クローザー The Closer http://lala.tv/programs/closer/

第2話 裏切りの代償 About Face

脚本／James Duff 監督／Michael M. Robin
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マルホランド通りの家で起きた殺人事件の現場にチーフのブレ
ンダは向かうが、方向音痴故に地図を広げながら目的地を探す。
偶然通りかかったパトカーを見て、その後ろに付いていく形で
ようやく現場に着くと、現場には多数のマスコミが屋敷の周り
を取り囲んでいた。
亡くなった被害者のヘザー・キングズレーは、夫が映画俳優の
ディーンだった事も有り、マスコミの注目度も高い事件だった。
到着すると既にガブリエルやプロベンザが来ていた。

現場を見に行くと、被害者はシャワー中に足を滑らせて頭を
ぶつけて亡くなった事故にも思えた。
美容師のジェニファーが朝8時に来た際に、誰も家にいなかった
ので不審に思いバスルームを覗くと亡くなっていたという。
検視医の話では死亡推定時刻は朝7:50から8:30だという。
髪の毛を洗いリンス中に亡くなっていた。ブレンダは足に付着
する傷から、恐らくリンスが髪の毛に浸透する間に、足の毛の
処理をしていたのだろうと告げる。しかし現場近くにそれを
剃っていたとするカミソリが見つからないことから、容疑者が
持って行ったことも考えられる。
頭皮が赤くなっていることから何らかのアレルギーの疑いも考え
られた。

秘書のヘーガンによると、夫のディーンはオフの時にはよく
ヨットを乗りにマリーナに行っているという。夫人とはあまり
仲が良くなかった事を聞く。
被害者のヘザーは、誰かに会うためにジェニーンの店にドレス
を取りに行く予定だった事を知る。

遺体を解剖する。検視医のクリッペンによると転倒による頭部
への打撃が死因ではないことを告げる。心臓麻痺が原因なのか。
解剖してみると内臓が変色しているのを目にし、呼吸筋が死んで
いるのを見て、恐らく毒による死亡だという。とりあえず尿と
血液検査をする事になる。
ブレンダの元にFBI捜査官のフリッツから電話が鳴り、被害者の
頭皮の写真が欲しいと頼まれると、ブレンダは携帯電話のカメラ
で写真を撮りメールする。

ブレンダは殺人特捜班とはいえ、部下が使えないことを本部長
であるポープに不満を漏らす。しかし自分はチームに関しては
不介入だと言われる。サンチョス、タオ、ダニエルズ、テイラー
ガブリエル、プリペンザなど優秀な刑事が揃っているというが
優秀な刑事を補充する事を打診する。

被害者の夫・ディーンから話を聞くことになる。
代理人だというジョーという男が付き添っていたが、スーザン
という弁護士がやってくる。弁護につけるのは一人だとするが
ジョーはディーンの事務所のエージェントだと知る。
ディーンはヨットに乗っていた事を訴えるが、頭皮から毒を
混入されたかもしれない事を考えると、例え死亡時刻に現場に
居なくても、そのアリバイはあまり役にたつ物ではなかった。

リンジーから話を聞くと、被害者のヘザーは髪の毛を切る三日
前に必ず髪を染めるのだという。リンジーは6年前にディーンの
映画で共同制作者をしていたが、ヨットで彼とは不倫関係にあ
った事を告白。妻とは別れると言ってくれていたが、いざ結婚
を迫ると、妻とは婚前契約があるとか、映画俳優としての
イメージダウンに繋がるとして結局言いように捨てられていた
事を知る。
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アトランタからポープに引き抜かれてロス市警に新設された
殺人特捜班のチーフに就任したブレンダだが、イマイチ部下
とは折り合いが付かず、また自分の方向音痴な一面も有って
チグハグな状況の中、セレブの妻殺害事件の真相を暴いていく。

登場人物が多すぎて、少々取り留めのない話になった。
キャラクターの特性に慣れるまではそれなりに辛抱が必要な
ものが有るのかもしれない。

ブレンダ自身が敏腕さを示しつつも、女性としての一面と殺人
特捜班のチーフとしての顔を使い分けていくところに、面白さ
が有りそうだ。一見すると女性を捨ててしまったようなキリリ
とした現場の雰囲気があるのに対して、やはり女性として
着飾ったりしていく中で、その誘惑に吸い寄せられていく。

そんな女性が憎しみを抱くような男性・ディーンが今回の容疑
者として浮上する。亡くなったのは妻のヘザーだけど、遊び人の
旦那故に、妻の気苦労も絶えなかったのだろう。

とりあえずガブリエルと、フリッツ、そしてポープはブレンダの
味方という感じがするし、ベテラン刑事との対立・信頼関係を
築いていく過程に妙味が詰まっていきそうな感じの流れだった。