クローザー The Closer (シーズン2) http://lala.tv/programs/closer/

第5話 特別観覧席 To Protect & to Serve

脚本／Adam Belanoff 監督／Elodie Keene
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プロペンザとフリンは非番の日に、二人でMLBのドジャーズvs
ジャイアンツ戦を見に行こうとしていた。当然二人ともドジャ
ーズのユニフォームとキャップを被り、フリンはプロペンザの
元に車でやってくる。プロペンザは試合が始まってしまうと
してフリンに来るのが遅いと文句を言うが、フリンの車は廃車
寸前の車だった。まるでメキシコから密輸されたような車だな
と言うフリンに対して、彼はプロペンザの車で行こうと告げる。
仕方なくプロペンザはガレージに行って自分の車を取りに行く
が、そこで見慣れない金髪の女性が倒れて亡くなっているのを
目撃する。プロペンザは全く知らない女性だという。フリンは
すぐに通報しようというが、プロペンザはMLBの試合を見た後に
通報しても良いのではないかとして、そのままにして置こう
という。フリンは仕方なく遺体の写真、現場の写真を携帯に
撮ると、野球場へと向かう。しかしフリンの車は結局エンスト
で停まり、レッカー移動される。
仕方なく家に戻る二人だが、ガレージから遺体が無くなっている
事に気がつく。すぐにタオに電話を入れると、ここ一時間程度
で殺人課が動いた様子はないか?と尋ねる。
なんと遺体は、セプルベタの空き地で発見されていた。

フリンとプロペンザは既にテイラーたちが現場で調べて初めて
いたが、二人は上司のブレンダの命令でこの一件は自分たちが
捜査を引き継ぐという。
遺体を見た二人は、ガレージでは服を着ていたし、血は出てい
なかったのに変わり果てている姿に驚く。しかも遺体はお腹を
切り裂かれており、恐らく麻薬をお腹の中に隠して持ち込み、
その為に腹を割かれたのではないかとされる。

ポープはブレンダが出社すると、テイラーからのクレームが
有ったとして彼女を叱咤する。余所の事件現場を横取りする
権限を部下に与えるなんてどうかしたのか?という。ブレンダ
は何のことだが分からなかったが、濡れ衣を着せられた事を
激怒する。

ブレンダは職場に戻ると、他の職員たちに当たり散らす。
一体フリンとプロペンザは何処に居るのか。
私はこのチームに規則を持ち込んでいたのに、好き勝手にして
良いとするルールを与えたのかと激怒。規律という物を知らな
いのかと。そんな中、フリンとプロペンザがブレンダの前に
やってくる。
二人から全ての事情を聞く。
遺体は白人30代の女性で、ガレージに遺体が有ったのに、遺体
は空き地に移されていたこと。テイラーたちはあの空き地が
遺体現場として捜査しようとしていたので、強引に横取りした
ということ。死後硬直から、恐らく3時間から4時間前に殺された
ものだという。

ブレンダは刑事生命を危うくする捜査だという事を実感しつつ
その事をサンチェス、タオ、ダニエルズに話す。
二人の職務怠慢を庇って共犯であることを告げ、当初遺体が
有った場所を隠しつつ捜査をしなければならない事を告げ、
協力を求める。ただし強制するものではなく、嫌ならば降りて
もらっても構わないと告げる。
ブレンダはプロペンザに対して、もう帰っても良いと語ると、
プロペンザは南部では"クビ"という意味なのかと尋ねる。
ガレージに戻って捜査をしろという意味だと語る。

現場を調べる捜査官達。
無理矢理こじ開けた跡がないことから容疑者はこのガレージの
鍵を持って居る人物だという。遺体はヒールをはいていたが
ヒールの跡が無かった事から誰かがここに運んだ人物が居る
という。ドアの取っ手には3人分の指紋が検出されたとの事だ
った。

そんな中、殺人課の様子を探っていたダニエルズから、被害者
はキャサリン・ランディスだという事を聞く。またフリンが
撮影した遺体現場の写真の分析から、被害者はポケットに
エスコンデッド空港のチケットが入っており、メキシコとL.A
を結ぶ空港便である事を知る。ブレンダはメキシコ発L.Aに
到着した便の空港の防犯カメラの映像を手に入れる様指示する。
プロペンザは彼女宛に届いていた手紙をこっそりと見ていて
ある程度知っていた。ここのガレージは彼女が元々住んでいて
使っていたものだと分かる。

