クローザー The Closer (シーズン2) http://lala.tv/programs/closer/

第12話 善行の果て No Good Deed

脚本／James Duff、Wendy West 監督／Charles Haid
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自宅前で男子学生が銃で撃たれて射殺される。
被害者は16歳・高校2年生のカール・ネルソン。
目撃者によると自転車で帰宅した際に車がゆっくりと近づき、
4発撃ったというもの。体内からは口径9mmの弾が摘出されてい
た。カールの母は一月にガンで亡くなり、父は現在取り乱して
いるという。この事件はガーネット検事補からの要請だと聞か
される。ガーネットは現場に向かっているが渋滞で遅れている
との事だった。一方現場に来たブレンダはバッグが昨日から
見つからないとして捜していた。彼女は検事局からの捜査要請
だと聞いて、捜査の口出しはされたくないと告げる。

カールの事を調べるが、特に麻薬歴や逮捕歴のある様な生徒
ではなく何処にでも居る普通の学生だった。
ワトソン神父も現場に来ており、カールはある事件の証人とし
て出廷する予定だったという。しかし既に証言は二週間前に
済んでいて証言録取をしたばかりだという。

カールが証言しようとしていたのはジェラルド・カーティス死
刑囚の事件で、彼が近くのコンビニ経営の夫婦を殺害した事件
の被疑者とされていたが、その事件の目撃証言をすることに
なっていたのだという。この事件を担当したのがガーネット
検事補である事を知る。
カールの父・リチャードはカールの遺体を早く返せと感情的に
なっており神父が宥める。
神父が代わりにカールの部屋への案内する。

神父によるとカールはウチの教会に通っていたのだという。
部屋にはケンドール・プライスという女性の写真が飾られてい
た。カールの彼女なのか?と問うが、神父は彼女はウチの生徒
であり、友達なのではないかという。先ほどリチャードが
"正しい事をした報いがこれか"と話していた事について尋ねる
とやはり証言した事が原因なのかと考える。
しかしカールは既に殺される前に目撃証言をVTRで撮影しており
それを提出していた。

カーティス死刑囚が起こした事件は、2003年6月21日、クイッ
クマートと呼ばれるコンビニ強盗事件の事だった。カールは
その店に買い物に来ており、犯人は180cm以上有り、赤いバン
ダナをしていたという。突然レジで銃を抜き、経営者の韓国人
夫婦にレジを開けろと要求するが、それを拒んだために発砲
したという。その時バンダナが取れて、口元に傷がある男だ
ったとの証言だった。髪の毛はブロンドだが茶色と黒の半分
という感じで白人で20歳くらいの男性だと。ガーネットも
その証言VTRを再生している際にやってくる。

ワトソン神父が目撃者を捜しているビラを貼っていた際に、
カールが名乗り出てくれたとの事だった。カールが証言した
内容を見ればカーティスは無罪である可能性が高かった。
カーティスには自由を守る会の弁護士がついている事を聞く。
しかし当時の記録を見ると、目撃者二人の証言から明らかに
カーティスが犯人であることを示唆していた。カールが新証言
をすると知っていた人物は誰が居るのか?と尋ねると、殆どの
人が知っていた為にそれだけで犯人を特定するのは難しかった。

そんな中、ポープはブレンダに対して、エステルの件で
金と親権の問題が全て解決した事を直接ウィルから聞かされる
ブレンダ。ウィルからお礼を言われると、一年に一度くらいは
良い事をさせてという。

一方事件に於いてカールは裁判所で三日後には反対尋問を
受けようとしていた事を知る。
とりあえずブレンダはカーティスが収監されているフォルサム
刑務所の独房の中にカールと繋がる何か有るのではないかと
考え捜査令状を取ろうと告げる。
ブレンダは職員達に大きな黒のバッグがなくなった事を告げ
もしも見かけたら教えてくれと頼む。携帯の着信は「エリーゼ
の為に」である事を語る。

カーティスを移送して取り調べを行うブレンダ。
自分たちはコンビニ事件の捜査ではなくカール殺しの捜査
を行っていることを告げ、その為弁護士は必要無い事を語る。
何せカーティスは刑務所に居たとするれっきとしたアリバイが
有る為に、カーティスを容疑者として見ていない事を語る。
カーティスは自分にとってはカールが生きていて欲しかった事
を告げ、今では再審が行われるかどうかばかりを考えている
と正直に語る。カールには恩返ししたかったこと。しかしカール
については名前さえも知らなかった事を告げる。刑務所に
知り合いなど一人も居ないのでこの件で誰とも会話した事も
亡いのだという。神父とは自由を守る会を通して連絡をしていた
事を告げ、自分は神父の学校の教材になっていた事を告げる。

