キャメロット〜禁断の王城〜
Camelot

制作総指揮 ・・・ グレアム・キング
脚本 ・・・ マイケル・ハースト


http://www.bs11.jp/drama/2052/





第1話 王の凱旋 Homecoming

脚本/Michael Hirst、Chris Chibnall 監督/Ciaran Donnelly
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ウーサー王の元に名前を名乗らない客人が来ているとして報告
が入る。ローブに身を包んだ女性・モーガンは、ウーサー王の
実の娘で、前妻との間の子だった。父に対してまだあの女と居るのか?
と問うと、ウーサーはモーガンの事を殴り飛ばし、あの人は
母親で有りイグレーヌ王妃だと語る。モーガンは父に対してここは私の家
だとし、私は父を許すという。母の死後にこの女性を城に迎えた
こと。そして私を追い払ったこと。教育のために尼僧院に15年
もの間入れられ多くを学んだという。貴方は何故一人娘を歓迎
しないのか?と問うと、ウーサーは長く離れすぎた事を告げ、
情は無くなり、私には娘など居ないと語る。もうここには来るな
として追い出す。王妃のイグレーヌはその様子を複雑な様子で
眺めていた。

その日の夜、
モーガンは魔術を使い小娘に変身すると、城での
パーティーの潜入し、その宴の際に
食事の中に毒を入れる
それを食したウーサー王は血を流して倒れてしまう。
すぐに魔術師のマーリンが呼び出されて、どんな手を使っても
良いので回復に努めるよう言われるが、毒の力が強すぎて
手遅れで有る事を語る。
マーリンは亡くなる前に王に署名を
求める
。ブリテンとあの子の為にも必要なものだと告げると
王はそれに署名した後息を引き取るのだった。マーリンは王の
御世は終わりだとつげ、指輪を外す。

それを確認したモーガンは変身を解いて元の姿に戻る。

一方アーサーは水辺で女性と裸でじゃれ合っていた。
アーサーの兄・ケイがやってくると、弟に対して俺の彼女に何
をしているのかとして喧嘩になる。別れたと思っていたのだと
するアーサーは遊び人だった。ケイは自分の気持ちを押し殺すと
父親・エクターが呼んでいる事を告げる。客人が来ている様だ
と。

アーサーとケイは両親の元に駆け寄る。
するとそこにはマーリンが居た。マーリンは突然招かざる客に
よって
ブリテンの王・ウーサーが殺害された事を語り、王には
世継ぎの息子が居ない事を告げる。アーサーはそれが俺と何の
関係が有るのか?と問うと、
貴方はウーサーの息子なのだと語る。
アーサーは両親はここに居るとするが、両親に確認を取ると、
マーリンの話は本当の事なのだという。生まれたばかりのアーサー
の事をマーリンが連れてきたのだとし、我々が育てていたのだ
という。マーリンは貴方が新国王だと告げ、明日にはここを
出発すると語る。

その頃ブリテンでは王の逝去によって国が抱えていた兵士たち
は立ち去って居た。モーガンは私たちでもっと強い兵を集め
なければならない事を告げるが、突然城には私がこの城の王
だとして兵士を引きつけてやってくる男が居た。旗を降ろして
武器を押収しろという男に対して、私が唯一の継承者のモーガン
だと告げる。男はウーサー王最大の敵・ロット王だった。今も
私の兵士がウーサーに忠実な兵士達を殺している事を告げると、
モーガンは同盟を結ぼうとロットに呼びかける。
ロットは突拍子もない申し出だとして君を殺して城を手に入れても
良いのだと語るが、モーガンは殺すことは簡単でも、私と組めば
強力な王国が出来るハズだと語る。国王と王妃という形で
この国を治めようと言うと、ロットは既にイグレーヌ王妃が
居るのではないかと告げる。モーガンはすぐに王妃は追放する事
を語る。

その晩、アーサーはマーリンにお前は一体何者なのかと問う。
マーリンは自分はウーサー王を良く知るものだとし、逝去の際
にも立ち会い、
王の遺書を持って来たという。それはアーサー
の出生証明書
で、
王様の指輪も持参していた。君が生まれた後
私がここに貴方を預けたのだとし、エクターの元で多くの事を
学ばせる必要が有ったのだという。エクターに育て方を指導し、
保護してくれていたのだという。何故俺が必要なのか?という
問いかけにいずれそれが分かるだろうと語る。

