バーン・ノーティス 消されたスパイ
BURN NOTICE (シーズン3)

製作総指揮:マット・ニックス

http://tv.foxjapan.com/crime/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1
http://www.ntv.co.jp/burnnotice/




Feb. 25, 2010
第15話 正義の復讐 Good Intentions

脚本/Rashad Raisani
監督/Dennie Gordon
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「仕切りたがるヤツは人気のない場所で待ち合わせる。」

マイケルはギルロイから
人気の無い場所に呼び出された為に
念のためにスナイパーの援護としてサムを配置させていた。
ギルロイもこっちの動きに気がついたかも知れないとし、
サムはそろそろ引き際ではないかとするが、
半端無い悪党で
獣を脱獄させようとしている
事を告げ、もしもそんなヤツを
逃したら大変な事になるという。サムはせめてこの場所で
交渉しろとするが、ギルロイがやってくると、彼はマイケルを
車に乗せていく。サムは絶対に車に乗るなと告げるが・・・

ギルロイは計画が最終段階にある事を告げ、これから右翼の
ナイツofレジスタンス、KKKの流れを汲むゲリラの元に行く
という。白人至上主義者たちで、彼から武器を買ってきて
もらうという。何の武器を買うのかと問うと
50口径のブローニ
ング機関銃
だという。デュークに話は通してあるので金を
持って武器を引き取ってくるだけだという。

マイケルは身体チェックをされる中、中に入る。
武器を売ってくれとするが、デュークたちは俺は武器商人では
ないとし、銃など売っていないという。金は寄付したいので
あればいつでも受け取るとして金だけ奪おうとした為に、
マイケルは二人の相手を一同に引き受け、倒すとギルロイ
の車に逃げ帰る。ギルロイは既に銃は手に入れたとして
マイケルにそれを見せると、マイケルをおとりに使ってギルロ
イが盗み出していたのを知る。今度おとりに使うときには予め
言えと語ると、デューク如きに手こずるヤツならば組めない
という。武器を何に使うのか?と問うと、最終リハーサルが済ん
だら教えるという。相棒には全て教えるものだろうと告げる。

マイケルは帰宅するとサムが皿洗いしていた。
マイケルの事が心配で思わず皿洗いしていたというサム。
今日は銃を盗んだだけだったとし、サムに対して以前情報
を流していたFBI捜査官のハリスレーンを呼んでギルロイの
やろうとしている事を阻止させてくれないかと告げる。
フィーもマイケルの家にやってくると、心配していた事を告げ
今度電話を無視したらぶっ殺すという。
フィーはコールマンから仕事の話を受けているのだとし、
彼は小物の盗品売りだが金払いの良いヤツだという。マイケル
に手助けして欲しいとするが、マイケルはこれからFBIに逢う
のでサムに手伝ってもらってくれと告げる。

フィーとサムは二人でコールマンに逢う。
フイーはサムの事を
パシリさせているデブだと告げる。
どんな仕事をするのかとコールマンに尋ねると、引き受ける
というまでは詳しくは話せないという。1万ドル払う事を告げ
られると、フィーは2万ドルにしてくれたら引き受けると交渉
する。6時にこの住所に来てくれとフィーにメモを渡す。

レインとハリスに逢うマイケルは事情を話すが、まるでマイケル
の話を信用しようとしなかった。CIAに電話してくれと告げ
ギルロイは50口径の機関銃を持っている事を語る。しかし
ギセネタだと言ってCIAも取り合うはずがないと笑われる。

一方フィーがコールマンによって連れて行かれたのはガブリエ
ルという人物だった。コールマンはフィーに対して、
俺たちは
4年前のスペイン・マドリードの誘拐事件に関与しているという
設定になって居る
ことを告げる。
ガブリエルに逢うと、早速テストをされる。
とりあえずフィーのパスポートを見せろと言われ、もしも
マドリードの誘拐事件に関与しているのであれば、2006年の
パスポートに
マドリードのバラハス空港の入国記録がある
ハズだという。パスポートは自宅の下着の入ったタンスの中に
入って居ると告げると、サムは無線でその会話を聞いていた
為に、マイケルに連絡を入れて偽装パスポートを作って置いて
くれと語る。

