キャメロット〜禁断の王城〜
Camelot

制作総指揮 ・・・ グレアム・キング
脚本 ・・・ マイケル・ハースト

http://www.bs11.jp/drama/2052/





May 6, 2011
第6話 三つの旅 Three Journeys

脚本/Chris Chibnall 監督/Stefan Schwartz
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昔、レオデグランスは娘のグウィネビアにある物語を語って
いた。
ゼウスの娘・アルテミスに誕生日に何が欲しいのか?と
尋ね、娘は6つのお願いをした
のだという。一つ目は恋愛・結婚
に悩まされない人生を送ること。二つ目は・・・
そんな夢から目覚めるグウィネビアの元に使いの者が来ている
として呼びに来る。

一方アーサー王の命令でケイガウェインたちは、
領地に王家
の紋章の入った旗を立てて回る
。保護の対象だという事を示す
為のものだというケイに対して、ガウェインたちは文句をいう。
そんな中マーリンがやってくると、今からアーサー王たちの
故郷でありエクターの家に
蔵書を取りに行こうと告げに来る。
書物は皆の宝であり、現在キャメロットに武器庫はあるが、
書物がない事を告げる。マーリン一人で取りに行けばいいと
するが、彼は書物は大事な宝であり、みんなで取りに行くのだ
として、ケイ、レオンテス、ガウェインに同行を求める。

アーサー王はキャメロットの城の修復を指示する中で、突然
グウィネビアの従者のものが彼女が一人で出かけたことを告げ
に来る。使者にグウィネビアが何処に行ったのか尋ねると、
父君のレオデグランスが危篤との通達をした事を告げる。女性
一人で行かせるのは危険だとし、兵を出して欲しいとすると、
アーサーは自分一人でいくとの事だった。

一方
ペンドラゴン城では、モーガンが裁きの番人のような事を
してくれるという噂を聞きつけ、力を借りたいという市民たち
が多数来て居るという。
モーガンは一人一人順番に話を聞いていく。
あるものは、息子の親権を巡る悩みだった。7年前に女と共に
出て行った元夫が突然戻って来て親権を取ろうとしていると
訴えるものだった。モーガンはそんな二人の前に立つと、その
子は私が買うというと、父親は突然交渉し始める。その姿を
見て息子の親権は母だと告げ、子供を売ろうとするなど以ての外
だと語る。息子に対して、母親を大事にしろとモーガンは語る。

マーリンたちは道中、強盗によって焼き討ちされた村を見つける。
傷ついた男が倒れているのを見て、ガウェインたちはマーリンの
力で治してやるべきだとするが、そんな力はないと否定し、
人には寿命が有るのだと語る。

アーサーはついにグウィネビアに追いつく。
村に有る市場で買い物をしていたグウィネビアに一人で行くのは
危険だと語る。しかし現在父は叔母と共に住んでいるのだとし
行かねばならない事を語る。市場の女性から森は襲撃事件が
多発しているので迂回した方が良いと言われる。王様が変わった
と聞いて生活路も安全が確保されると思っていたが、まるで
変わったモノが無いとして、アーサー王を非難する女性の姿を
見る。グウィネビアに対して僕が王だという事を知らないのは
当然だとし、森ではなく海岸沿いを行こうと告げる。自分には
レオンテスに助けられた恩があるのだとすると、本当に目的は
されだけかとし、グウィネビアは素直に甘えることにする。

モーガンの元には次々と市民が相談に訪れる中で、一際異様な
雰囲気を持つベールを被った女性が助けを求める。
すると突然モーガンに対して、女性は
シビルは悪魔だと告げる。
モーガンはベールを外すよう指示すると、女性の顔は火傷で
ただれていた。自分は尼僧院に居たもので、
尼僧院を燃やした
のはシビルであり、自分の娘を焼き殺した
のだという。自分は
報復を求めるとしてシビルの処罰をモーガンに求める。

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ブリテン国を統治する為に、人々の不安をなんとか取り除こう
と奔走するアーサーだが、一方で問題を解決すれば別の一方
で問題が発生するというやっかいな状況だった。しかし少し
ずつ国をよくする為にもアーサーは的確に指示を与えていく。

