ブラザーズ & シスターズ
Brothers & Sisters (ABC 2007年) シーズン2

製作総指揮/ケン・オリン (「エイリアス」シリーズ)





第15話 失意の中で Moral Hazard

脚本/Sherri Cooper、Jason Wilborn
監督/Michael Morris
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ソールがサラに内緒で勝手にゴールデンブラム社との契約を
決めた矢先、
取引相手はヘッジファンドで多額の損失を出して
倒産。投資した2千万ドルは回収不能
となってしまう。
サラはソールに対してにらみを利かせて、私はダメだと言った
のに、もう
オーハイ食品はどうにもならないと告げる。
ソールはグラハムが現在銀行と交渉してくれている事を告げる
が、結論からして48時間以内に返済や新たな計画が出されなけ
れば財産管理を受ける事になるとの事だった。サラはグラハム
にも厳しい視線を向けるが、私はあくまでコンサルタントで
有り、ヘッジファンドまで予想出来る訳が無く、
私が受け取った
金はあくまでアイディアの対価であり、決断を決めるのは
君の仕事
だと告げる。例え家族間の意思の疎通が上手く行かな
かったとしても私の責任ではないという。サラはノラにこの件
を話すとし、ソールはこの件に関しては一切黙って居るよう
告げる。

ロジャーとキティは医師・フェルドマンと逢う。
遺伝子検査で染色体異常が見つかったので今月は体力の回復期
間にしようと言われる。ロジャーは
昔ながらの方法で試して
見ても良いのか?
と尋ねる。キティとの自然なセックスで子供
が出来るか試したいという。排卵期からすると猶予は48時間
だという。二人は家に戻ると早速ベッドインして関係を持つ。
余韻に浸る暇もなく、ロジャーの子供達が家に遊びに来る。

レベッカとジャスティンは一緒に過ごしていた。
レベッカは先日撮った写真を見て欲しいとするが、ジャスティン
は何処か余所余所しい態度を取っていた。レベッカはこの前
早朝にサーフィンに連れて行ってもらって以降、殆ど話もして
いないと指摘し、ハンバーガーでも食べて映画を見に行こうと
ジャスティンを誘う。しかしジャスティンは実は彼女が出来た
のだと告げる。ちょうどホリーが戻ってきたので、ジャスティン
はその場から急いで立ち去る。
レベッカはホリーに対して、この家は男性が居座らない家だ
とし、デビッドの事も皮肉混じりに語る。ホリーは今度ばかり
は違うと思っていたのに、彼の事が分からないと語る。

サラはノラに投資に失敗した件を話す。
ノラはオーハイ食品は家族経営の小さな農園なのに、多国籍
企業ではないとしてサラを非難する。中国は世界最大の市場で
有り市場拡大のために仕方が無かったこと。そして運が悪かった
と告げるが、会社を潰したときに運が悪いなんて言葉を使う
のは間違っていると非難する。ノラはトミーに連絡すると言う
が、トミーに話しても無駄だと語る。しかしノラはこの件では
サラには何も言う権利は無いと告げる。

ケビンはスコッティとランチの約束をしていたがキャンセル。
家庭内でまたとしてもゴタゴタが有った事を告げる。
スコッティはケビンが自分に合わせようとしすぎている事を
指摘し、今のままで満足なのだから無理にする事は無いと
語る。

トミーやホリーの元にノラとサラは赴く。
トミーはサラに対してグラハムと公私混同しているから客観性
を失うのだと非難する。2千万ドルの負債を抱えたことを告げる
と、ホリーたちも唖然とする。オーハイが無ければワイナリー
も無かったとノラは主張し、なんとか助けてくれるよう説得する
が、ホリーは額が大きすぎるとして、援助は無理だと告げる。

ケビンと逢うジャスティン。
ジャスティンはそこでケビンに自分がどうかしてしまった事を
告白。レベッカが父親の件でDNA検査をした事を告げ、デビット
が父親である可能性が有ると知った際に、自分はレベッカに
対してよこしまな考えを持ったという。
妹じゃなければいい
と思ってしまった
という。結果的に血のつながりのある妹だ
ったが、その気持ちを抑えようとしているが、レベッカの方から
近づいてくるのでどうになら無い状態だという。ケビンは何で
そんな事を話したとして、面倒なことに巻き込まれたと考える。
ジャスティンとレベッカは別々に育ったのだからそういう勘違い
も有るのだとし、決して変態ではないと慰めるが・・・

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■オーハイ食品は存続が可能か?

