バーン・ノーティス 消されたスパイ
BURN NOTICE (シーズン3)

製作総指揮:マット・ニックス

http://tv.foxjapan.com/crime/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1
http://www.ntv.co.jp/burnnotice/




 

Jan. 21, 2010
第10話 正義と犠牲 A Dark Road

脚本/Matt Nix
監督/John T. Kretchmer
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フィーはアイルランドに帰国しようとしていた所、兄のショー
ンがフィーの元を尋ね、諜報員のトーマス・オニールがフィー

の命を狙っている事を知る。そのトーマスにフィーを売ろう
としていたのは他ならぬマイケルをCIAの諜報員に戻そうとして
いたトム・ストリックラーだと知る。過去は捨てろと言われる
がマイケルはフィーは過去ではないとしてトムを撃ち殺して
しまう。そんな折り、ディエゴは何者かが俺を狙っているとし
マイケルの事も狙っていることを連絡してくる。その直後ディ
エゴはホテルから落下して殺害される


フィーの傷を麻酔無しで縫うマイケル。
フィーは痛いのでもっと優しくしてと要求し、終わったらマイ
ケルをボコボコにするという。しかしフィーは鎮静剤によって
睡魔が訪れ、ボコボコにされないことをラッキーだと思いなさ
いとマイケルに告げる。

病院に行かずに治療するメリットは、警察に事情を聞かれない
こと。食事が良いこと、そして患者と介護人が親密になれる
事だった。

マイケルはサムの元にいくと、サムはフィーが国に帰ると聞い
て少し凹んでいた事を告げる。当分は帰らないだろうと。
ディエゴについてサムは調べていたが、現在諜報官がこぞって
その死を調べに来ているのだという。マイケル復帰の再検討は
正式に打ち切りだろうと。サムはトムの携帯を調べている事を
告げホテルでディエゴを突き落とした人物を調べないといけ
ないという。電話を調べた結果、
サウスビーチにあるホテル
に電話しているとし、マイアミに泊まっているとしたらここ
だろうとの事だった。しかし相手は完全に逝かれているので
気をつけろとマイケルに語る。

リンカーンホテルのフロント係から客の情報を引き出そうとし
ていたマイケルだが、意外にもフロントのジャネットは、
マイケルを見ると
ウェスティン宛に手紙が届いているという。
話を聞くと185cmでオシャレな方が尋ねて来たら渡せと言われ
たとのだという。そこには302号室と書かれていた。

スパイの世界では自己紹介の方法も様々だった。正規のルート
を通すもの、別人に成りすまして近づくもの、暗号で連絡して
くるもの。最初のアプローチで大体が分かるが、マイケルが
部屋に近づくと突然室内が爆発炎上する。

室内を予約していた人物はランドルフ・クイリング博士
いうサインだった事を知る。イギリスの原子物理学者だった。
1999年にホテルで焼き死んだ人物で、その人物も今回の犯人
が殺害したのかも知れない事を告げる。
そんな事を呟く中、フィーは敵がまたマイケルに近づくまで
私の仕事を手伝って欲しいという。保険詐欺の被害者だという。
国に帰る前に最後に一仕事するハズだったが、誰かのせいで
国に帰られないばかりか仕事も出来なくなったのだという。
ハランデールの廃車置き場で待ち合わせしているのでマイケル
に行ってくれと語る。

廃車場に居たのはカリアという女性だった。
カリアは友達がフィーの事を紹介してくれたのだという。
廃車場にある潰れた車は夫のもので、先月5台の玉突き事故で
亡くなったのだという。最初は事故だと思ったが、
記入済みの保険金が用意されていて、夫に事故を装ってむち
打ちの振りをさせる予定だったみたいだという。しかし後日
コルベットに乗った男が来て、
事故をマイアミ市の責任にして
賠償金を受け取り、その金を受け取ったら金を寄越せと言って
来ている
のだという。息子・ベンも脅されているのだという。
マイケルは助けることを約束。
マイケルはサムに
郡の役所課に行って医療保険の記録を
入手してくれないか
と頼む。

