クローザー
The Closer (シーズン2)

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第6話 執着の果て Out of Focus

脚本/Hunt Baldwin、John Coveny 監督/Michael M. Robin
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ブレンダに呼ばれたポープシエロホテルへとやってくる。
ロビーで待ち合わせしていた二人は、一緒にエレベーターに
乗ると
1116号室へと向かう。
ドアを開けると、そこにはシエロホテルの支配人でポープの
知人であるマイケル・ヘンソンの姿が有った。
この部屋で、アンソニー・ラーセン(39歳)が、バルコニーから
転落して死亡したのである。支配人はホテルの特性上、大騒ぎ
にしたくはないとし、この件は明らかに自殺だという。

ブレンダは捜査に当たっていたガブリエルに今まで判明して
いることを尋ねる。すると
遺書は無く、争った形跡も無い
いう。しかし荷物も無く、部屋にあるのは
サイフシガーケー
スだけだという。アンソニーの事を調べると、前歴があり、
不法侵入の罪で何度か捕まっているという。職業カメラマンで
有る事から、
パパラッチだと分かる。しかしそんな彼の傍に
カメラが無い事に違和感を覚える。ノーメイク有名人を追う
事を仕事にしている彼ら。

フリンとタオはホテルの部屋から落下した遺体の傍で捜査を
していた。プレンダはフリンにカメラが近くに落ちていないか
調べる様告げる。

ブレンダは従業員名簿と防犯カメラの提出を求めるが、
支配人によると、プライベートを遵守するホテルなのでそれ
らは一切設置していないのだという。それならば警備員全員か
ら話を聞き出すというブリンダ。
フロントにいくと、夜間責任者のニコラス・コスメから宿泊客
のリストを見せるよう要求する。

ガブリエルによると、自宅にも遺書は発見されず、冷蔵庫には
大量の35mmフィルムが入っているという。被害者の
アンソニー
は半年前に離婚
している事を知る。プラダが好きだったらしく
カード負債はかなりの額を抱えていた。
宿泊者名簿の中から怪しそうな人物・被害者が激写しようと
していたであろう著名人を捜す。
するとノーマン・ベイツ、アーチー・リーチ、ロレイン・マク
フライ
が怪しいという。全て偽名とのこと。
ラーセンに渡されたのはカードキー一枚。ルームメービスを
運んだ職員によると、ラーセンはとても上機嫌にしていたとの
事だった。また聞き込みから、ホテルの周りに不審者が居るとの
警察に通報が入っているとの事だった。

ラーセンの元妻・アンナがやってくる。
ブレンダは彼女から話を聞く。最近誰かと揉めていなかったの
か?ということ。かつて俳優に鼻の骨を殴られた事が有り
取り乱して以降、ラーセンは仕事の話をしなくなったという。
スターはみな偽善者ばかりで、雑誌に載ることで金を受けて
いるののに、撮影する方にも生活があるのだという。アンナが
元夫に最後にあったのは4ヶ月前で、養育費が支払われていない
為にケンカになったという。しかし彼は100万ドルの写真を
撮ると言っていたとの事だった。そうすれば養育費の問題は
全て解決すると言っていたという。ブレンダは彼の遺留品を
見せると、確かに全てラーセンのものだという。シガーケース
は300ドルもしたので言い争いになった事が有るという。
アンナは"彼女"はどうしたのか?と問う。彼女とは彼が常に
手にしていたカメラの事で、
ニコン製のカメラだという。
高級レンズと共にいつも持ち歩いていたとの事。換金すれば
恐らく1万ドル相当のカメラだったとの事だった。

検視の結果、クリッペンは死因は転落死によるものだという。
ただし、脇腹に打撲痕が見られる事と、右手に骨折の跡が有る
という。この二つは落下で付いた傷ではないと聞かされる。

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■痴情のもつれ

捜査官達の恋愛事情が色濃く描かれていますね。
冒頭からポープとブレンダがついてにホテルに行く事になった
のかと意味深な描写から始まり、フリッツの電話にかかって
くる謎の女性の存在。フリッツの事を"フリッツィ"と呼ぶ
女性・ミシェルは果たして誰なのか。

■プロペンザは何度結婚・離婚を繰り返しているのか?

CSIバリに今回は人形を使って落下実験を行っていたけど、
その人形にはプロペンザの女性遍歴だと思われる人物の名前
が刻まれていた。ヘザーは4番目の妻だと言っていたし、
リズとかシャロンとか色んな名前が書かれていた。
謎多き人物だね。

■被害者はパパラッチ

殺されてもおかしくない職業の人ではあるけど、果たして殺害
したのは、写真を激写されたことを逆恨みしたモノの仕業なの
かどうか。

■ホテル関係者

マイケル・ヘンソンは支配人。
防犯カメラは設置しなくても営業は出来るモノなのね。

怪しいのは夜間の責任者のラコラス・コスタ。
案の定被害者のカメラを売ったのは彼のようで、サンタモニカ
のウィルシャー通りの質屋でカメラを売ったのは彼だった。

■偽名を使って泊まる有名人達

その中でも今回容疑者として浮上したのは、ウィット・コール
マンという映画スターだった。ウィットの事を警備しているの
がホイト。弁護士はトム・ブランチャード。そして取り巻きの
様なストーカーの男性・エルヴィス・プレスリーという男性が
居る。エルヴィスとは本名だということ。
ウィット自身は自分との関係を迷惑に思っていないが周りの
人物が引き離そうとしたのだという。

■ウィットはゲイ

一緒に寝ていたのはホセ・ディアスという男性。
しかしウィットはボディガードのホイトとも関係を持っていた
様で、嫉妬心が有った様子。
ウィットの弁護士はホイトの事も弁護しようとするが、利益の
相反に当たる事が判明。エレベーターでウィットとホイトが
事件後エレベーターで目撃されていることが判明する。

■犯人は・・・

このドラマ、絶対に最後にひっくり返るので、時計を見て
早い段階に容疑がかかると容疑者からは除外されてしまう
ところがあるな。最後に浮上したのはなんと奥さんだった。
スターは偽善者だとしながらも、彼女自身エゴの塊。
自分が愛しているのだから彼も愛してくれないとダメだと
する辺り、色んな所で歪んだような愛の形が描かれた話だった。


ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補
佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
クリッペン (James Avery) 検視医
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニ
ター室技術者
フラニー (Amy Hill) テイラーの部下、コンピュータ

ニコラス・コスタ (Guri Weinberg) シエロ・ホテル夜間責任者
アンナ・ラーセン (Dale Dickey) アンソニーの元妻
エルヴィス・プレスリー (Eddie Jemison) パパラッチ
トム・ブランチャード (Ray Wise) 弁護士
ホイト (Roland Kickinger) ボディガード
マイケル・ヘンソン (Richard Cox) シエロホテル支配人

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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