バーン・ノーティス 消されたスパイ
BURN NOTICE (シーズン3)

製作総指揮:マット・ニックス

http://tv.foxjapan.com/crime/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1
http://www.ntv.co.jp/burnnotice/




 

Jul. 23, 2009
第7話 姿なき殺し屋 SHOT IN THE DARK

脚本/Ben Watkins
監督/Ernest R. Dickerson
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フィーはマイケルにクラブに行って踊らないか?と告げる。
折角自宅の下がクラブなのに踊らないなんて損だという。
部屋に居ても音楽は聞こえるだろうとしてマイケルはその誘い
を断る。
そんな中帰宅すると、女性がマイケルの事を待っていた。
貴方の友達からボディローションのプレゼントだという。それ
を聞いたマイケルはトム・ストリックラーだと分かる。

翌日トムの元を尋ねると、
俺は金の為に動くつもりはない
再度断りに行く。しかしトムは解雇通知を取り消したいので
有れば手を貸せるぞという。2年前にパナマの銀行スキャンダル
で逮捕されたNSAの男を復帰させるために私がアスペンのスキー
場で秘密のお偉いさんと話をさせる為セッティングしたのだと
いう。
友達になれば、マイケルが一番欲しいXmasのプレゼント
をサンタに伝える
という。

トムは政府の諜報員で
Season 3, Episode 5でもお
世話になったディエゴの元を尋ねる。君は俺の連絡係だろう?
という。解雇通知の件で進展が有れば真っ先に電話するので
勝手に来るなというディエゴ。マイケルは彼に頼みがあるとし
トム・ストリックラーという男性が復帰に力を貸すと言ってい
るが、上層部にコネが有るかどうかを調べて欲しいと告げる。

フィーは自宅で手料理を振る舞おうとしてマイケルを誘う中、
フィーはトムがスパイに戻してくれるなんて話は嘘だという。
うまい話には必ず裏が有るのだと。半分ウソでもコネがある
のならば良いというマイケル。
そんな中マイケルは
フィーの家に何者かが侵入している形跡
を見つけ警戒態勢を取る。そして慎重に室内に探りを入れると
中に居たのは男児のジョーイだった。ジョーイはフィーの自宅
から銃を持ち出そうとしていた事を知り、借りようと思って
いたこと。そして自分がヤルしかないんだと語る。義理の父を
殺害するのだという。ジョーイに母親の名前と電話を教える
様告げる。なかなか事情を話そうとしないジョーイだが、
義理の父・エリックは僕と弟のダニー母・エイプリルから
引き離そうとしているのだという。ママは銃の手入れをしていた
のだとし、アイツを殺す気だという。コルトM1911を組み立てた
としても貴方に撃てるのか?と問う。

マイケルとサムはジョーイの母・エイプリルに遭いに行く。
サムは夫婦喧嘩の仲裁よりもトムの件に集中すべきではないか
とするが、
父親に虐待を受けている妻と子供の事は見逃せない
という。
エイプリルに遭い事情を聞くと、夫の暴力が酷く、また夫が
結婚した意図を知ったので
離婚協議をしているが、夫のエリッ
クは私の連れ子ジョーイと実の息子・ダニーを無理矢理引き取
ろうとしているという。
夫にはコネが有り、政治家とも繋がり
が有る
のだという。更にエリックの兄・クインはギャングのボス
で密輸を資金源にしているのだという。エリックが私と結婚
してダニーを産ませたのは、クインが弟のイメージをよく見せる
為のモノで、結婚3ヶ月目から突然暴力が始まったのだという。
警察には三度も通報したがもみ消されたという。息子にも
暴力を振るうようになったので離婚を決めたというが・・・

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マイケルの元にトムという仲介人が接近してくる中で、彼は
マイケルに仕事で協力を求める見返りに諜報員の復帰のために
仲介役を引き受けるという。
そんな中でマイケルとフィーの前に銃を貸して欲しいという
少年・ジョーイが現れる。話を聞くと、義父が母や子に暴力
をふるうばかりが親権を奪おうとしている事が分かる。

久しぶりに面白いと思えるエピソードだった。

町を追い出すという内容のミッションは結構このドラマでは
見かけるネタだけど、展開は波乱に満ちていて、予想しづらい
ところは上手く出来ていた。

少年や母親が受けてきた暴力に憤るマイケルが、事あるごとに
今回騙す相手であるエリックのボディを殴る姿が印象的だった。

子供でも大人でも怖いものは同じだとばかりに、最初にエリック
を脅す際に、暗闇の中で、正体の分からない相手から銃声音
を聞かされるという演出を使ってびびらせるところは上手く
出来ていたし、殺し屋に殺害されたと見せかけるところも
良くできていた。サムとフィーが最近あんまりケンカしなくなっ
てしまったので不満が多いけど、撃たれて殺される演技に対して
互いに非難し合うところは笑わせてもらえた。

展開はまるで映画「スティング」を見ているかのような騙し合い
だな。

最後はどうなるかと思ったけど、エリックが精神的に病んでいる
と思わせるつくりで、マイケルらが殺されたはずなのに、
厚かましくも神父になりすましてシラーっとしていたり、果物
売りに扮するサムの姿など笑えるところだった。

トムやディエゴとの関係も微妙な加減が面白く出来ている。
トムってマイケルの事を金でなびく人物かどうかを依頼されて
調べていたりするんじゃなかろうか。

盗聴の流れも二種類あり、エリックに対する盗聴と、そして
ディエゴが調べる際のセキュリティレベルを調べるという流れ
が有る。会話やメールの内容を知るのではなく、暗号化の
レベルの度合いを見るだけで良いとする辺り、上手く出来ている
ね。

■使用された曲

・Sanchiaの"Are You Ready"
・Jeff Biebuyckの"Gunt"
・Pump Cuban Music Projectの"Pump Audio 56320"
・Russell Howardの"Slow Grind"
・Solovoxの"All Points"
・Freddy Mondayの"Davy Jones (Instrumental)"
Edgard Jaudeの"Metal Man"
・Papa Noel & Papi Oviedoの"Kin Havane"
・Manuel Imanの"Pisando Madrid"
・Jeff Biebuyckの"Chopper"
・Latin Soul Syndicateの"Por Que Mujer? (Instrumental)"
Hermanos De Almaの"Que Usted Dijo"

マイケル・ウェスティン (Jeffrey Donovan) スパイ
フィオナ・グレナン (Gabrielle Anwar) 元・彼女"フィー"、武器商人
サム・アックス (Bruce Campbell) 元相棒
マデリン・ウェスティン (Sharon Gless) マイケル母

バリー (Paul Tei) マネーロンダリング
ネイト・ウェスティン (Seth Peterson) マイケルの弟
トム・ストリックラー (Ben Shenkman) 仲介人
ディエゴ・ガーザ (Otto Sanchez) 諜報員

エリック・ルナ (Jay Harrington) 次男、DV男、親権裁判
クイン・ルナ (Nicholas Lea) 長男、ギャング
エイプリル・ルナ (Josie Davis) 妻
ジョーイ (Nick Galarza) エイプリルの息子
--- (Darryl Baldwin) Thug
--- (Gina Busch) Club Girl
--- (Cristina Ainoa) Golf Club Secretary

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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