クローザー
The Closer (シーズン2)

http://lala.tv/programs/closer/





第11話 背徳の正義 Borderline

脚本/Hunt Baldwin、John Coveny 監督/Rick Wallace
--------------------------------------------------------
ブレンダは朝からコーヒーとマフィンを購入する。
店が混雑してようやく購入する事が出来る中で、殺人事件の
通報を受ける。ブレンダは電話する間にコーヒーを車のボンネ
ットの上に置いたままである事を忘れて車を走らせようとする。
するとコーヒーが倒れて後ろのガラスにベッタリとコーヒー
がこぼれているのを目撃。更に駐車場から出ようとする際、
コーヒーがこぼれていて後方がよく見えず、カーソンという
人物の
車と接触事故を起こす。すぐに謝る為にドアを開けると
携帯電話が座席から滑り落ちる。カーソンは憤怒して警察を
呼ぶと言うが、私はロス市警の刑事である事を告げ、呼ぶ必要
は無いと告げる。ブレンダは現在殺人事件の通報を受けて急いで
現場に行かねばならない事を告げ、名刺と車両番号の書かれた
メモを残してその場から立ち去ろうとするが、携帯電話を思わ
ず踏んでしまうのだった。

現場に直行するブレンダ。
既に刑事達は現場検証を始めていた。
ガブリエルと共に殺人事件が起きたとする現場室内へと踏み込む
中、事件の概要を聞く。
音楽が五月蠅いとの通報を受けて警察官が駆けつけたのが
午前9時半。呼びかけに応じない事、そして家の窓ガラスが
破られ血痕が付着していたことから内部に踏み込むと、家は
もぬけの殻だったという。大抵こういう輩は麻薬の製造現場に
なっているのではないか?とブレンダは語り、ギャング団の抗争を
考える。近隣住民の中でこの家に住む人物を誰一人として見た者
は居なかった。
ブレンダは室内に誰も居ないのに何故三人が殺されたとの連絡
をしてきたのか?とテイラーに尋ねると、
三人分の血痕が見つか
った
事。その内の二人分の血痕は致死量くらいの血液量が
台所に流れており、そこには脳髄までも飛び散っていること。
更に血痕は外へと繋がっている事から、三人目の被害者は
恐らく銃弾を浴びたまま外に逃げたのだろうとの事が推察され
る。
室内にはアメリカドルで3千ドルが残され、ペソも残っていた。
近隣の病院に銃創の患者が来た際にはすぐに連絡するよう手配
した事を聞かされる。
テイラーはこの件をマスコミに流してタレコミを煽るべきか?
と尋ねるが、被害者が行方不明である現在は伏せて置いた方が
良いと語る。

DNA検査の結果は36時間後に判明するという。
家の所有者を調べると、
ヤコブソンという投資会社の持ち物だ
と判明する。
ブレンダは弾道検査の結果をタオに尋ねようとするが職場に
来ていない事を知る。話を聞くと、
タオは妻子を連れてハワイ
のオアフに休暇旅行
に行っているとの事だった。代わりに
ガブリエルが担当すると告げる。
弾道検査の結果、使用された銃弾は
38口径、セミオートマチック
の銃
だという。夜には結果が出ると言うが、タオならば
もっと早くに結果を知らせてくるのではないかという。
タオは鑑識のシーラ
カルーアを差し入れしているから早く
結果が出るのだと言われ、ブレンダはガブリエルにもそれを
持って行き検査結果を早く聞いてこいと指示する。
またブレンダは麻薬課に何か情報が有るかも知れないので、
フリンに話を聞いてくるよう告げる。ただしその際、今後の
つきあいもあるのでくれぐれもあまり粗相のない様振る舞う
様告げる。

そんな中、ブレンダの元に交通課のウエスト巡査がやってくる。
車の事故の件でブレンダに逢いたいという。ウエストをオフィ
スに通して話を聞くと、当て逃げ事件で相手の人から訴えが
有ったという。ブレンダは逃げたなどとんでもない事を告げ、
SVUに軽く当てただけであり、事情を話した後に名刺を手渡し
た事を告げる。しかしウエストによるとロス市警による
服務規程違反である事を聞かされ、車で接触事故を起こしたら
まずは通報し、実況見分が終わるのを待たねばならない
事を
告げる。ブレンダに対して酒を飲んでいたのではないか?とする
が、コーヒーだと主張。現場で三人の人物が殺害される事件が
有ったので急いで居たのだと告げるが、ウエストはあくまで
規定に従うべきだったことを告げる。
そんな中サンチェスの元に、東地区の診療所からの通報で、
銃で撃たれて負傷した患者がやってきた事を聞かされる。
ウエストは明朝までに報告書を書いて提出するようブレンダに
話す。

ブレンダたちは治療に当たったとする病院の医師・アルヴァレス
に話を聞く。銃弾を摘出したこと。そして被害者は重症である
こと。ずっと手術していたので通報する暇は無かった事を語る。
そんな中被害者のヒューゴは窓から逃げようとしているのを
見つけてすぐに取り押さえる。ブレンダは被害者を郡の病院に
移送し保護することを告げる。

