クローザー The Closer http://lala.tv/programs/closer/

第6話 ネットに流された殺意 Fantasy Date

脚本／Roger Wolfson 監督／Greg Yaitanes
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シモンズ下院議員が後援会の最中、ブレンダは彼女に面会を求
める。スピーチをした後に話を聞くという彼女。仕方なくそれ
を待ってから自宅で娘のカーラが殺害され発見された事を告げ
る。頭部を強打した事による脳挫傷で死亡し、レイプされた跡が有る
事を告げると、シモンズはあまりのショックで動揺する。
しかしシモンズはブレンダらに容疑者のことや第一発見者の事を尋ねる。
カーラが出社しない事を不審に感じた上司が大家に頼んで部屋
を尋ねてもらったときに遺体が見つかったという。シモンズは
元地方検事という事も有り、捜査手順については熟知していた。
ブレンダは彼女の人物関係に触れ、彼氏や恨みを買いそうな
人物について心当たりがないか尋ねるが、カーラは人に恨まれ
るような子ではないと否定。彼氏も居ないはずだという。

部屋を調べるが押し入った形跡は無かった。
話によると数ヶ月付き合っていた男がいて、二週間前に別れた
人物が居るという。現場の被害者の血痕と共に容疑者の指紋が
残されている事に気がつく。部屋からは彼氏のブリット・ハー
レンの写真が壁から剥がされているのを知る。
ブリットはマーケティング会社の管理職をしていた。カーラの
会社の取引相手である事も分かる。
ブリットを呼び出すが、とりあえずブレンダは相手に警戒心を
もたれないように捜査内容に関しては一切話さない作戦を取る。
その間にブリットと現場に有った指紋の照合を行ってもらうと
のこと。

ブリットを取り調べるブレンダは、如何にも使えないドジな
取調官役を演じて警戒心を解く。何で呼ばれたのか?と問うと
レイプ事件で関係者100人を調べている事を告げ、被害者の
名前は教えられないという。昨日の21時から24時までの間に
何処にいたのか尋ねる。するとブラッドという友人とバーに
居た事を語る。何故僕が疑われているのか?と問われると、被害
者の持ち物の中に、貴方の所持品があったのだと告げる。
するとブリットはそれがカーラの事だと分かる。カーラとは
半年つきあい別れたばかりだとして、信じられない表情を見せる。
ブリットはカーラに対して奇妙なことは辞めろと言っていた
事があるという。それはドラッグと共に異常なSEXを楽しむ
性癖があったとのことだった。シャツを脱いで欲しいと頼み
現場に被害者の血痕があった事を告げる。シャツを脱ぐも
ブリットからは傷などは一切見られなかった。

カーラの母・シモンズは早急に遺品を引き取りたがっていると
し、現場の保全も明日までになるとポープから言われる。
まだ事件は解決していないのに、そんな事を許すのかと呆れる。
何か気になる物が有るのならば、今のうちに現場で保全して
置くよう言われる。

ブレンダは一人、現場で証拠が無いか調べる。
すると置物の中からドラッグが発見される。そんな中で、突然
背後からブレンダはマスクの男に襲われ、危うくレイプされ
かかる。ブレンダは銃を手にして、男に突き出すと、なんとか
行為を止める。男の名はアンドリュー・ゲージ。これは何かの
罠だとし、自分はインターネットの掲示板でカーラ自身から
頼まれて行ったものだと語る。
ブレンダは恐怖の余り涙し、震えながらフリッツの元に電話
するのだった。
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下院議員の娘・カーラが殺害される。
それを知った母親のシモンズは、犯人に対する憤りから、ブレ
ンダらの捜査にクビを突っ込むばかりか、一刻も早く遺品を
手にしたいとして、カーラの遺品の回収を要求してくる。
調査していくウチに、カーラには母親にはない一面を持ってい
るとの証言を受けていくが・・・

被害者と関わり合いのある関係者の中で、多少なりとも被害者
のことを悪く言うヤツこそ怪しいって事でしょうか。

特異な性癖を持つものたちの掲示板へのアクセスは週に100万
を超えると言うことで、ブレンダの価値観を揺るがすことに
繋がるけれど、インターネットという素性も分からないもの
への恐怖と、簡単に他人を陥れる事の出来る恐怖を描いた
ものだった。

まさかブレンダまで襲われたときにはどうなるのかと思ったけ
ど、あそこまで嫌がって反抗されても、そういう願望が有ると
本気で思っていたのだろうか。

不良仲間に唆されてしまった青年と、悪意有る元恋人の書き込み
によって、殺されてしまったカーラ。
被害者宅からのパソコンでアクセスしている事も有って、誰が
被害者のプロフィールを掲示板に掲載したのか判別は難しい物
が有るけれど、普段のアクセス履歴を見ればある程度、本人
が掲載したのではない事は分かりそうだね。

ブレンダの事情聴取のテクニックを上手く披露した格好だが、
襲われた後にも捜査に当たる強さと傷ついて一人で涙したり
深夜にフリッツに電話する女性らしさも感じる所。
ただフリッツも心の支えになっているとはいえ、ブレンダが
都合良くフリッツを振り回している様にも見えてしまう所は
有るかな。

普段は裁く立場にある元検事補で現在下院議員のシモンズが
被害者の立場として、一人の母親として捜査に関わらなければ
ならない所が何とも皮肉な感じもするけど、ブレンダがカーラ
の本当の姿を守ったことで、唯一救いになった感じだね。
よりこの女性議員さんは、市民からの支持を得ていきそうな
立場だな。

ブレンダ以外の捜査官が今回はあんまり登場しなかった。