CHUCK / チャック (シーズン2) http://www.superdramatv.com/line/chuck/ http://wwws.warnerbros.co.jp/chuck-dvd/ http://www.ntv.co.jp/chuck2/index.html

Apr. 13, 2009
第20話 チャックVS初めての殺し Chuck VS the First Kill

脚本／Norman Buckley 監督／Scott Rosenbaum
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チャックの元にサラがやってきて、新商品をチャックに差し出
す。チャックの父がフルクラムによって浚われてしまった事で
チャックは父親を失っただけでなく、インターセクトの情報を
脳から取り出す事が出来なくなった事で、少なからずショック
を受けていた。政府は全力でオリオンを捜している事を告げる
が、チャックは政府は僕の脳の情報を消したくないはずで、
利害が一致していないので本気で捜そうとしているのか疑問だ
と語る。しかしサラは政府は信用出来なくとも私の事は信用し
て欲しいと告げる。

バイモアではエメットが従業員を並べて話をする。
24時間以内に本社から査定員・マーシーがやってくる事を告げ
る。今では技術分野ではインドに移転している事も有るので、
下手をすればこの店もハンバーガー店にしなければなくなる事
を訴える。従業員達に、そんな重要な場で俺をハメようとして
いるのもしれないが、もしも粗相を見せれば、一生仕事を出来
なくしてやるという。
エメットは一人一人にきちんとした身なりをしろと忠告していく。
レスターには髪の毛を梳かせ、アンナには丈の長いスカートを
穿け、ジェフには尻を見せずにズボンを上げろetc・・・

チャックに対してケイシーは将軍が呼んでいるのでキャッスル
にいくぞと語る。

一方レスターたちはみんなで集まり、なんとかしてこの場を
切り抜ける案を出さねばならないという。ジェフはもう現実世界
では働く事は出来ないとし、施設(バイモア)に慣れすぎた事を
告げる。エメットは俺たちを働かせて自分の評価としようと
しているのだと告げるモーガンだが、エメットは俺たちが逆らおう
としている事も熟知しているハズで、先の先を読んでいるハズ
だという。どうすれば良いのか?というレスターに、ローマを
燃やすのだと語る。

チャックらの前でダイアンはオリオンを捜す言葉出来なかったと
報告される。チャックはあまりにお粗末すぎだと告げると、
ケイシーは無礼にも程があるとしてチャックに問い詰める。
しかしチャックはいつも僕は君たちの頼みをずっと聞いている
のに、それなのに唯一求めた事が"残念だ"の一言で済まされた
事に失望する。逮捕したフルクラムから情報を聞き出させない
のか?とするが、ケイシーは水攻めの拷問が禁止されたので
それも難しくなったのだという。更にフルクラムから聞き出して
も情報の信憑性には問題があるとの事だった。チャックは父を
探す為ならば何でもする事を告げ、一人知っているフルクラム
の工作員がいるという。刑務所に収監されているジル・ロバーツ
から話を聞こうと告げる。

ジルの元に行くチャック。一体何をしに来たのかとジルは語る。
フルクラムが父親のことを誘拐したのだとし、フルクラムは
父にまたインターセクトを作らせる気であることを語る。父親
を捜す事を手伝って欲しいと頼む。ジルはチャックに敵意を向
けるが、君がここにいるのは僕のせいではなく、君が国を
裏切ったからだと語る。そして僕のことも君は裏切ったのだと
語り、今は力を貸して欲しいと頼む。ジルは力を貸すには条件
が有ると告げる。

バイモアでは、スタッフたちは無法者のように振る舞う姿。
エメットはモーガンを呼び出すと、モーガンはスタッフたちから
慕われていることを告げ、私に協力してくれないかと語る。
私はここでの評価を受ければ昇進して本社に戻る事が出来、
永遠に君たちの前から居なくなるのだという。君たちは僕を
追い出したいもので、僕はここを出て行きたいのだとし、利害
は一致しているハズだという。

ジルはキャッスルに連れて来られると、自分はオリオンの監禁
場所は知らないが、バーニー叔父さんならば知っているハズだと
いう。彼が私をフルクラムに勧誘した人物でホントの叔父ではなく
父親とは親友だという。彼にはほぼ護衛が付いているが、家族
行事の際には護衛も来ないという。しかし最近家族の集まりは
無いとのこと。チャックはそれならば僕とジルでそのイベント
を作れば良いとして、二人は婚約した事を両親に知らせに行こう
と告げる。