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ブリテンでは王様が居る事で辛うじて国が混乱せず平静を
保っている状況だったが、15年ぶりに城に戻ったモーガンは
父であり君主であるウーサーが継母のイグレーヌ妃と国を統治
し、自分の事を忘れたモノとして扱う姿に怒りを感じて、
君主を毒殺する。イグレーヌ妃は元々敵対しているコーンウォ
ール公の妻で有り、ウーサーが奪い取ったものだった。
モーガンはウーサーと敵対しているロット王と共に国を統治
して行こうとするが、マーリンはこうなる事を予期して、
ウーサーがイグレーヌ妃との間に生まれた子を里子として
育てており、王の署名を持ってアーサーを継承者にすべく
画策していく。

イギリスBBC版の「魔術師マーリンに比べると随分ゴツい人物が
マーリン役を演じている感じ。アーサー王はイケメンだし、
如何にも主人公って感じだけど、円卓の騎士の一人である
レオンテスもまたイケメンである。

取りあえず人物紹介と場面設定を描いたような第一話だった。
この手のスケールのドラマになると、やはり人数も金も
かかりそう。今回は戦闘シーンが有ったわけではない
ので良いけど、もう少し人数を増やして欲しいね。

円卓の騎士のドラマ化は色んな所で見られる。
ネタ的にストレート過ぎるものが有って、あんまり特徴が
無いと言えば無いかも知れない。
唯一気になる事と言えば、アーサーやマーリンには未来の
ビジョンらしきものが見えるという事なのかなと。

ソープオペラっぽいドロドロ感も何とも言えない。
娘が父を殺している訳だし、父の敵と結婚したり、夫を殺した
相手と関係を結んでいったりと、この手の王族ものはそういう
所がまた興味深いのかな。

ロケーション的に見応えがあり、どこからどこまでがCGなのか
よく分からなかったけど、中世の城や騎士、甲冑などに興味が
ある人にはたまらないものがあるんだろうね。

幻のキャメロット城を舞台に、過去に残して行ったローマ人たちが
石碑に"偉大なるクイントゥスがウァレンティヌイ2世の在位6周年
に砦を建てた"と彫られていた跡が見られたけど、夜の城内って
幽霊が出そうで怖い雰囲気が有るな。

因みにマーリン役のJoseph Fiennesは、フラッシュフォワード
で主人公でFBIのマーク捜査官役を演じている。ちょっぴりチャラ
そうなアーサー王役のJamie Campbell Bowerは、プリズナー No.6
で村の中心人物の息子役を演じていた。

アーサー王 (Jamie Campbell Bower) イグレーヌとウーサー王の子
モーガン・ペンドラゴン (Eva Green) ウーサー王と前妻との娘
マーリン (Joseph Fiennes) 魔術師
グイネヴィア (Tamsin Egerton) アーサーの夢の中の金髮美女
ケイ (Peter Mooney) アーサーの義理の兄、円卓の騎士の一人
イグレーヌ (Claire Forlani) 女王、ウーサーと再婚
レオンテス (Philip Winchester) 円卓の騎士の一人
ガウェイン (Clive Standen) 円卓の騎士の一人

--- (Lucy Cohu) Arthur's Foster Mother
ウーサー王 (Sebastian Koch) ブリテンの王様
エクター (Sean Pertwee) アーサーの育ての親
ロット王 (James Purefoy) ウーサーの最大の敵、オークニー王
--- (Caoimhe O'Malley) Scullery Girl
ブラシヤス (Diarmaid Murtagh) 円卓の騎士の一人
ウルフィウス (Jamie Downey) 円卓の騎士の一人
ペリノア (Adam G. Goodwin) 円卓の騎士の一人
ウリエンス (Joe Doyle)
アナ (Mieke Dockley) ケイの彼女
カトレイン (Ian Bartholomew)
--- (George McMahon) Messenger
アルデッド (John Benfield)
--- (Hope Brown) Old Duke of Cornwall
--- (David Coakley) Lot's Outrider
ネンテス (Brian McGuinness)
--- (Colin Maher) Duke of Cornwall
--- (Fergus Kealy) Scotland

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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