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いよいよギルロイのやろうとしている事が発覚し、重警備で
護送される囚人の逃走を幇助しようとしている事が分かる。
マイケルに対して最終的に試験だとして、武器を盗ませ、
そしてギルロイは当日の作戦の決行日に、橋を通りかかるもの
たちを全て立ち入らせるなと指示する。
一方でフィーは仲介者から紹介されたガブリエルからの
依頼で誘拐事件を行っていくが・・・

ちょっと二つの事件を同時並行に描くのは無理が有りすぎ。
まぁ確かに一つの事件だけだと間が持たないとか、キャラクター
をもてあましてしまうという事情が有るのかも知れないけど
これだとマイケルがワープしているようにしか見えない
所も有った。

シーズン3もいよいよ佳境。
元々は復帰するために動いていたのに、それも気がつくと
マイアミに迫る恐怖を取り去るためのエピソードとして
方向転換されてしまった。ただこの事件を解決すれば
それなりにCIAも評価してマイケルを戻してくれるんじゃないか
って気もするけどね。

レバレッジ2」の13話とはシナリオは違うけど、何処か
各々のエピソード構成は似ている所がある。
パーカーとフィオナ、どちらとも過去に弟と妹・クレアを
失っていること。アドリブの形でフィオナが要求されたもの
を影でマイケルとサムが準備して、それら全てが時間の問題
として切迫感を与える演出となっていること。
ドラマの質的にレバレッジの方が圧倒的に緊迫感はなく
コメディ色が強いのだけどね。

なんといってもそろそろギルロイとの関係が飽きて来ていたので
彼が亡くなったのは意外と脆かったなという感じだけど、
ある意味では称賛すべき事態だったのかも。

マイケルの事を指名してきたというサイモンとは一体誰なのか。
因みにサイモンを演じているのはGarret Dillahuntだそうだ。
Garret Dillahuntと言えば、ターミネーターのドラマ版で、
未来から来た殺し屋ロボット・ジョン・ヘンリーを演じている方だ。

今回は随分とサムが大活躍だった。
マデリンに口紅の発信器を作っている際に、色々と詮索された際に
スパイ用語だとしてORNだと語っていたけど、一体何の事だった
んだろうね。

久しぶりにFBI捜査官のハリス&レーンが出て来たけど使えない所は
相変わらずだったね。

ゲスト

アルゼンチンの医師で、誘拐班を演じたガブリエルを演じたのは
24シリーズで、ジャックと共にCTUでテロリストと戦った
トニー・アルメイダ役のCarlos Bernardが演じていた。
今回のドラマの中でも、冒頭では悪者としての汚い一面ばかりが
描かれていたけど、次第に彼に精通していく内に、彼はアルゼンチン
で起きている実情を語り、アメリカ系企業のアベックス社が、地元
の土壌汚染をして次々と地元民を病気にしている現状を説いて
いた。ただ正直、医者が娘を死なれた後に復讐のためにコロンビア
のゲリラの訓練を受けたというのは、インチキ臭い設定になって
しまった。ただフィーとしては同じく身内に死なれた怒りというものは
理解出来る為に、上手い事彼に共感するシーンへと繋げた。


■使用された曲

マイケル・ウェスティン (Jeffrey Donovan) スパイ
フィオナ・グレナン (Gabrielle Anwar) 元・彼女"フィー"、武器商人
サム・アックス (Bruce Campbell) 元相棒
マデリン・ウェスティン (Sharon Gless) マイケル母

バリー (Paul Tei) マネーロンダリング
ネイト・ウェスティン (Seth Peterson) マイケルの弟
メイソン・ギルロイ (Chris Vance) フリーランスのサイコ野郎

コールマン (Jonathan LaPaglia) 盗品売買、フィーに仕事を持ちかける
デューク (Vic Stagliano) 白人至上主義者
ガブリエル (Carlos Bernard) アルゼンチンの医師、誘拐班
--- (John Bixler) Maitre d'
--- (Alex Castro) Gabriel's Thug
--- (Jimena Hoyos) Waitress
ハリス (Marc Macaulay) FBI捜査官
レーン (Brandon Morris) FBI捜査官
--- (Sean Patrick Kennedy) Restaurant Patron

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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