--------------------------------------------------------

■ブレンダは災難続き

コーヒーこぼして、車をぶつけて、携帯電話を壊して、
車を取り上げられ、お腹が減ったので自販機に金を入れても
お菓子が出てこないブレンダ。
一体何故こうもブレンダに災難が続くのか。
そもそもブレンダが自分で運転して現場に車で向かうという
辺りが恐い事かも。
最近あんまりネタにされていないが、当初ブレンダの方向音痴
だったり不器用さが身に染みて描かれていたよな。

■遺体無き殺人

どうやらコヨーテと呼ばれる密入国組織が今回の一件に関わっ
ている様子。ただ麻薬絡みの案件なのか分からない状況の中で
の捜査が開始される。
密入国者なので現場には血痕やら銃弾やら、分泌物系の物証は
多数見つかるモノの、犯人にたどり着くのは難しい。

メキシコ系の犯罪者という事で、サンチェスがプロペンザに
相当嫌みを言われていたので険悪なムードになるかと思ったけど
みんなそういうネタ言えるほどに仲が良いのね。

■タオとクリッペンがお休み

タオはハワイに旅行だという。
妻が日本人という事を以前のエピソードで言っていたけど、
タオはかなり戦力として使えている事が今回のエピソードでも
感じる所だった。
クリッペンが休みの代わりに、タンという検視医が代わりに
分析していたけど、なんというかロボットみたい。
ウェストもまた職務に忠実なロボットみたいな人だったしね。

■交通課ウエスト巡査

24」シリーズで大統領の警護をしているシークレットサービス
のアーロン・ピアース役のGlenn Morshowerが演じていた。
全く融通の利かない男性で、ブレンダはポープに頼んで見たり
フリッツに相談するも、例外は認めず始末書をちゃんと書くべき
事を言われる。しかし最終的には功労賞的勲章を授与させて、
交通課の仕事を持ち上げたことで、許してくれたみたい。

■被害者が発見される。

白いトラックに乗せられてきたとする密入国者・ヒューゴの
話と乗り捨てられた車の中から遺体が発見されたことから
徐々に事件解明に向けて動き出す。
白いトラックの置いてあった場所には、注射器、散弾銃の薬莢
蝋燭、コンドーム、トイレの便座などが捨ててあるゴミ置き場。
果たして犯人に繋がるモノがあるのか。

■ヒューゴによる証言

銃で撃たれたという患者ヒューゴが被害者だとして、ブレンダ
も擁護する。犯人の男は、グアダルーペの聖母のタトゥーを
していたのだという。しかし見つかった白いトラックの中には、
そのタトゥーをした犯人だと思われる人物と被害者の男性が
殺害されている事が分かる。果たしてどういう事なのか。

■過去の事件との関連

流れとしてはイマイチ分かりづらいものが有った。
全くの別件として、過去にリンカーンハイツで銃撃戦があり
その時の銃が今回使用された。また三年前には同じく密入国
事件で15人の不法移民がトラックの荷台で亡くなって見つかった
事件が有ったことが判明する。

その事から、15人の亡くなった移民の家族の一人、カルロスの
存在が浮かび上がってくる。

■サンチェスが取り調べ室で耳打ちしたこととは?

結局カルロスに対してヒューゴと同じ刑務所に入れてあげる事
を約束したのだろうか。刑務所の中でも殺害しようとする
つもりなのか。
ヒューゴに市民権を与える事への違和感が有ったけど、アメリカ
の法にのっとって裁きを受けさせるために上手い事市民権を
与えた感じになった。法律とか規定というものを考えさせられる
エピソードだったね。

ブレンダ・ジョンソン (KYRA SEDGWICK) LAPD殺人特捜班 本部長補佐/チーフ。
ウィル・ポープ (J.K. SIMMONS) LAPD副本部長。
フリッツ・ハワード (JON TENNEY) FBI特別捜査官。
デビッド・ガブリエル (COREY REYNOLDS) LAPD殺人特捜班巡査長

ラッセル・テイラー (ROBERT GOSSETT) LAPD強盗殺人課 警部。
ルイ・プロベンザ (G.W. BAILEY) LAPD殺人特捜班 警部補。
アンディ・フリン (TONY DENISON) LAPD殺人特捜班 警部補。
マイク・タオ (Michael Paul Chan) ロス市警重大犯罪課警部補
アイリーン・ダニエルズ (Gina Ravera) ロス市警殺人特捜班捜査官
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ロス市警重大犯罪課警部補
クリッペン (James Avery) 検視医
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) ロス市警重大犯罪課取調モニター室技術者
フラニー (Amy Hill) テイラーの部下、コンピュータ

ウェスト (Glenn Morshower) 交通課刑事
カルロス・ゴンザレス (Jesse Garcia) メキシコから不法滞在
ヒューゴ (Luis Antonio Ramos) メキシコから不法滞在
テレンス・ハインズ (Bob Clendenin) 検視官
タン (Lauren Tom) 検視医・クリッペンの変わり
カーソン (Tom Schanley) 政府職員
--- (Tony Colitti) 医者

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system