ソールの積極性がアダとなってしまった今回の一件。
ソールを突き放すことも出来ないし、サラとしてはもの凄く
辛かったと思う。こんな状況の中でも取り乱さない所は流石
長女だなと思う。

結果的にワイナリーと合併する形で援助することになったけど
2千万ドルは返すことは可能なのか。

■レベッカとホリーとジャスティン

この関係もまた複雑な物が有るな。
ジャスティンが願っていた通りの状況が訪れたのに、ジャステ
ィンはレベッカに嘘をつかれたことに失望する。
レベッカとホリーの関係もまた複雑で、レベッカはホリーが
金や財産の為に自分をウィリアムズに近づけさせていたと考え
ているようす。そしてそれを否定しない彼女の中には、女手
一つで生きるためには仕方が無かったことを告げ、今まで我慢
していた気持ちをレベッカにぶつけていく。

まぁ見た感じ逆ギレにも思えてしまう所が有るけど、もう随分
ホリーも苦しんできていた事だし、なんか複雑だ。
ただレベッカの失望もよく分かる。
一番の最善策はジャスティンと結婚してウォーカー家の住民に
なるという事なんだけどね。

■ケビンとスコッティとソール

ケビンとスコッティのエピソードだけが今回ハッピーエンド
だった。ようやく電気を変えてくれるスコッティの有りがたさ
に気がついて結婚する事になる二人。

ソールからケビンに対してカミングアウトが有ったけれど、
今更って感じもする。会社の件から考えると、ゲイカミング
アウトが可愛くなってしまうぞ。
しかしやっぱりソールは自殺しようとしていたのかな。

■サラとグラハムの関係

流石にそのままで居られるほど、互いに大人でもないだろうし
別れるのが正解だよな。
ただサラの傷心を癒してくれる人物なだけにこういう時は辛い。

■キティとロバート

今回はウォーカー家の事情に我関せずみたいな流れが有った。
Hした後に逆立ちしているところなど、涙ぐましい努力って
感じがする。
希望の芽として、是非ともキティには妊娠して新たな息吹を
吹き込んで欲しいんだけどね。

キティ・ウォーカー (Calista Flockhart) 次女
ノラ・ウォーカー (Sally Field) 母
サラ・ウェドン (Rachel Griffiths) 長女
トミー・ウォーカー (Balthazar Getty) 長男
ケヴィン・ウォーカー (Matthew Rhys) 次男。弁護士
ジャスティン・ウォーカー (Dave Annable) 三男。

ソール・ホールデン (Ron Rifkin) 伯父
ジョー・ウェドン (John Pyper-Ferguson) サラの夫
ジュリア・ウォーカー (Sarah Jane Morris) トミーの妻
ホリー・ハーパー (Patricia Wettig) ウィリアムの愛人
ウィリアム・ウォーカー (トム・スケリット) 父
レベッカ・ハーパー (Emily VanCamp) ホリーの娘

ペイジ・ウェドン (Kerris Dorsey) サラの娘
クーパー・ウェドン (Maxwell Perry Cotton) サラの息子
ガブリエル・ウェドン (Tyler Posey) ジョンの前妻との子
ロバート・マキャリスター (Rob Lowe) 上院議員
ゲイリー・モリス (Paul Cassell) 議員スタッフ
マイロ・ピーターマン (Michael Nouri) ソウルの旧友
ジェイソン・マキャリスター (Eric Winter) ゲイ。ロバート弟

トラビス・マーチ (Denis O'Hare) ロバートの秘書
リナ・ブラニガン (Emily Rose) レベッカの親友
スコッティ・ワンデル (Luke Macfarlane) ゲイ、料理人

グラハム・フィンチ (Steven Weber) 企業コンサルタント
デビッド・キャプラン (Ken Olin) 映画監督、ホリーの元彼
ボブ・フェルドマン (Tom Virtue) 医師
--- (Andrea Savo) Snack Bar Cashier
--- (Paula Rhodes) B-Movie Victim
--- (Topher Brattain) Theater Patron
--- (Hilary Ward) Theater Patron

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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