だった。
何故ジョーが絶対に起こらないと確信をもって言えるのかが
今回のポイントだったように思う。
最後のサプライズ的演出にはビックリさせられたが、レベッカ
がホリーと言い争ったときに、ホリーが語ったことが全て真実
だった事。ジョーからは絶対に迫ってくるハズはないと言って
いたが、まさにレベッカが復讐のためなのか、家族に対する
嫉妬のためなのか、彼女からモーションをかけていたことは
明らかだった。

喧嘩するときこそ本音が出るとばかりに、ジョーとサラの激し
い言い争いで、心の中でもやもやしているものが全て覗けた
と思う。ジョーはサラの望む世界に縛られている事を不満に
思っている。そして自ら主夫をしていることに対して劣等感を
持っていること。サラ以外の大人は自分の存在を取るに足ら
ない荷物だとは見ないが故に付き合いを求めている事が伺える。
ミュージシャンの中には家庭に収まらない人物もいるのだろう
が、ジョーはまさにそんなタイプの人間ではないか。
サラも、つい甲斐性のないパッとしないミュージシャンという
言葉を口にしてしまった。勿論売り言葉に買い言葉だけどね。

レベッカとホリーの言い争いはとても興味深い物があった。
二人が言い争う言葉の殆どには真実が含まれているのではないか。
ホリーがサラに仕返ししたいと思っていることも明らかだろう
し、レベッカを心配するふりをして仕返しできるという現実
がとても上手く作り上げられた内容だと感じる。
それと同時にレベッカの事を心配している事も事実だろうけど。

ウォーカー家に上がり込んでしまったレベッカ。
今度はどんな爆弾の導火線に火をつけていくのだろうか?

キティ・ウォーカー (キャリスタ・フロックハート) 次女
ノラ・ウォーカー (サリー・フィールド) 母
サラ・ウェドン (レイチェル・グリフィス) 長女
トミー・ウォーカー (バルサザール・ゲティ) 長男
ケヴィン・ウォーカー (マシュー・リス) 次男。弁護士
ジャスティン・ウォーカー (デイヴ・アナブル) 三男。

ソール・ホールデン (ロン・リフキン) 伯父
ジョー・ウェドン (ジョン・パイパー=ファーガソン) サラの夫
ジュリア・ウォーカー (サラ・ジェーン・モリス) トミーの妻
ホリー・ハーパー (パトリシア・ウェティグ) ウィリアムの愛人
ウィリアム・ウォーカー (トム・スケリット) 父

Kerris Dorsey (ペイジ・ウェドン) サラの娘
Maxwell Perry Cotton (クーパー・ウェドン) サラの息子
Tyler Posey (ガブリエル・ウェドン) ジョンの前妻との子
Rob Lowe (ロバート・マキャリスター) 上院議員

Zeb Newman (スティーブ・コーエン) 議員スタッフ
Paul Cassell (ゲイリー・モリス) 議員スタッフ

Peter Coyote (マーク・オーガスト) 大学教授

評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)

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