ジルの実家に行くと、母・ジュディと父・ウォリーは二人の
婚約を歓迎してくれた。ジルはへルシンキに行っていたと思って
いたという両親。そんな中、通信機を使ってチャックは外で
待機するケイシーやサラと緊密に連絡を取っていた。
そんな中バーニーが帰宅すると、彼は肉食獣との異名を持つので
くれぐれも気をつけろとケイシーから言われる。
バーニーの姿を見たチャックはVTRが飛び込んでくる。
バーニーはジルが刑務所に捕まっていた事実を知っていて、
チャックとジルの三人きりで話をしたいという。するとジルは
バーニーに対してCIAと取引したことを告げ、オリオンの居場所
を話せば証人保護プログラムが適用される事を告げる。
しかしチャックが盗聴器を使っている事を知って銃殺しようと
する。チャックたちは屋根裏に逃げる中で、バーニーが銃を手に
して近づいてくる。ここで銃を使えば家族に知られるのではな
いか?とすると、バーニーはバットで殴り飛ばすという。
しかしいざバーニーがバットで振りかぶると、チャックは
"ザ・モーガン"的姿勢を取る。顔と急所を守るというポーズだ
が、ケイシーたちが駆け寄る前にバーニーは心臓発作で倒れて
亡くなっていたのだった。
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父がフルクラムによって誘拐された事でチャックはダイアン
将軍に何とか居所を探して欲しいと訴えるも、利害の衝突に
有り、政府が本当に探してくれているのか不審さを覚えていく。
チャックはフルクラムの一員として刑務所に収監されている
スタンフォード時代の元彼女・ジルが何か知っているのでは
ないかと知って、聞き出そうとするとジルから交換条件を
出される。居場所を教えてくれれば証人保護プログラム
を適用する事になるが・・・

上手い形で色んな所で信用問題を発生させた感じのエピソード。

その人にとって誰が本当に信頼すべき人物なのか。
利害が一致するだけでは当然信頼すべき絆としては弱い中で
愛情・友情・家族というものも信じるに足るものとして存在
しているのかを精査していくもの。

チャックにとってのそもそもの始まりはやはりジルとの関係
だったので、学生時代に出来なかったこと、夢に描いていた
彼女との婚約的流れはドラマを興味深いところに押しやった
感じ。
特にジルとサラは天敵のような状況の中で、チャックはどちら
をより信じていくのかに於いては相当興味深く描かれた。

今回はバイモアのエピソードも冴えを見せて、モーガンが
エメットと一時的に協定を結ぶも完全に裏切られてしまうと
いう状況を描いて孤立していく様子が描かれていく。
前回チャックが別の会社に移籍しようとしてた事実をレスター
たちから聞かされて、かなり違和感を覚えていたモーガン
だけど、今回はチャックだけでなく職場での気の合うものたち
からの裏切りとして捉えられることで、今後のモーガンの
立場が心配なところ。

"ザ・モーガン"がかなり有効的な技として存在している所
も笑えた。そもそも今回の敵であるバーニー叔父さんって
敵には見えないし、あの樽のような体型から追いかけられても
あんまり怖そうに見えなかったりするんだよな。

フルクラムの隠れ蓑になっているマルホランド通りにある
商用施設・ストレングスリーダーシップ社への潜入に
於いて、ケイシーとチャックがバディのようにしてやりとり
するシーンは数々の場に於いて面白さを提供してくれている。
カンニングは駄目とか、いざとなったら"ザ・モーガン"を
使えとか、ケイシーは知的分野は駄目でも腕力で貢献する
などどれも面白いシーンとして使われた感じ。

そして最後にジョークで語った"ドアホを穴に埋める許可"
がすんなり通ってしまうところは、話したケイシー本人が
驚いただろうね。
ただシーズン1の終盤の頃からチャックっていつでも殺される
運命にあったので、またしても終盤に来て存在を脅かす事態
が訪れているなと。

■使用された曲

・Duran Duranの"Hungry Like the Wolf"
・Twisted Sisterの"We're Not Gonna Take It"
・Franz Ferdinandの"Shopping for Blood"
・Douglas Edward and 'Calhoun'の"The Earth Has Lost It's Hold"