CHUCK / チャック (シーズン2) http://www.superdramatv.com/line/chuck/ http://wwws.warnerbros.co.jp/chuck-dvd/

第2話 チャックVS誘惑 Chuck VS the Seduction

脚本／Matthew Miller 監督／Allan Kroeker
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サイファを取り返したかと思いきや、CIAが手にしたのはニセモ
ノ。スーパーコンピューターシステム全体が破壊され、グラハ
ムも爆発に紛れて死亡してしまう。
チャックはまたしても唯一のインターセクトという事になる。

チャックはケイシーに一体どうなっているのかと原因を問い、
本来ならば自由になっているハズなのではないかという。
取り返したサイファがニセモノで有り、爆発する仕組みになって
いたとし、グラハム長官も亡くなった事を聞かされる。

一方バイ・モアではレスターが副店長になったことで、店には
新体制でサービスとの横断幕が掲げられる。
レスターは仲間達の間でも立場上上司になったことで、ジェフ
にはトイレで休憩を取るなと告げ、モーガンにも店のDVDを勝手
に持ち出すことを禁止する。
チャックはまさかこんな人生になるなんてとモーガンに嘆くが、
いつかまた人生の好転すると慰める。モーガンは店にやって
きたサラを指さし、チャックにはサラという魅力的な彼女が
居るのだから良いだろうと告げる。
サラはチャックの前で魅惑的な姿で現れると突然キスをする。
チャックはどういう意味のキスなのか?と尋ねると、緊急事態
だという。チャックはそんなの無視してメキシコで休暇を楽し
もうと誘うが、任務中の身でチャックと恋人関係にはなれない
と否定する。ブライスとはそういう関係に有ったじゃないかと
チャックは突っ込みを入れるが、彼とチャックとはまた立場が
違うとして、チャックはスパイではなく、あくまでインターセ
クトとして守るべき対象物である事を告げる。

サラは店の冷蔵庫に連れて行く。
すると中はCIAの秘密基地と化していた。
今までバイモアがCIA本部との連絡を取る場所だったが、今後
は一新された事を聞かされる。設備は最新式のものだった。

ダイアンからはコルトの罠で再びチャックの存在が唯一の
情報源である事を告げ、人工脳であるサイファが現在元KGBの
諜報員・サーシャ・バナチェックの手に渡ったという情報を
入手した事を告げる。彼女はそれを高値で関係機関に売るつもり
だとし、接触して取り返すのが今回の任務だという。しかし
彼女は7年間CIAから投獄を受けて拷問されていたが一切情報
を口にしない程、口の硬い諜報員であるという。過去に彼女に
もっとも近づけたのは、CIAの伝説のスパイ、ロン・モンゴメリ
ーで有る為、彼を捜して、なんとかサーシャに接触するよう
言われる。現在ロンが何処に居るのか所在は掴めていないとの
事だった。
チャックはこの件に僕も必要無いとして作戦には同行しないと
告げるが、ケイシーはサイファを取り戻せば自由になれるとして
チャックを説得。ロンに対する資料を見せられると、彼は
パームスプリングスで女性友達に囲まれて生活している光景が
頭に思い浮かぶ。ケイシーは過去にロンとは因縁の関係に有り
ロンが指導教官をしていた際に、ケイシーに落第点を与えた
事を根に持っていた。

ロンの邸宅に行くと、入り口のドアが開いていた。
先を越されたのかと緊迫感が走る中、室内に男性・ロンが
倒れて居るのを目にする。しかし彼はマティーニを飲み過ぎて
酔いつぶれており、スチュワーデスの彼女と一晩を過ごして
いた事を知る。

チャックは姉・エリーとデボンと朝食を取る。
エリーは最近デボンとろくに婚約して以降デートしていない事
を指摘する。エリーはデボンに対してチャックとサラの関係を
見習って欲しいと告げ、チャックのサラを見る目は今でも輝いて
いるのだという。

