クローザー
The Closer

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第7話 奪われた人生 You Are Here

脚本/Hunt Baldwin、John Coveny 監督/Gloria Muzio
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ブレンダとフリッツは車の中で濃厚なキスをしているが、そこ
に事件だとしてウィルから電話が鳴る。
グリフィスパークで裁判官が殺害されたとして、現場に来る
様言われ仕方なくフリッツに現場近くまで送ってもらう。
ウィルに逢うと、現場には裁判長自ら居合わせているので、すぐ
に令状は取り放題だと言われ、ブレンダに対して誰にここまで
送ってもらったのか?と問われる。

被害者はマイケル・トンプソン(49歳)。刑事裁判官だった。
23時半に通りかかったものに発見されたという。側頭部と額に
近距離から二発撃たれており、一発の銃弾は見つかっていた。
マイケルが乗っていた車は
94年式のベンツ300CE。直腸の温度
から死後三時間程度だという。
マイケルは死ぬ前まで弁護士のマッケイの家でポーカーをして
いた事を知る。
そんな中遺体のポケットから携帯が鳴る音が聞こえる。電話して
来たのは元妻のジリアンで、現在
フェニックスに住んでいた。
電話では息子のキースと連絡が取れないとの事だが、ジリアンは
パニくっていて電話に出たブレンダと会話らしい会話が出来ず
じまいだった。

とりあえず被害者宅にSWATを突入させるが中には誰も居なかった。
サンチェスとダニエルズは、マッケイ宅を調べにいくと、
家の外の道で
車の窓ガラスの割れた跡が発見される。そしてタバコの
吸い殻
も見つかるのだった。

被害者の車と子供が失踪していることを知り、ウィルに報告する。
被害者宅を捜索していたブレンダはテーブルや椅子が固定され
ている事や、キースの部屋の様子を見て、彼は自閉症だと分かる。

マイケルは親子で22時頃までマッケイ邸でポーカーをしに来た
事までは確認されていた。
ガラス片は94年式ベンツの物だと判明し、被害者の車だと分かる。
とりあえず被害者が裁判官故に、有罪にされて恨みを持つ人物
を調べようと言うことになる。

そんな中、ジリアンがフェニックスから署へとやってくる。
キースは何処にいるのか?とパニック状態だった。
ブレンダは彼女を落ち着かせると必ず全力を尽くして見つける
ことを約束する。ジリアンから話を聞くと毎日22時頃キースに
お休みの電話をするために自宅の電話にかけるが誰も取らず、
マイケルの携帯に電話したが、それでも誰も出なかったので
変だと思ったのだという。親権は父親側に渡るが、キースは
環境が変わると負担が大きいために仕方なくL.Aに残したのだ
という。

マイケルが有罪にした事件の中で特に怪しい容疑者が特定される。
名前はエディ・ホックで、盗難車の部品などの売買を行って
おり、裁判中にも殺すと脅迫状を送っているという。
ホックは弁護士・ベグラー立ち会いの下で話を聞く。ホックは
自分は刑務所にいたので殺人は犯していないと否定するが、
ブレンダたちは仲間に指示して殺害させたのではないか?という。
子供が居なくなっていることを告げると、ホックは突然、仮定
の話をし始める。子供の居場所が分かれば罪は軽くなるのか?
という事だった。重要な情報ならば検察に掛け合う事を約束
するブレンダ。

すると車は空港の駐車場で発見され、トランクの中にはキース
の姿が有った。キースはずっと
132280124266などの数字を
繰り返し唱えていた。

ブレンダはジリアンに対してキースが見つかった事を報告。
父親が亡くなった事を話したが、それを理解しているかどうか
も怪しいという。ジリアンに話を聞くと、マイケルはキースが
自閉症である事を認めず、普通の子と同じように育てようと
していたとし、それが息子にとっては相当負担になっていた
ハズだという。
ブレンダはなんとかキースから目撃情報を尋ねようとして
近づくが触れようとした途端に、ブレンダは顔面にヘッドバッド
を食らってしまう。キースは他人に触れられるのを極度に嫌う
のだと言われる。ジリアンはキースを連れて帰りたい事を
告げるが、キースの法定後見人は現在ジリアンではない事を
理由にすぐには渡せない事を告げる。ブレンダはキースを母親
の元に返せば、証言が聞けなくなると危惧していたのであった。

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深夜の公園で裁判官のマイケル・トンプソンが銃殺される。
一緒に居た子供のキースも居なくなり、誘拐殺人かにも思われた
が翌日空港に停まっている被害者の車のトランクの中から
発見される。息子は目撃者だが、自閉症である事も有り、話を
聞くのは容易ではなかった。

冒頭からフリッツと仲良くしているところを邪魔された格好で
今回の扱いづらい自閉症の子供とブレンダが同じような性格を
しているとフリンらからさり気なく揶揄されたり、自閉症の
子から頭突きを食らって目の周りにあざをつける事になるなど
散々だったけど、やはりちょっとしたオバさんテクニックの
ような取調室でのやりとりは上手く出来ていた。

なんとなくすぐに息子を巡ってジリアンが起こした犯行ではな
いか?と思うところがあり、意外性は感じなかったけど、自閉症
の患者が細かいことを覚えているという習性を上手く利用して、
事件を解決していくところは面白かったと思う。

キーワードとなったバーで起きた7分間程度の出来事。

展開を優位にするためにも情報をより多く掴んでから取調室
にいき、ジワジワっと追い詰めていく様。
最初はニッコリ微笑んでおいて、核心に迫っていくところなど
上手く出来ていたね。

なかなか息子の事を母親に渡そうとはしないブレンダがのらり
くらりと上司の言葉を交わしていくのも扱いに慣れた感じで
ブレンダらしさが出ていたな。

ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
クリッペン (James Avery) 検視医
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニ
ター室技術者
フラニー (Amy Hill) テイラーの部下、コンピュータ

イレーネ・ダニエルズ (Gina Ravera) 捜査官
ジリアン・トンプソン (Colleen Flynn) 母親、夫とは離婚
キース・トンプソン (Bubba Lewis) 息子、自閉症
ジェイソン・マーフィ (Michael Worth) マイケルを殺害した犯人
エディ・ホーク (John Fleck) 囚人、有罪にされご立腹
ベグラー (Holmes Osborne) ホークの弁護士
--- (Allen Cutler) バーテンダー
--- (Leigh Bush) Coroner's Investigator
ピアーソン (Cheryl Carter)
--- (John Dohle) S.W.A.T. Lieutenant

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