珍しく三つのエピソードが分散して描かれた。

アーサーとグィネビアのエピソードでは、適度なロマンス
を描きつつ、なかなか人々の生活にまでアーサー王の力が
及ばぬ状況が描かれると共に、グィネビアの故郷へと趣き、
そして死別する父親を看取るというエピソード。
星空を眺める二人がムードある状況の中でも間違いを起こさな
かったところは良かったのかも。
行きと帰りにグィネビアが水浴びをするというサービスシーン
あり。
グィネビアが語る6つの望みのエピソードがやけに中途半端に
なっている辺りが残念な事と、父親が死ぬ直前に娘の事を
アリスか?とつぶやいて亡くなるところがかなり微妙って
感じにも思えた。

マーリンのエピソードは、三人の円卓の騎士たちを引き連れて
エクターの住んでいた故郷にいく。
立派な書物が随分と存在していたんだなという感じで、
ケイとアーサーの幼いときの映像がとても色鮮やかで暖かさ
の有るシーンだったのが印象的。
マーリン自身の能力にも触れて、何故力を使わないのかを
説いたり、ガウェインとの絡みでは信仰の違いを互いに尊重
し合うべきだとして歩み寄る姿が有った。
グィネビアのエピソードと同様に親子の思い出的な一コマが
良かったのかな。

モーガンのエピソードは相変わらず裁判ごっこを楽しんでいる
感じで、力の誇示を見せているという感じはあんまりして
来ないかな。ただアーサーも以前に市民の前で裁判のような
事をしたけれど、話し合う機会を持つという概念そのものが
当時としては斬新だったのかな。遠山の金さんとか日本の
歴史物でも裁きもののドラマがあるけど、ネタによっては楽しい
のかなという感じ。
そんな中で、今回シビルに対する過去の事実が描かれ、モーガン
としてはどんな決断を見るのかがポイントとなった。
下手に味方をして減刑すれば、市民たちから不審に思われるで
有ろう状況の中で、やけどを思わせてビジュアル的に苦しそうな
シーンを市民に見せたところは良かったのかも知れない。
殺すだけが罰する方法ではないというところが伝われば良いけ
どね。

アーサー王 (Jamie Campbell Bower) イグレーヌとウーサー王の子
モーガン・ペンドラゴン (Eva Green) ウーサー王と前妻との娘
マーリン (Joseph Fiennes) 魔術師
グィネヴィア (Tamsin Egerton) アーサーの夢の中の金髮美女
ケイ (Peter Mooney) アーサーの義理の兄、円卓の騎士の一人
イグレーヌ (Claire Forlani) 女王、ウーサーと再婚
レオンテス (Philip Winchester) 円卓の騎士の一人
ガウェイン (Clive Standen) 円卓の騎士の一人

ロット王 (James Purefoy) ウーサーの最大の敵、オークニー王
ウーサー王 (Sebastian Koch) ブリテンの王様
ブラシヤス (Diarmaid Murtagh) 円卓の騎士の一人
ウルフィウス (Jamie Downey) 円卓の騎士の一人
ペリノア (Adam G. Goodwin) 円卓の騎士の一人

ビビアン (Chipo Chung) ウーサー王に仕えていた奴隷
ブリジット (Lara Jean Chorostecki) 侍女
シビル (Sinead Cusack) 尼僧
エクター (Sean Pertwee) アーサーの父
レオデグランス (Daragh O'Malley) グウィネビアの父
若い頃のグィネビア (Lily Walsh) 父から物語を聞く
--- (George McMahon) Messenger
ワリン (Sam O'Mahony) 子供を売る父
--- (Lorcan Melia) Mary's Son
マリー (Melanie Clark Pullen) 子供の母
ヘールウィン (Nick Devlin)
ベラ (Janine Wood)
アーウェン (Anna Skellern) 娘を殺された尼僧
サラ (Rachel Joyce) グィネビアの叔母
若い頃のアーサー (Shay Macleod)
若い頃のケイ (Oscar Quinn)

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