クローザー
The Closer

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第4話 姿なき復讐者 Show Yourself

脚本/Wendy West 監督/Michael M. Robin
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マッカーサーパークパヤンビッグマウスリトルマウス
呼ばれる三人のギャングの男性が殺害される。リトルマウスと
結婚する予定だったという女性は涙し、自分たちはリトルマウス
の出所祝いをしていただけだという。
彼らはラテン系の
ギャング団"ESカトルセ"としてこの公園を
中心として活動していた。メンバーの一人・グエロによると、
対立しているギャング団の
"LAジョーカー"の仕業だろうとして、
仕返しすると告げる。
しかし夕方の6時に三人の男性が一発で頭を撃ち抜かれている
という事態にただならぬ者を感じる。
フリンとプロペンザは、犯人は良いゴミ掃除をしただけだとい
う。
ギャング団の事情に詳しいサンチェスが主導して色々と情報を
聞いて回る。

そんな中、少し遠い位置でバンの中から現場の様子を見守って
いたブレンダは一人の黒人男性・D.B.ウォルターに目が留まる。
彼は測量したかと思えば突然望遠鏡でビルの屋上を見ていた。
ブレンダはそんな彼に話しかけると、彼は自らを元海兵隊大佐
のウォルターであるとし、狙撃した位置を調べていた様子。
ウォルターはブレンダに対して、情報の交換を求めてくる。
ウォルターは発砲したのは8時であるとし、個人的な意見では
有るがあのホテルの屋上から発砲されたものだという。しかし
そこに居たとする証拠はまず見つからないとし、
撃ったのは
素人ではなくプロの狙撃兵
である事を告げる。犯人に撃ち方を
教えたのは自分だろうと語る。
一年以上彼とは会っていないという。ブレンダに対して手を
組めば解決できるとし、その変わりマスコミには狙撃兵のこと
は内緒にして欲しいとの事だった。

ブレンダはガブリエルたちと共に屋上を調べると、確かに
現場からの見晴らしが良く、腕の立つ人物ならば狙撃は可能
だった。ホテルの監視カメラに何か写っているかも知れないと
して調べさせることになる。

現場写真を見ながら改めて当時の状況を整理する。
周囲が暗くなるのを待ってから発砲していること。
使われているのはホローポイント弾で、308ウィンチェスター用
のものだという。いずれも殺されているのはESカトルセの中堅
どころで、LAジョーカーズとは度々抗争しているが、どちらの
ギャング団にも狙撃のプロが居ないのは確かだった。

ポープは会見を開くとするが、ブレンダはこの街に狙撃兵が
居ることは発表できないとし、もしも発表すれば住民がパニック
に陥るという。またウォルターとの約束も有った手前、とりあ
えずはギャング団の抗争という事にする。

過去の類似する事件をテイラー班のフラニーから捜査ファイル
を見せてもらう。するとショーティトポという男性も似たよう
な殺され方をしている事を知る。どっちも薬莢が見つかってお
らず、頭を打ち抜かれていた。
テイラーはまたしてもブレンダが自分の班の職員を利用してい
ることにクレームをつける。彼はギャング団は取り締まりして
も時間の無駄だと一蹴する。

事件解決のためにはブレンダはウォルターの協力が必要だと
して、接触することに。すると彼はブレンダの経歴を詳しく
把握していた。
CIAに7年、ワシントン警察に4年、アトランタ市
警察に3年半、そして父親は元陸軍大尉
だったこと。それだから
こそウォルターは信頼したのだという。犯行を繰り返している
のは、恐らく息子であり、息子はアフガン従軍で特務曹長を
していたが2003年に突如帰還していた。それは彼の妻・ドナ
ESカトルセのメンバーの誰かが撃った弾の流れ弾に当たって
亡くなったのが原因だという。

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突然街を牛耳る二つのギャング団のウチ、ラテン系のESカトルセ
の構成員が一人、また一人と殺害されていく。ESカトルセに
すれば対立しているLAジョーカーの仕業ではないのかと疑って
いくが・・・

ギャング団と言っても意外と組織としては小さい物が有るのね。

今までそれ程面白いとは感じなかったけど、少しずつキャラクタ
ーの特徴が分かってきたこともあって面白く感じてきた。
特にブレンダとテイラーの関係は、嫌い合う中でも捜査官として
協力する姿が有ってなかなか面白いものが有った。

ブレンダの軽率な行動が目に余る部分もあったけど、犯行を
犯しているのが父親なのか息子なのかという面で、最後まで
どちらか分からない作りは上手く出来ていたと思う。

売春婦とかギャングの死亡事件に関しては、刑事としてあんまり
真剣に取り合おうとしない刑事たちの姿が有り、その辺の役割を、
ベテランの刑事のプロベンザとかフリン辺りが上手く醸し出して
いた印象も有る。

ガルシア・パトを説得して誰が犯人なのか自供させようとして
いたけど、結局ドナ・クインを殺害したのは誰だったのだろうか。

父親としては息子を説得したかったのだろうか。
少なくともパケロが殺害された現場で、ミゲルやルイスなどの
子供達が巻き込まれてしまうまでは、息子と共に逃げようとする
姿が有ったようで、その惨状を知った父親も、今の息子は復讐の
鬼と化す兵士ではない姿を感じたのだろう。

フリッツを利用して尾行させたりする辺り、ブレンダにとって
彼の存在が如何に大きいのかも分かるつくり。
カーナビに名前をつけていたけど、ブレンダも欲しがっていたね。
日本のカーナビも人気声優さんや芸能人が音声で発信するもの
が有るよね。

それとサンチェスは元居た部署の関係なのか、それともラテン系
という立場からなのか今回は率先して事件の聞き込みに回ってい
る姿が有った。黒人の犯罪者には黒人の捜査官を、ラテン系には
ラテン系をというところなのか。今は黒人ギャングの時代では
なくメキシコ系だという台詞が有ったところも印象的だったな。

ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
クリッペン (James Avery) 検視医
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニ
ター室技術者
フラニー (Amy Hill) テイラーの部下、コンピュータ

D.B. ウォルター (Richard Roundtree) 元海軍大佐
(Christian Monzon) Jesus
グエロ (Germaine De Leon) ギャング団"ESカトルセ"
--- (Magaly Colimon) 制作警官
--- (Rosie Garcia) Shy Girl
D.B.ウォルターJr. (Conrade Gamble) 狙撃兵
ショーティ (Mario Orozco) ギャング団"ESカトルセ"

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