クローザー The Closer (シーズン2) http://lala.tv/programs/closer/

第8話 永遠を誓った場所 Critical Missing

脚本／James Duff、Mike Berchem 監督／Rick Wallace
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ロサンゼルス港で桟橋の補修作業員がブイに何かが引っかかっ
ているのを発見。何と死後2週間程度経った親子の遺体が
ウェートベルトによって重しにされ、縛られて発見される。
警察は遺体を海中から慎重に引き上げる。
衣服の切れ端から成人の女性と5歳前後の少女だと分かるが、
人種など詳しい事は分からなかった。しかし少女のリュックが
発見され、リュック自体は日本製だと判明する。
ブレンダは後れてやってくると、過去30日間にこの近くで車
がレッカー移動されていないか調べる様指示。船のオーナーから
話を聞き、失踪者などを調べる様告げる。そして歯のレントゲン
写真を撮り、遺体と照合して欲しいと告げる。
ブレンダは子供の靴は発見されるが、大人側には靴がない事が
気になる。
タオによると親子心中も考えられるという。
日本特有の殺人兼自殺であり、親が子供を道連れにして自分の
命を絶つことだと告げる。タオは奥さんが日本人なのでこれら
の事に詳しかった。心中が多く見られたのは第二次世界大戦が
終戦の時に、アメリカ兵に侮辱されない為に身を投じた事を
語る。またタオは遺体が結ばれていたのは外科結びと呼ばれる
縛り方で、ナイロン製のヒモが使われているので、重りが外れ
ない限りは永遠に遺体は海の底にあったはずだという。

フリンによるとこの界隈でレッカー移動された車は無いとの
連絡を受ける。どうやってこの場所まで来たのか不明だった。
しかも靴を履かずにどうやって来たのか。ブレンダはタクシー
や送迎サービスにも捜査を拡大する。

そんな中、リュックに入っていた遺留品から、タカハシ・アイコ
とタカハシ・ユミの母子の遺体である事が分かる。飛行機の
搭乗券の半券が残されており、成田空港から出航している事が
分かる。歯形は取れたが死因は特定できずにいるとの報告を
受ける。

タカハシユミが28歳、娘のアイコは4歳だと判明。
航空チケットは往復チケットを購入しており、自殺を考えている
のであれば往復チケットは買わないだろうし、何よりも日本
からまたL.Aに戻ってくるだろうかと疑問に思う。
ウェストハリウッドに住んでいる事も判明し、運転免許から
彼女はシルバーのカムリに乗っている事が分かる。
東京に一時帰国して戻ってきたであろう事だが、何故失踪者
届けが出されていないのかも気になる。

とりあえずタカハシ邸を調べに行くブレンダとガブリエル。
そして後方支援にフリンたちにも同行してもらう。
するとユミが所有の車が突然車庫から発進するのを見つける
とブレンダたちは尾行する。すると着いたのは修理工場だった。
ブレンダたちはロス市警ということにして、男に接触する。
男はポール・アンドリューズで、車は自分の妻のものだという。
修理工場は自分が経営しているとの事だった。妻のユミに
ついて尋ねると、日本に帰国しているという。車の登録証や
保険証書ならばあるという。結婚許可証は持って居るのか?
と尋ねると、一体何のために調べているのかと問い、自分の工
場は警察署に背くような行為は一切行っていないとの事だった。
一度警察署で話を聞かせて欲しいと告げる。

ブレンダはポープに対して、捜索願が出ていないので深く取り
調べるのが難しいとのこと。歯形が一致すれば調べるという。
まずは犠牲者の確認が優先だと告げる。
空港からの防犯カメラには、ユミの車が出てこない事が調べる
がカメラには映っていないことが分かる。ブレンダはターミナル
内の防犯カメラを調べると共に、空港からの荷物が三つ預けて
有るハズなのでそれを捜す様指示する。
アメリカに戻った際に一度自宅に戻っているか調べたいという
ブレンダは家宅捜索令状を取る事を告げる。そこで遺留品と
して出て来た荷物と同じようなモノが出てこないか調べる様
告げる。
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■なんと殺されたのは日本人

日本人が珍しく被害者になっているなと思っていたら、一家心
中という日本特有の価値観やら事情を取り上げて、シナリオと
して構成したかったようだ。
一家心中なのに縛られて海に沈められているというのは、どう
考えても自殺には見えない案件。

日本人がハーグ条約に違反しているとする親権の問題を取り上
げたのかなと思っていたけどね。
それにしてもタオの奥さんは日本人なのね。

■リンゼイ・アン・ホーカーさん事件とは逆パターン

イギリス人の女性が悲しくも日本人男性に殺害されてしまった
事件が有ったけど、ここではイギリス人男性が日本人女性を
殺害してしまった事件。しかも親子を殺したこと。更に連続
殺人事件で、全て日本人女性を狙っている事件だったこと。

■捜査線上に上がる三人の人物

殺意が有りそうだったのは三人の人物。
一人目は夫のポール。以前にも日本人の妻が失踪していると
いう事を聞いてほぼ犯人として断定されるものが有ったけどね。

二人目は空港から荷物を運ぶバンの男。
アジアン系っぽい人だったけど、彼の車から荷物やら遺留品が
見つかった事からも怪しかった。

三人目は現在付き合っている日本人女性・ケイコ。
まさかSaemi Nakamuraさんが演じているとは思わなかった。
「HEROES」のヒロのお姉さん・ケイコ役の女優さん。
彼女が妻の座を射止めるため、そして女性の嫉妬心から殺害
したことも考えられるが、自分と同じ年の子を持つ夫人を
殺害するっていうのは考えられないかな。

■日本人の名前の呼び方は難しい?

なんかみんなまともに読めなかったような感じ。
タカハシュ?みたいな呼び方をしていたし。
タオによると高橋は日本ではよくある名字。日本人名はアメリ
カとは逆に読むという事や、本来aikoという名前だけど
akoと書かれている事を指摘していた。

■なんかそう難しい事件でもなさそうな感じもする。

遺体が縛られていた結び方やロープが発見されたことで、
容疑者が確定していった今回の案件。
死因は結局の所毒を飲ませたという事だけど、海水に長い事
浸かっていたので毒は検出されなかったのかな。

イギリス人故に市民権が無いとの事だったけど、その辺の事情
が分からなかったな。

■チームワークがとれて来た

なんかブレンダに反抗する人も殆ど居なくなってしまい、
寧ろ協力的な姿が有ったね。冒頭からプロペンザがブレンダ
に気を遣うシーンまで見られた。今までのプロペンザを
誤解していた感じだけど、ブレンダに助けられた回が有った
からね。今では絶大な信頼関係が生まれたという所なのか。