ブラザーズ & シスターズ Brothers & Sisters (ABC 2007年) シーズン2 製作総指揮／ケン・オリン (「エイリアス」シリーズ)

第10話 真実の余波 The Feast of Epiphany

脚本／David Marshall Grant、Jason Wilborn
監督／Laura Innes
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ロバートの件が公になる。
戦地で救出に向かったヘリコプターに於いて、ロバートは副操
縦士が銃撃された際に引き返そうとしていたという事実が明ら
かにされたのである。帰還し戦争が終わった後には、一連の話
はいつの間にかロバートの勇気ある行動として、救出に向かっ
た勇敢な議員として伝えられてきたのである。
しかしその事実が曲解されて伝わっていたとして、対立候補で
州知事のアダムソンは連日、ロバートを非難する声をテレビ上
で上げていた。
ロバートの事をマキャリスター日和見という愛称で皮肉るマス
コミも多く、選挙事務所では対応策に苦慮していた。

そんな最中、ロバートとキティは二週間のハワイへの新婚旅行
から帰国。ノラはキティに連絡が取りたいとして、アイザック
の元に電話するが、明日キティたちはカリフォルニアのジョナ
サンクラブで資金調達のパーティーが有るので、そこで直接
話してみたらどうか?と言われる。ノラの目的はキティではなく
アイザックであり、ノラは電話を切る前に彼に週末家族が集まる
ので一緒にディナーを取らないか?と誘うのだった。

一方キティたちはロバートの今後の戦略について語り合う。
キティは積極的に反論するためにもロバートはテレビに出る
べきだとするが、ロバートはそれをしようとしない。
少なくともロバートのこれまでの政治戦略として、力強い指導
者像を全面に出してきていたので、逃亡しようとしていた事が
発覚したことで、寧ろ世論はロバート不支持に傾きかけていた。
アイザックは退役軍人が集まるタウンミーティングが有るので
そこで討論にロバートが直接出てみたらどうか?という。
テレビでも生中継されるというもの。キティは敵意を持った
人たちの中にロバートを置く事へのリスクを唱え、失敗したら
取り返しの付かない事になると告げる。

ノラはサラのオフィスへと顔を出す。
ノラは週末のファミリーディナーの件でサラに相談し、最近
トミーとジャスティンの様子がおかしい事をサラに語る。
まるで「スーパーマン」の中のスーパーマンとクラークケント
の様な状態になっているという。ノラは現在みんなが忙しく
しているので家族全員がディナーに揃わなくても仕方が無い
のではないか?と告げる。しかしノラは、サラに対して本音で
語り始める。実はアイザックを好きなこと。それで仲の良い
家族を彼の前で見せたいというもの。ノラはかつてサラが
ボビーとデートする際に、緊張すると言って私を頼りにした
でしょうと引き合いに出すと、サラは仕方なく協力する事を
約束する。

一方ケビンの元にジェイソンからメールが届いていた。
ケビンが別れのメールを入れると、ジェイソンは途端にこれまで
の態度を改めて帰国すると言い出したのである。
そんなケビンの元にサラがやってくると、ディナーの件で相談
する。なんとかジャスティンとトミーをディナーに連れて行き
たいという事。ケビン自身も行けないかも知れない事を匂わす
と、サラはウォーカー家の男性たちがだらしないと暗に批判する。
ケビンは最初何のことを言っているのか分からなかったが、
すぐにケビンはサラがトミーがリナと浮気している事実を既に
掴んでいる事を知る。サラはケビンに何とか二人を仲裁して
連れてきてと頼む。

ジャスティンは家族に対して既にリナとは別れたと話していた
が、今でもこっそりと付き合っていた。リナは何故こんなに
こそこそしなければいけないのかと不満に感じるが、二人で
こうしているのが楽しければ良いのではないかと告げる。

レベッカの元にデビッドが来ていた。
仕事の途中に自宅に帰宅したホリーは彼が来ているのを見て
驚く。デビットはレベッカにホリーが映画に出演していた時
の事を話して好感度を得ていた。自らも売れない映画監督を
していたデビット。レベッカはデビッドの事を知りたがるが、
ホリーは語ろうとはしなかった。
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■ファミリーディナーには何か有る。

無理に問題のある人物同士を同じ空間に居させようとするから
こうなるという典型だった。

一人、また一人と食卓を離れて最終的にノラとアイザックしか
居ないテーブルの姿が笑えた。

■それぞれに抱えている問題

ケビンはスコッティとジェイソンのどちらを取っていくのか。
ジェイソンはケビンと別れたがっていると思っていたのに、
別れを切り出された途端に戻ってくるとか、ちょっとあり得ない
感じ。ケビンはスコッティと居る方が良いような気がするけど
今までにも二人はくっついたり離れたりしている訳だから、
なんとも微妙なんだろうね。

■キティとロバートの問題

ディナーの際に、キティがたとえ話をして問題を提起したとこ
ろは面白く出来ていた。
みんながみんなその話を聞いてドキっとするところが多かった
だろうね。ロバートは子供を作る気は無いとし、キティは出産
までのタイムリミットが近づいているので今すぐにでも産みた
いと考えている。ロバートはタイミングが悪いと言っている
けど、実際にはタイミングが合ってもこれ以上作りたいとは
思っていない感じなので、その辺のごまかし方は、何となく
嫌らしい感じがする。

■ロバートの政治家としてのピンチ

前回の感想の中では勘違いしていたけど、ロバートは救助に
向かったヘリを引き替えさせようとしていたんだね。
まぁ当然そうなると映画「ランボー」シリーズの様に、兵士を
見捨てた感の強いものが出て来てしまう。
退役軍人の前で誤解である事を主張していたけど、スタンディ
ングオベーションを得るほどの演説には見えなかったな。

■ホリーとデビッド

ホリーが現在の寂しい状況の中でもデビッドを求めていない
所を見ると、過去にデビッドは相当身勝手なヤツだったのだろう
なと思う。確かに見ているだけで相当胡散臭い人物にしか見えず
金に困ったから無心に来たのではないかとさえ思えるものが
有る。体の良い言葉で、手に入れ損ねた物に気がついたみたい
な事を言っていたけど、信用しない方が良いような感じもする。

■アイザック家も大所帯

5人の子供が居るとの事。
対立候補のアダムソン家も4人くらい子供が居るみたいだし、
南部ではやはり大家族である方が支持は得やすいという所だろ
うか。
アイザックの父親は厳しい人で食事などの際には一切喋るな
と言っていたようだ。本音で語り合うウォーカー家に好感を
持っていたけど、ちょっとやかましい過ぎる感じに見えるね。

■サラとダニエル

なんとなく良い感じの二人。
ただドラマなのでいつ裏切るか分からないしなぁ。
果たしてサラも恋愛モードに突入していくのか。

■トミーとジュリア

トミーだけでなくジュリアも浮気していた事が発覚。
フェニックスで高校時代に付き合っていたジェシーと再会して
関係を持ったらしい。トミーに対して優位に立てる立場だった
けど告白したと言うことは本気でやり直したいと考えたのかな。
まぁ二人とも浮気したから引き分けって事でもないし、問題は
気持ちだと思うけどね。