バーン・ノーティス 消されたスパイ
Burn Notice (シーズン4)

製作総指揮:マット・ニックス

http://tv.foxjapan.com/crime/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/1
http://www.ntv.co.jp/burnnotice/





1 Oct. 2011
第7話 過去の栄光 Past & Future Tense

脚本/Jason Tracey
監督/Jeremiah S. Chechik
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スパイは仲間の態度を分析するのは、カウンセラーよりも得意
だ。マイケルとフィーはジェシーからビーチに誘われたことを
受け、明らかに不自然な行動だという。するとジェシーはそこの
ビーチで寝ているのは元上司・マーヴの奥さんだという。
マイケルはエデンロックホテルの真ん前に居るのは偶然じゃない
だろうと問うと、そのホテルで国際情報会議が行われるのだと
いう。スパイと各国の外交官が集まる場だった。マイケルは
まさか元上司と仲直りでもするつもりなのかと問うと、マーヴ
とは8年間ずっと仕事をしてきたのだとし、ケンドラの情報だけ
では銀行の情報は掴めないと語る。先日ジェシーはケンドラと
取引して、自分の雇い主が、先月の4日に銀行の貸金庫を盗むの
に雇った人物であることを話していたが、その銀行が何処なの
か分からなかったのである。そこで政府にコネのあるマーヴに
頼んで、何処の銀行が狙われたのか。そして何が狙われたのか
を調べたいのだという。

マイケルはジェシーの変わりにマーヴに接近し、事情を話して
先月の4日に襲われそうになった銀行を財務省預金保険公社
聞いて欲しいと頼む。ジェシーが無罪であることは分かるが、
首になったスパイの頼みは聞けないと断られてしまう。

マイケルたちは目の前に外交官のフリをしたスパイたちが
多数いることが分かる。マイケルはあのメンバーはロシアの
諜報員・スペツナズと呼ばれる組織だと語る。フィーは一人
だけ拉致って吐かせたらどうかという。

下っ端の諜報員のアレクシを見つけ、上手いことエレベーター
の中でフィーとジェシーが銃を向け、殴って気絶させた後に
荷物の中に入れてアレクシを連れ出す。
サムはロシア人をつるし上げると聞いて喜んでやってくる。
マイケルは俺が脅してフィーが吐かせるのでサムは調整役を
して欲しいと頼む。

尋問はとことん敵を怖がらせようとするものだった。
アレクシに対してターゲットは誰かと問うサム。サムはマイケル
・ウェスティンの名前を出す。かつて93年にキエフアレクシ
の兄たちの居るスペツナズのチームがミサイルの弾頭を売ろう
としていたが誰も戻らない事件が有り、それがマイケルが行った
とされていた事件だった。しかしアレクシは都市伝説だろうと
してマイケルは実在しないとするが、マイケルは目の前に現れる。
あの事件は俺が一人でチームを全滅させたのだとする中、
更に尋問役のフィーがやってきて、話さないと今マイアミに
来ているチーム全員を全滅させると語る。狙いは冷戦時代に
ポール・アンダーソンと呼ばれていた人物にクレムリンでポール
にネタを売っていた人物で、ポールを見つけてその裏切りもの
が誰なのかを吐かせる為に来たのだという。ヴィタリ隊長
尋問のプロだという。バナナフィッシュバーでポールが働いている
のでそこで拉致ろうとしている事を知る。