ブレンダはコンビニ事件の際に、目撃者としてのあなたの意見
を聞かせてくれないか?と尋ねると、当時自分は幻覚剤によって
ハイになっており、犯人が何をしているのか全く気がつかなか
ったという。銃を手にして床に伏せろと言われたのでそこで
初めて気がついたという。特徴はカールが証言したモノと殆ど
同じだった。ブレンダは二人の目撃者が貴方を犯人だとしている
事を付いて尋ねると、自分はあの時、レジの近くに掛けより
ビーフジャーキーを全部盗もうとしていたのを見つかって
しまったのだろうとの事だった。
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■ポープとブレンダ

やっぱりこの二人過去に付き合っていたのね。
写真が結構ワンサと出て来て思い出の品が結構大きなバッグ
に入るくらい残されていた。一度愛した人との思い出故に
捨てるに捨てられない所は、今回の事件の流れの容疑者との
心情とリンクする形だったけど、フリッツがちょっぴり
嫉妬してカチーンと来ていたのが印象的。
フリッツも中途半端なブレンダの態度にいい加減呆れた部分
も有るのかな。

■ブレンダの元にウィルの元妻・エステルがっ。

スゴい修羅場になりそうな感じだったね。
ブレンダが動揺するほどのものだったので、かなりインパクト
も有った。色恋沙汰を職場に持ち込まれたことでメンツ丸つぶれ
であると同時に上司との関係を知られてしまい、本部長補佐
になったのもウィルと恋人関係だったのではないかと疑われる
ハメに。

プロペンザが必要以上に詮索せず、フリッツは下世話な感じ
に突っ込みを入れようとする所などキャラクターの性格が出て
いて面白かった。プロペンザは最近行儀が良くなりすぎて不気
味な程だぞ。余程、野球観戦の時の件でブレンダには恩が
有ると感じている様だ。

■棒読みのテイラー

テイラーからついにブレンダも今の立場から引きずり下ろすよ
うな厳しい発言が飛び出すかと思われたけど、上司から完全に
言わされた感じのセリフで、私たちは職場の仲間みたいな雰囲気
を無理矢理作っていた所が笑える。もっと棒読みで言わされて
いる感を出しても良かったのに・・・

■事件は?

容疑者としては、地方検事補か神父が怪しいのではないかという
ものだった。
ブレンダ自身も目撃者のチラシを貼った途端に都合良く証言者
が出て来た事で益々神父に容疑の目を向けることになるけど、
結果的には神父は関わりはなかった。ただ殺人犯に対して間違
ったメッセージを送っている部分は多大にあったのかもしれない。

■愛する気持ちを利用しまくり

人は愛する人の為には何でもやってしまうのね。
ということは案外ブレンダもウィルへの気持ちにまだまだ
決着が付いていなかったりするのだろうか。

カールは好きなケンドールに操られ、ケンドールは死刑囚の
カーティスによって操られていた。
バターフェイスの隠語は、スタイルは良いが顔はイマイチの子
を指すらしい。

■スティービーの正体は?

今回は少年犯罪絡みという事で難しくしてしまった部分も
有るのかも知れない。
スティーブン・ブランドとカーティスの逮捕歴を調べていく
と全くの同一のものがあり、カールが話していた犯人像は
まるでスティーブンを想定としたものだと判明。
結果的にカーティスがスティーブンをハメて殺害させたという
所だろうけど、犯罪者に仲間意識なんて存在しないんだね。

■捜し物は何ですか、見つけにくいモノですか。

ポープが何を言おうとしていたのか。
最後まで出てこなかったけど、結果的に冒頭からブレンダ
が捜していたバッグをポープが持って居るというオチだった。
エリーゼのために繋がりで発覚してしまうところがまた何とも
言えないけど、ポープも思わず口ずさんでしまうほどに
ブレンダの携帯の音を聞いてしまったという所なのかな。
すぐに返さないところはなんとも嫌らしいヤツだという感じ
に見える。