ケイシーたちは本部のダイアンにロンの現状を報告する。
二日酔いで使い物にならない伝説のスパイだとするが、そこに
ロンが現れる。既に二日酔いは収まっていて、サーシャに接近
する唯一の方法は誘惑するだけだという。しかもスパイだと
思われない人物を接近させる必要が有るとして、チャックが
彼女をナンパする役目を担うことになる。
ケイシーはチャックに今回はロマンス系の任務だと告げ、サー
シャとデートする様告げる。彼女に近づきデータが蘇るかどう
かを確かめて欲しいとの事だった。

一方デボンはチャックの職場にやってくる。
デボンは今晩エリーとムーディなディナーを取りたいが為に
チャックに帰宅するのを遅くして欲しいと頼みに来たのである。
しかしチャックは既に居なく、モーガンが相談に乗ることになる。
モーガンはデボンがどのような演出をしようとしているのか
知ると、エリーの好みは違うとして否定する。デボンはエリー
と恋して3年程度だろうが、俺は19年も彼女を見続けているのだ
とし、中学2年生の時に彼女が好きだった音楽さえ知っていると
告げる。
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相変わらずスパイ活動に関しては、素人同然のチャックが関与
するために安っぽい感じのドラマになっている感じは否めない
が、サラとの関係に於いては微妙な立場で揺れる二人の関係が
面白く描かれている。ただ少しずつじれったさを通り越して
シツコさを伴っていて、やや消化不良な感じ。
正直、チャックの情報なんて必要無いんじゃないかという感じが
するし、今回サーシャに近づくエピソードも、遠くから見つめる
だけで良かったのではないかという気がする。

冒頭からサラファンには嬉しい、魅惑的なサラの姿。
しかも今回対抗馬として登場する敵のスパイ役は、「THE O.C」
などでジュリー役を演じたMelinda Clarkeが担当している
事も有り、妙な艶っぽさが出ている話だった。

会社周りの話では、チャックが副店長を辞退した為に、
レスターが現場を取り仕切ることになる。威勢は良かったけど
そう簡単に仕切れるわけはなく、ビッグ・マイクからもみんなに
舐められている事を指摘され、動物の弱肉強食の世界を見習え
とばかりにガゼルの例が引き合いに出された。

しかし強引にルーレットで担当職種を決めようとする中で、
モーガンが見事強制的なクビを引き当ててしまい、アンナ、
ジェフらはそれに反対してストを起こし始める。
いざという時には仲間の連携が取れているなという感じの職場
の姿。モーガンはその時、何故か分からないが、I'M HUGE
IN JAPAN "巨根"というTシャツを着ていた。

伝説のスパイ・ロンとの絡みはイマイチ。
チャックがサーシャに対してナンパする中で、無線でサラとロン
の会話がチャックに伝わり、心をかき乱す様な展開だった。
12秒で席を立たれても、生きているのだからお前の勝ちだと
する辺りは笑えたかも。黒い未亡人というあだ名を持つサーシャ
は寝た相手は必ず殺されるという事情があるらしい。
日本ならば蜘蛛に例えられるところだろうね。

サラとケイシーがあっさりと捕まってしまうという流れも
強引だし、チャックがバルコニーから飛び降りるというシーン
を二度連続して行わせて、スパイらしさを演出するも、やはり
サーシャがチャックを取り逃がしてしまうという描写は、
前回のコルト同様に緩い演出になっている。

また今回はお見事キャプテンのお見事ではない一面が見られた。
エリーがデボンにデートしたい事を訴える中で、モーガンの事
を"ひげの小男"だと称する辺りが笑えたかも。

最後にチャックが政府に頼んだ事が、そんな二人のデートを
演出してあげるという事だったけど、あんまりチャックと姉
たちの絡みが無い状況の中で、その演出をチャックがして
あげるというのもやや違和感が有ったかな。

久しぶりにブライスも登場。
流石に今になってもサラを巡る三角関係になるとも思えない
感じだし、キャラとしては弱いのかな。