サムとマイケルは先回りしてポールを助けにいくことにし、
フィーにはジェシーが妙な行動を取らないように監視していて
欲しいと頼む。

サムとマイケルはバーにいくとバーテンダーに対してポール
はどの人物なのか尋ねる。すると置くのカウンターにいる
バーテンダーだという。そのバーテンに声を掛けるとクリスと
いう人物であり、先ほど声を掛けたバーテンダーこそポール
だった事を知る。そしてサムの腹に銃を突きつけ、ポールと呼ばれた
のは20年ぶりだと語る。一体何をしに来たのかと問われると、
マイケルたちはロシアの工作員たちが貴方を誘拐しようとして
マイアミに来ているのだという。
ポールは1986年に旧ソ連に潜入し、人工衛星を壊すキラー衛星の
機密を盗んだ伝説のスパイだったことを知る。しかし議員を
しているビル・カウリーが作戦に失敗したせいで足を洗うハメに
なった事を語る。下院情報委員会の演説のため週末に来ている
事を知る。
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    マイケルたちはケンダルが残した言葉から、襲われた銀行が
何処に該当するのか調べる為にジェシーの元上司・マーヴ
からの協力を仰ごうとする中で、国際情報会議に紛れ込んで
いた男性がロシアの諜報員"スペツナズ"だと知る。
果たして彼らは誰をターゲットにしていたのか。

シーズンを通した流れとして、シーズン4のメインとなる
ジェシーとマイケルの関係が少しずつ露わにされていくもの。
時々フィーは煮詰まってくると感情的になってマイケル
をひっぱたいたりパンチして傷つけるというシーンが有るけど、
まさに今回の彼女の行動の中には、国を守る大義と個人のエゴとの間で
揺れ動くそれぞれのキャラクターの心情が面白く描かれている。

今回はロシアの諜報員と、冷戦時代に活躍したアメリカ人
スパイのポールが登場する。80年代に起きたスパイ工作の流れ
が今でも恨みの対象として根深く存在しているという
ところは、ある意味マイケルとジェシーの現状を比較して
見ると実に恐ろしいところに行き着いてしまう気がして
ちょっと先行き不安な感じがする。

皮肉な事に当時衛星を破壊する装置の機密を盗んだ男が
衛星という現在に於けるハイテクスパイ道具に悩まされて
いくというところがなんとも言えなかったね。

ポールが伝説化しているようにマイケルの名前も相当な
ネームバリューがあるようで、名前を出すだけで知る人にとっては恐怖の
対象として描かれていた。スーツ / Suit」の11話の中でも、
ハービーが名前を元に存在感を表すシーンを思い出すな。
しかしロシアの諜報員たちは弱すぎてちょっと拍子抜けの
感じがするし、ポールやカウリーと言った当時の工作員
たちにちょっぴり花を持たせすぎているのかなという感じも
する。

マデリンを話の流れに絡ませるのもちょっと強引だったけど、
マイケルたちが具体的にどんな事をしているのかということ
を彼女に身をもって知らせるという辺り、今まで感じたこと
のない息子の任務中の一場面を見せられたという感じじゃない
のかな。

ポールを演じたのはなんとBurt Reynoldsだった。
最近では「Hart of Dixie」でペットのワニの名前にされて
しまっているけどキャリアの長い俳優さんだね。


・Mr. Deceit



マイケル・ウェスティン (Jeffrey Donovan) スパイ
フィオナ・グレナン (Gabrielle Anwar) 元・彼女"フィー"、武器商人
サム・アックス (Bruce Campbell) 元相棒
マデリン・ウェスティン (Sharon Gless) マイケル母

バリー (Paul Tei) マネーロンダリング
ネイト・ウェスティン (Seth Peterson) マイケルの弟
ヴォーン・アンダーソン (Robert Wisdom) 政府・裏組織
ジェシー・ポーター (Coby Bell) スパイ防止

マーヴ (Richard Kind) ジェシーの元上司
ヴィタリ隊長 (V.J. Foster) ロシア諜報員"スペツナズ"、尋問プロ
アレクシ (Steven Klein) ロシア諜報員"スペツナズ"
ビル・カウリー (John Doman) 下院議員、"陽気なビル"
ポール・アンダーソン (Burt Reynolds) 冷戦時代のスパイ
レジーナ (Antares Davis) 議員秘書
--- (Greg Sproles) Serge
クリス (Terrance Murphy) Bartender
--- (Karla Dieseldorff) Kissing Girlfriend
--- (Aaron Goldenberg) Confused Bellhop
--- (David W. LeBlanc) News Reporter
--- (Roy Lynam) Punk Boss (scenes deleted)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)


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