クローザー
The Closer

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第9話 刑罰の境界線 Good Housekeeping

脚本/Wendy West 監督/Michael M. Robin
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少女の遺体がロサンゼルス川から発見される。
現場に駆け寄ったブレンダとデビッドはまだ12、13歳くらいの
少女が殺害された事に悲しむ。
擦り傷が有り、頬にキズがある事から遺体現場は別の所にあり
引きずられて来たのだろうという。下着を着けていない事から
暴行を受けたであろう事を示唆していた。
報道される前に母親の元に知らせに行こうという。
亡くなったのはカルメンの一人娘・マルタだった。
メキシコからの不法移民者で、カルメンはマルタの無事を祈る
為に神父に来てもらい祈りを捧げていたが、それもむなしく
ブレンダから訃報を聞かされる。そこにはアレハンドロという
母親の従兄弟の男性が一緒に居た。

クリッペンから検視の報告を受ける。
殺されたのは46時間から52時間前で、
月曜日の午後2時から8時
までの間だろうという。レイプの痕跡を調べているが、裂傷の
跡が見られる事から、恐らく襲われたであろうと告げる。
頭部を強打した事が死因で有り、肺は空だという。頬のくぼみ
も死後につけられたもので、被害者は処女だった事を聞かされ
る。また犯人のDNAは検出されていないが、拷問されたという跡
も無いとの事だった。

カルメンの職場であるフィリップス家を尋ねる。
フィリップス家は、レスリー夫人、夫のハート、そして息子の
オースティンの三人家族。資産家でカルメンはこの家で家政婦
をしていた。庭師をしていたアレハンドロの紹介で雇った事を
告げ、娘のマルタは学校が終わると必ず毎日ここに来ていた
という。二人には医療保険にも加入させ、家族として扱っていた
という。そんな中ハートがやってくるが、どうしても忙しい
ので今夜ゆっくり話すことを約束して出て行ってしまう。

不審者を見かけなかったか尋ねると、オースティンはこの辺を
うろついていた人物が居てカメラを持っていたという。30歳代
の男だと。署に行くと犯罪者追跡サイトを使ってこの界隈にい
る条件にあった13人を抽出。その人物の顔写真をオースティン
に見せると、一人の男の名前が浮かび上がってくる。
ウェイン・マザーズだった。

すぐにウェインの自宅に行くと、母・ベラと二人暮らしのウェ
イン。ウェインは自分は写真家で写真を撮っていただけだと
するが、ブレンダは署に同行して欲しいという。
ベラから話を聞く中、ウエインは着替えをしてくると部屋に入
った途端に室内から銃声が聞こえ、拳銃で自殺していた。

被疑者死亡で事件は解決したのか。
しかしブレンダは捜査を辞めようとはしなかった。
プロペンザは死人に口はなく自供も取れないのに捜査するのか?
とするが、LAでラテン系の少女が誘拐されている事件は千人
以上いるとし、変質者の格好の餌食となっている事を告げ、
徹底的に調べるという。
ダニエルズは安全保証省のセミナーで
不在、フリンは殺人課に戻った
という事で現在署には人が居ない
というデビッドだが、それでも捜査するようブレンダは告げる。

アレハンドロを呼び出し話を聞く。
するとフィリップス家では急ぎで家政婦を捜していたので自分
が紹介したのだという。メキシコ本国から連れてきたというの
で、その辺の事情を問い詰めると
コヨーテと呼ばれる密入国組
織に一人2600ドルを払って入国させていたことを知る。しかし
二人分の金をアレハンドロが払ったとする供述に何処か引っか
かるものを感じる。サンチェスはそれを聞いてお前自身が
コヨーテのメンバーなのだろう?と激高し始めると、ブレンダは
サンチェスを落ち着かせる。