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マイケルがCIAに戻る為にはきな臭い過去を消す必要が有り、
数々の犯罪歴を持つフィーとの関係を絶つ必要があることを
言われる。トムがフィーを殺し屋に売った事を知って激怒した
マイケルはトムを射殺する中で、なんとかディエゴに望みを
繋げるがそんな彼も殺害される。彼を殺害した人物は誰なのか
探る中で、フィーの依頼人である保険金詐欺事件に関与して
いくことになる。

今回は何と言っても最後になって新たなキャラクターである
メイソン・ギルロイという人物が現れたこと。
CIAの仲介人であるディエゴを殺害するというくらいだから
CIAとはほど遠い所で活躍しているキャラクターにも思えるの
だけど、そんな彼に関与していくことが本当にスパイに戻る道
へと繋がっていくのか謎だ。
1999年のホテルでの博士の焼死事件と1998年の南米のサッカー
スタジアムで襲撃された事件の事をマイケルは思いだし、
どちらも6発の銃弾が使われたとする共通性を見出していたが
果たしてメイソンは良い人物なのか悪い人物なのか。

2013年7月現在モスクワで亡命する為に留まっているCIA元職員
のネタが世間を賑わせているので、なんとなくマイケルのして
いることが人ごとではない感じだ。

フィーの事件は、マイケルの手前国に帰る前に引き受けたと
していたけど実際にはどうなんだろうか。
フィーとしてはマイケルにこの手の仕事をさせることで、
スパイとしての正式な活動を阻止させたい思いもあるのだろう
けどね。
今回はフィーもマイケルに対して冒頭ではご立腹だったけど
久しぶりに二人が顔を近づけるシーンが有ったりねフィーが
マイケルたちをアシスタント扱いしてシタリ顔をするところが
笑えた。

フィーのエピソードでは前回から一連の事件解決のロジック
の一部として関与し始めたマデリンが辛い思いをするという
流れが有った。
役場の医療記録を盗むことはマイケルでも容易な事ではない
というところなのだろうか。
マデリンとしては友達が欲しかったところだろうし、同じ世代
で同じ地域に住んでいる住民と言う事で感情移入することに
なるけど、マイケルたちのしていることは結果として、思いっ
きり周り近所を巻き込んで身分を知らせてしまっている様な
印象も有るな。
マデリンが危険な目に遭わなければ良いんだけどね。

事件に関わらせることでマイケルのしていることをマデリンに
分からせていくというのも上手く出来ている。
マデリンはティナに犯罪を犯させてしまった翌朝には彼女の
顔が頭に浮かんで眠れないとしていたけど、今までマイケル
のキャラクターからそんな心の傷というものを感じさせなかった
けど実際には良い面ばかりじゃないんだろうね。

今回詐欺師グループのドン・コナーを演じていたのは
Jude Ciccolella。
24のシーズンで大統領首席補佐官のマイク・ノヴィック役
を演じていたのが記憶に新しいところ。プリズン・ブレイク
のファイナルシーズンではハワード・スクデリ役として
カンパニー工作員の一人を演じていたり、CSI;科学捜査班
では、シーズン11のジャスティン・ビーバー的エピソードで
ある1話と15話でハクスビー博士役として出演している。


■使用された曲


マイケル・ウェスティン (Jeffrey Donovan) スパイ
フィオナ・グレナン (Gabrielle Anwar) 元・彼女"フィー"、武器商人
サム・アックス (Bruce Campbell) 元相棒
マデリン・ウェスティン (Sharon Gless) マイケル母

バリー (Paul Tei) マネーロンダリング
ネイト・ウェスティン (Seth Peterson) マイケルの弟
トム・ストリックラー (Ben Shenkman) 仲介人
ディエゴ・ガーザ (Otto Sanchez) 諜報員

ライアン・ジョンソン (Clayne Crawford) 息子
コナー・ジョンソン (Jude Ciccolella) 父親
カリア (Natalia Baron) フィーの依頼人、保険金請求
ティナ (Tyne Daly) 役場の職員
--- (William Barnes) Cop
--- (Jaclyn Becker) Hotel Desk Clerk
--- (Justin McLendon) "Valet"の職員
トニー・ララ (Eric Weida)
メイソン・ギルロイ (Chris Vance) 声のみ

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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