大家のサークシアンから話を聞くと、被害者の女性は4、5年前
までここに住んでいたとの事で、小切手で家賃を支払っていた
という。ただ赤ちゃんが生まれた後には未払いになっていると
の事だった。被害者の彼氏・スコット・キャンベルが見つかった
として、殺人課が事情聴取しようとしている事を知る。彼の車
からはナイフとヘロイン入りのコンドームが20個出ている事か
ら彼女の死に何ら関わって居るであろう事を推察する。
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■プロペンザとフリンのコンビ

なかなかシーズン1の頃には似ているので見分けが付かない
人も多かったであろうこの二人。
プロペンザの方がボスで、フリンは小ボスって感じだけど、
実際にはフリンは元々はテイラー側の人間だったので、小悪党
だった。
ただ今回の展開を見ると、完全にその立場が逆転したような
感じにも見える。

■プロペンザとフリンのコンビとオフ

今回二人がオフ中に起きた出来事。
MLBを見に行こうとしてユニフォームまで来てノリノリだった
ハズが、全てはフリンのオンボロ車から始まっている。
なんでこんな車に乗っているんだ?ってくらいボロい。
ラジオは聞こえなくなるし、ラジエーターがおかしくなったの
かエンストして煙りが出ていた。

プロペンザの借家のガレージに有った遺体を発見しつつも
見過ごそうとしている所が凄い。刑事のやることではないって
所が如何にも二人っぽくて良い。

■やってる事はコメディだが、実際には相当神経の居る作業

今回の件が発覚したら、みんなの首が飛びそうな相当な隠密
作戦だった。ガブリエルだけを外して捜査するって所も全く
分からないでも無いけど、外したことに意味が有るのかは
不明。ただ外したことで雑用させられるガブリエルのふてくさ
れた行動は笑えた。

■やっぱり最後はフリッツ頼み

ブレンダはフリッツを良いように使いすぎ。
フリッツがFBIでホント良かったね。

ポープがブレンダのしている行動の意図が分からず、FBI絡み
ではないか?と疑う辺り、やはりフリッツに嫉妬しているのか。
中年同士の醜い嫉妬心からくる発想かもしれないね。

■事件は麻薬と代理出産と悪徳弁護士と親権問題

金をけちったばかりに痛い代償を負ってしまった今回の
犯人のクレイグだけど、まさに代理出産の場合、生んだ後に
親権を主張されると困ってしまうものが有るので、その辺は
きっちりと契約して置かないと後が恐い。
日本でも代理出産が認められないのは、この辺の事情が有る
のだろうけどね。

麻薬の密輸で金を手に入れたからといって、今度は子供が
欲しくなってしまうという辺りが、人間の欲の際限の無さを
感じる所。

■恋人の腹を割くスコット

スコットは本当に被害者のキャサリンを愛している様な感じだ
ったけど、お腹の中からは麻薬を取り出さねばならないという
ことで、遺体から切り裂いて取り出した様子。彼女の遺体に
そんな事が出来るものなのかな。

■ブレンダの気遣い

あれだけプロペンザに対して呆れているのに、大家に対して
家賃の値上げはするなと脅しを掛けてくれる辺り、ブレンダが
部下から愛される由縁なのかな。

犯人の男性に対しても第一級殺人ではなく、暴行致死にする
様上手く取りはからっていたみたいだしね。

■プロペンザが男気を見せる

引き際が肝心とばかりに諦めて辞表を提出するかに思えた
プロペンザ。フリンがまたとんでもない事をやらかしたね。
嘘には嘘を重ねていくという典型だけど、嘘の通報して大丈夫
だったんですか?

■痛い代償

ブレンダ=97年製マクレイリッジ1ケース又は、ベリンジャー
ハウエルを要求。ガブリエルはフレッドシーガルのスーツ。
ダニエルズは香水・オピウム3本、サンチェスは47インチ液晶
テレビ、タオは息子用にマックブックプロを要求。
まぁ確かにそれだけの事はしているけどね。
凄く高そうだな。