一方ベラが署にやってくる。
ベラは署に対して訴訟を起こすという。そして息子が撮影し
押収された写真を返して欲しいと訴える。息子は人間の写真
など一切撮影しておらず、いつも公園や植物を専門的に撮って
いたのだという。性犯罪の前科も誤解であり、酒を飲んで
酔った際に、公園でトイレに行くところに子供達が居たために
たまたまそこでパンツを下ろして捕まってしまっただけなのだ
と告げる。ウェインは決して子供を傷つける子では無いと告げる。
不法入国者の事の方が大切なのか、それとも税金を払って全う
に生活をしているアメリカ人の方が大切なのか?とし、あなたたち
が息子を殺したと激怒するのだった。

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■フリン刑事、殺人課へ

前回テイラーに情報を漏らしていたフリン。
殺人課に戻ったらしく、今後絡んでくる機会は減ってしまう
のだろうか。

■事件は不法移民のメキシカン少女

例え襲われたとしても不法移民者である事から訴えられない
事情も存在しているのだろうか。
雇い主であるフィリップス家は、マルタに教育を受けさせてい
たり、医療保険にも加入していたとするけど、不法移民の人
でも学校に通ったり保険に入ったり出来るのか?

■優しいフィリップスの裏の顔

今回一番よく分からなかったのは、この家の母親・レスリー
が息子の犯行に対してどの時点で知ったのかという点だ。
話し合いをしていた時には、意図的に息子を庇おうとして
夫を冷たい目で見ていたのかも知れないけど、最初から知って
いたのだろうか?

■一度の性犯罪が人生を狂わす

ウェインという男性の性犯罪の事実がベラが語るように単に
酔った際の用を足したときのパンツを下ろしただけの行為だった
とするならば、相当悲しい人生だったように思う。

そして最後にブレンダがテキーラをがぶ飲みしていた辺りは、
なんか皮肉な感じにも思えたな。

■犯罪者はメキシコへ

日本で犯罪を犯した韓国人や中国人が本国に帰ってしまうと
いう事情が存在するように、アメリカとメキシコも隣接して
いるけど、犯罪者引き渡しの条約などは存在しないようで、
メキシコに逃げてしまった息子のオースティン。

父親が死刑になると言われても、母親が送還されると言われて
も、頑なにアメリカに戻ろうとしない姿はある意味では凄い
男だった。

■メキシコ人を殺害した罪

殺害した人の国に行って余生を過ごそうなんて甘いこと。
17歳にして余生もないけど、両親はそんな息子を守ろうとして
犠牲になるも、両親を奪われれば金のない息子がメキシコで
暮らしていく事など出来る訳もなく、リゾートで過ごすメキシ
コと生活するメキシコは違うと熱弁していたブレンダがいう
様に、例え罪から逃れられたとしても大変なんだろうな。
まぁ上手いこと、ブレンダの機転の利いた作戦で、メキシコ警察
に逮捕させる事に成功した。

■ネコ

ブレンダのネコの世話をデビッドが行うことに。
ペットを買うと遠出出来なくなったりするのが辛いよね。
しかしそれをデビッドに任せてしまうとは・・・

■ポープの恋実らず?

前回ポープとブレンダの間に、プレゼントを通してポープ側
からの恋愛感情が有るのではないかという感じがしていたけど、
メキシコに行く際にブレンダはFBIと一緒に行きますからと言っ
てダメを押したような感じにも思える。

ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
クリッペン (James Avery) 検視医
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニ
ター室技術者
フラニー (Amy Hill) テイラーの部下、コンピュータ

ベラ・マザーズ (Veronica Cartwright) ウェインの母、喘息
レスリー・フィリップス (Jo Anderson) 父
オースティン・フィリップス (Ryan Carnes) 17歳、息子
カルメン・アルバレス (Yvonne Delarosa) マルタの母
Mr.バンクス (John Prosky) 弁護士
アレハンドロ・グティエレス (Federico Dordei) カルメンの従兄弟
ウェイン・マザーズ (Michael D. Weatherred) 写真家、前科有り
ハート・フィリップス (Jeffrey Nordling)
--- (Ben Bray) Federale
ジェシー (Chris Butler)
マルタ (Diane C. Requena) 被害者


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